法人のお客様プロフェッショナルモニターBVM-E171特長
特長

オプションでHDR対応

オプションのHDRライセンス「BVML-HE171」を導入することで、ハイダイナミックレンジ表示に対応(*)

低輝度から高輝度まで、有機ELならではの高コントラストで忠実なHDR表示を実現します。モニターのピーク輝度を上げることにより、従来の映像制作では再現が難しかった高輝度部分を、明るく色がのった状態で再現できるため、リアリティーのある映像表現が可能になります。有機ELパネルは画素単位で発光するため、LCDでは表示できなかった正確な輝度を画素単位で正しく再現できます。コンパクトで軽量なHDR対応マスターモニターとして、ロケ撮影や中継車などの映像制作現場でもご活用いただけます。

従来のダイナミックレンジ映像
従来のダイナミックレンジ映像
ハイダイナミックレンジ映像
ハイダイナミックレンジ映像

* BVM-E171 Ver.1.1以上でHDRライセンス導入が可能になります
※ 画像はイメージです

従来から搭載しているガンマに加え、HDRのEOTFを搭載

・EOTF:2.2、2.4、2.6、CRT BVM、S-Log3(HDR)、S-Log3(Live HDR)、S-Log2(HDR)、SMPTE ST2084、ITU-R BT.2100(HLG)、2.4(HDR)

※ S-Log3(SDR)/S-Log2(SDR)がそれぞれS-Log3(HDR)/S-Log2(HDR)に置き換わります

フラットディスプレイにおける業界最高クラスの視野角(*1)を実現

第2世代有機ELパネルにより、弊社第1世代パネルに比べて視野角による色の変化が半分以下(*2)になりました。

*1 2017年4月時点ソニー調べ
*2 ソニーが測定したもの。固体差によるバラつきがあります

有機ELパネルがもたらす主な特長

ソニー独自の“スーパートップエミッション”、フルHD有機ELパネル採用

“スーパートップエミッション”の17型フルHD(1920×1080)有機ELパネルを採用。有機ELパネルの上面から光を取り出す構造、およびTFTなどの遮蔽物がない高開口率の実現により、高輝度で画像を表示できます。マイクロキャビティ構造では光が有機層で何度も反射する光共振効果によって色純度を高め、さらにカラーフィルターでより深い赤、緑、青の表現を可能にしました。

忠実な黒を再現し、高コントラストを実現

有機ELパネルは自発光方式であるため、黒の映像を表示する際発光しないため、これまでにない深い黒を表示することが可能です。さらに“スーパートップエミッション”により、開口率が高く、有機材料が発する光を効率よく取り出すことが可能となるため、高い発光効率を実現することができます。これにより、イルミネーションが輝く夜景、太陽光や花火などの光が放つ強いきらめきも表示することができます。また、外光の反射を抑え、明るい環境下で高いコントラストで表示することができます。

動きの速いものを滑らかに映す動画性能

有機ELパネルは、有機材料に流す電流を変化させると、瞬時に発光状態が変化します。このため、優れた動画応答性を実現でき、スポーツなどの動きの早い映像や、文字テロップなどのスクロールも残像が少なく、滑らか、かつ自然に表現することができます。

広い色域と、正確な色再現

“スーパートップエミッション”のマイクロキャビティ構造とカラーフィルターによる独自の色抽出技術により、放送規格ITU-R BT.709の色域を包含しています。また、低輝度においても高い色再現性を維持することができるため、これまでの表示できなかった低階調の色を再現できます。

新開発 業務用ディスプレイエンジンの精度向上

新開発の高精細ディスプレイエンジンにより、12ビット出力精度、信号遅延を抑えたI/P変換を実現。また高精度のカラーマネージメントシステムを実装しています。有機ELパネルの性能をマスターモニターの品質まで向上させる専用プロセッサーを搭載し、優れたユニフォミティー(画面全体の色表現の均質化)や経年変化のない信頼性を実現します。

専用プロセッサー
専用プロセッサー

フルHD対応、RGB10ビットパネルドライバー搭載による優れた階調表現

フルHD(1980×1080)対応、RGB10ビットパネルドライバーと黒の再現性により、RGB各色を1,024階調で正確に表示することができ、映像のグラデーションを滑らかに再現できます。

