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事例紹介

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PCS-XG80 導入事例 2010.11.16掲載
■福岡教育大学様 [業種:教育]
大学と附属小中学校間をHDによる高精細な映像・音声で接続。
距離と時間を補い、教育実習・教育研究の実証をサポート
お客様プロフィール
福岡教育大学様
福教大の略称で親しまれている福岡教育大学様は、2009年に創立60周年を迎えました。同学の卒業生や修了生は、福岡県はもとより広く西日本を中心とした全国各地で、教員や公務員、あるいは一般企業の社員として職務に精励しています。情報処理センターは、同学の学内外情報通信ネットワークはもちろんのこと、理系・文系の垣根を越えた専門領域での情報処理教育の支援や、3地区6校(小倉・福岡・久留米)の附属小中学校支援、地元地域の情報推進化支援など、積極的な協力を行っています。
お客様のニーズ・課題
大学から附属小中学校での教育実習や教育研究の現場を視聴できる環境を整え、教育大学として特色のある講義研究を実施したい。
導入効果
10拠点同時接続と高精細な映像・音声品質により、臨場感のある遠隔コミュニケーションを実現。遠隔会議・研修に対する附属学校の意識が活性化した。
導入背景 大学と附属学校の距離を補い、教育実習・研究の実証に活かす。
選定理由 高画質、高音質、10拠点接続が可能で臨場感のあるコミュニケーションを実現。
システム内容 PCS-XG80のカスケード接続により10拠点同時接続遠隔講義を実現。
導入効果 新システム導入後、遠隔講義・会議に対する附属学校の意識が活性化。
今後の展望 設置型の枠を超えた運用を目指し、他機器・システムとの連携も検討。
福岡教育大学
情報処理センター 教授 古川健一様にお話を伺いました。
導入背景

大学と附属学校の距離を補い、教育実習・研究の実証に活かす。

10拠点を接続して、遠隔会議や教育実習、研修などを実施。 本学の附属小中学校は、幼児教育や初等教育、中等教育、特別支援教育を行うとともに、学生の教育実習の場であり、大学および教職実践専攻の教職大学院の教育研究の実証の場でもあります。たとえば毎年9月に行われる教育実習では、本学の各教科担当教員が各学校に出向いて学生の実習指導を行います。県内ではあるのですが、小倉・福岡・久留米の3地区に6校が点在し、一番遠い久留米まで70km、往復するのに3時間かかるなどが課題でした。
この距離を補うために、IP電話システムや映像配信サーバによる配信システムを構築したのですが、映像・音声のクオリティが不足し、満足のいくシステムにはなりませんでした。そこで、ビデオ会議システム専用機に注目し、附属小中学校6校と教職大学院、教職員事務局など10拠点を接続して、会議や研修、コミュニケーションを展開できる環境を整えることになりました。
選定理由

高画質、高音質、10拠点接続が可能で臨場感のあるコミュニケーションを実現。

ネットワーク経由でビデオ会議の通信映像をPCでストリーミング視聴も。 ソニーのHDビデオ会議システムPCS-XG80を選択したのは、10地点の多地点接続が可能であること、HD映像の通信により臨場感のある遠隔コミュニケーションが実現できること、ストリーミング機能により専用サーバを用意しなくても遠隔地からPCで講義を視聴できることなどがあげられます。特に、接続先の黒板やホワイトボードの文字まで読み取れる高精細な映像品質を高く評価しました。デモで一番評判がよかったのもこの点でした。さらに、HD・SDの混在接続が可能なため既存のSDシステムを有効活用できること、ステレオエコーキャンセラー機能によりクリアで自然な音声が再生できることなど、リアリティのあるコミュニケーションのための必要条件を満たせると判断しました。
システム内容

PCS-XG80のカスケード接続により10拠点同時接続遠隔講義を実現。

2009年3月に、附属小中学校6校と教職大学院、教職員事務局、情報処理センター、予備兼ポータブル用として、合計10台のPCS-XG80を導入しました。HD多地点接続用ソフトウェアをインストールした2台の親機をカスケード接続することで、10拠点同時接続を可能にしています。ビデオ会議システム本体やカメラ、スピーカーなどのシステム一式は、キャスター付きの移動ラックに収容して必要に応じて移動しています。そのため、附属学校のすべて教室にLAN環境を整えました。映像はプロジェクターを通してスクリーンに投影したり、校内に設置された既存のテレビに映し出したりしています。

ここがポイント
PCS-XG80のストリーミング機能を利用することで、附属学校の授業風景や教育実習風景などを遠隔地からPCで視聴しています。指導教員による視聴はもちろんですが、将来教育実習に参加する予定の大学1、2年生が自らのPCで気軽に視聴することで、実際の教育現場に触れる機会を増やせるようになりました。
導入効果

新システム導入後、遠隔講義・会議に対する附属学校の意識が活性化。

PCからネットワーク経由で操作するWeb遠隔コントロール機能には、リモコンと同じ画面もある。 現在は、主に情報セキュリティ研修会や教育実習で使用しています。
教育実習では遠隔地からの当該学生への指導を行うだけでなく、教員を目指す下級生に実習の様子を中継で見せることもあります。操作性は非常によく、リモコンに直感的に触れるだけでマニュアルを読まなくても操作できる程です。ネットワーク経由でPCから各種設定や遠隔操作が行えるWeb遠隔コントロール機能も、実際のリモコンと同じ画面のページもあり、そのような配慮は、スムーズな運用を行う上で非常に重要だと感じています。
また、PCS-XG80を導入してから、附属学校など運用サイドから「附属中学校の共同研究会に使いたい」「附属学校会議に活用することで、時間の効率化が図れるのではないか」といった、様々な意見が出てくるようになりました。従来のシステムでは、顔が映るから使うのに抵抗があるという意見もあったのですが、新システムを使うことによって遠隔地の教員と同じ場所にいる感覚で使用できる、時間の有効活用ができると認識されたようです。このような学内の反応の変化が、今回のシステムを導入した一番大きな効果だと思います。また、映像や音声品質に対する学内からの評価であるともとらえています。
今後の展望

設置型の枠を超えた運用を目指し、他機器・システムとの連携も検討。

高精細な映像品質により、接続先の黒板やホワイトボードの文字までクリアに読み取れる。 PCS-XG80にはデュアルネットワークインターフェースが搭載されており、学内ネットワークと他大学と接続するネットワークなど個別の設定ができます。この機能があることもPCS-XG80を選択した理由の1つです。将来は他大学との接続など、より幅広く活用していきたいと考えています。たとえばソニーのロケーションポーターとビデオ会議システムを連携することで、大学の教員が移動したり、手元のものを見ながらの中継も考えられるのではないでしょうか。本学では教員免許状更新講習なども行っていますので、ビデオ会議システムを活用して大学から講習を中継することも可能かもしれません。より発展した運用を行っていきたいと考えています。
システム構成
ビデオ会議システム
PCS-XG80 ×10
IP多地点接続用ソフトウェア
PCSA-MCG80 ×2
データプロジェクター
VPL-FW41 ×3
データプロジェクター
VPL-CW125 ×9
※上記は納入時の構成です。閲覧される時点で販売が終了している可能性がありますことをご了承ください。
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