法人のお客様ラインアレイスピーカー 事例紹介 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 様

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 様

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(以下、SCK)は、半導体事業を担うソニーセミコンダクタソリューションズグループの一員として、半導体製品のプロセス開発から生産、カスタマーサービスに至るまで一貫して行っています。AIなど最先端技術を駆使し生産ラインのデジタルトランスフォーメーション化を進めながら、世界初の裏面照射型CMOSセンサーをはじめとする先端技術で、世界中の人たちをワクワクさせるものづくりを実現します。
SCKの本社機能も有するこの熊本テクノロジーセンター(以下、熊本TEC)では、主にデジタルカメラやセキュリティ向け、産業用途や車載向けのCMOSイメージセンサーと、プロジェクターなどに使われるディスプレイデバイスを生産しています。

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社
熊本テクノロジーセンター
総務部門
唐鎌 真由美 様
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社
熊本テクノロジーセンター
総務部門
中村 雅孝 様

重要な会議室のリニューアルに伴い追求した音へのこだわり

2001年の熊本TEC操業開始当時から活用してきた「IT会議室」を、老朽化もあり、新たに「中央会議室」としてリニューアルするプロジェクトを2022年からスタートしました。役員や顧客との会議や社内イベントに使用される大規模な会議室ということで、事前に行ったヒアリングでも音声のクオリティー向上を求める声が多く聞かれましたので、どのようなスピーカーを導入すべきか仕様の検討を重ねていました。

そのような状況のなか、タイミングよくソニーのラインアレイスピーカー『SLS-1A』が発売されるという情報を耳にし、2022年12月にソニー品川本社にて、映像を交えたデモでその音を体験しました。画面に映る人の声が、スピーカー越しではなく、あたかも目の前の人から発せられたように自然に聞こえただけでなく、スピーカーに対して聞く位置を前後左右変えてみても同じように聞こえることに驚き、感動したことを今でも覚えています。熊本TECに戻り、「ぜひこのスピーカーでいきたい!」と上司に進言しました。その後、中央会議室でデモを行い、SLS-1Aと従来のスピーカーとを聞き比べた結果、SLS-1Aは広い会議室のどの席に座っても聞こえ方に違いがなく、何よりクリアで聞き取りやすい音を参加者全員で体感できましたので導入を決定しました。

前方のプロジェクターとモニターを挟んで左右に設置されているラインアレイスピーカー

設置する部屋に合わせた緻密な設定で、どの席でも均一に聞こえる音響空間へ

それまで設置していたフロントスピーカーと天吊りのスピーカーも一定レベル以上の性能でしたが、やはり前の席はよく聞こえるけど後ろの席は聞こえにくい、後ろの席まで聞こえるように音量を上げると前の席がうるさいなど、会議室全体に音を行き渡らせるための音量の調節に苦慮していました。また、昨今のコロナ禍で頻度が増えているWeb会議において、対面での会議と遜色のないスムーズな進行が不可欠ですが、音が聞こえづらいことがあるといった課題もありました。

SLS-1A導入時、中央会議室の空間に合わせて音の届けかたを個別にセッティングしてもらいました。それにより、どの席にもムラなく均一に音を届けられるようになっただけでなく、正面からまっすぐ音が届くため、これまで以上に会話やプレゼンテーションに集中しやすくなったと非常に好評です。また、Web会議の音声が聞き取りにくいといった不満も導入以降は聞かれなくなりました。

中央会議室の空間に合わせたビームコントロールの設定画面

磁性流体スピーカーにより歪みの少ないクリアな高音質を実現

SLS-1Aも含めたソニーのソリューションを広くアピールしたい

検討段階において、他の施設の会議室へ視察に行くと、シーリングスピーカーなど、インテリアに溶け込み存在を感じさせない製品が多く導入されていることを知り、中央会議室にも性能はもちろんデザインにもこだわったスピーカーを導入したいと考えていました。SLS-1Aは、黒を基調としたシンプルなデザインで、空間に調和するスタイリッシュな佇まいも気に入っています。今後、もし他のカラーバリエーション展開によって、設置する部屋の色味に合わせて選ぶことができるようになれば、さらに汎用性が広がるのではと思います。

本会議室には、ラインアレイスピーカーだけでなく、Web会議において参加者や資料などを映し出すディスプレイ『ブラビア』や、高性能なWeb会議システム『Cisco Webex』など、さまざまな製品やサービスを取り入れています。社内外に向け、SLS-1Aをはじめとしたソニーの高い技術力をトータルでアピールできる場としても活用していきたいと思っています。

さまざまな空間との親和性が高いシンプルなデザイン

システム概要 ラインアレイスピーカー SLS-1A

3モジュール × 2
再生周波数帯域:80Hz〜20kHz
垂直ビームステアリング角度:30度
最大音圧レベル:115dB
サイズ:高さ1,152mm × 幅92mm 奥行110mm

パワードラインアレイスピーカー SLS-1A

パワードラインアレイスピーカー SLS-1Aは、1つのモジュールの中に、平面で四角い振動板を用いたソニー独自開発の磁性流体スピーカー8つを48mmという狭い間隔で配置。歪みを抑えたクリアな高音質を実現するとともに、音を届ける方向や角度などの指向性を高精度に制御するビームコントロールを可能にしています。また、小型な筐体にDSP(デジタルシグナルプロセッサー)と最大出力10Wのアンプを8ch内蔵。企業のエントランスやショールーム、会議室、教育機関などの施設に設置した大画面ディスプレイと組み合わせることで、明瞭な音声を狙った場所に均一に届けられます。

パワードラインアレイスピーカー
SLS-1A

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