DC駆動、19インチラックマウントに対応

外部DC駆動(24 - 28V)、EIA19インチラックマウント(*)(6U:BVM-E170 / F170と同等の高さ)に対応。中継車、送出確認時などのラックマウント用途や、映画、ドラマ制作などのフィールド現場でもご利用いただけます。

* ラックマウントブラケットを付属しています

12ビット精度の業務用ディスプレイエンジン搭載

業務用モニター向けに独自に開発した信号処理エンジンを搭載。12ビットの信号出力精度をもち、I/P変換処理、スケーリング処理、パネルドライブなどを行っています。また高精度のカラーマネジメントシステムを実装しています。

マルチカラースペース対応

独自の広色域有機ELパネルにより、放送規格ITU-R BT.709、ITU-RB T.2020、EBU、SMPTE-C、DCI-P3、S-Gamut/S-Gamut3、S-Gamut3.cineの色域(*)を正確に再現します。

* ITU-R BT.2020、DCI-P3(SMPTE RP 431-2)、S-Gamut/S-Gamut3、S-Gamut3.cineの色域はRGB色度点を完全に包含していません

さまざまな規格や、CRTとの運用をサポートするガンマモード搭載

下記ガンマモードの搭載により、放送規格、デジタルシネマのガンマをサポート。またCRT BVMモードによりBVM-Dシリーズ、BVM-Aシリーズのガンマカーブに近い表示でご利用いただけます。

・搭載のガンマ:2.2、2.4、2.6、CRT BVM、S-Log3(SDR)、S-Log2(SDR)

※ XYZフォーマット信号のとき、ガンマ設定は2.6に固定されます

インターレース表示に対応

インターレース信号をI/P変換処理を通さず、インターレース画像として表示することができます。より本来の信号方式に忠実で、CRTのような質感のある画像が得られます。

高精度I/P変換処理

細分化されたブロック単位で画像の特徴を検出し、最適な処理をすることで、原画に忠実でジャギーや変換エラーを抑えた高画質を実現します。また過去の映像信号から動画・静止画の判別を行うことで、信号遅延を抑えた動き適応処理を実現しています。

フリッカーフリーモード

有機ELパネルは、優れた動画応答性とスキャンニング(走査)駆動によって、動画のぶれや残像の少ない映像を実現します。このスキャニング駆動により、垂直周波数の低い入力信号24p/PsF、50iなど)においては、フリッカー(画面のちらつき)が見えることがあります。その場合はフリッカーフリーモードを使用することで、フリッカーを抑えることができます。

プローブ対応の高精度キャリブレーション機能

工場出荷時に、色度、ガンマ、色温度やユニフォミティー特性のパネル個体差を個々に測定管理し、その固体差を吸収して最適な調整を行うことで、精度の高い画質を実現しています。また市販のプローブを使ったホワイトバランスの自動調整も可能です。

■推奨プローブ(他社製)
コニカミノルタ社・・・ディスプレイカラーアナライザ
CA-410 / CA-310
お問い合わせ先:コニカミノルタジャパン株式会社センシング事業部
TEL:03-6342-1010

CA-410 CA-VP427 拡大して表示
CA-410 CA-VP427

※ 自動調整機能を使用するには、USB端子を装備したPCと、ソニー製ソフトウェア“Monitor_AutoWhiteAdjustment”が必要です。“Monitor_AutoWhiteAdjustment”のダウンロードはこちら
※ キャリブレーション精度はプローブの性能に依存します

2画面表示(ピクチャーアンドピクチャー)機能

2つの入力信号を同一画面上に表示することができます。サイドバイサイド、ワイプ、バタフライ、ブレンディングの4モードを用途に応じて選択でき、色調整や画像の比較確認に使用することができます。

ピクセルズーム機能

画像の一部分をスケーリング処理せずに最大8倍まで(*)拡大可能。微細な部分を拡大して、映像信号の状態を正確に確認することができます。

* 2倍から8倍

S-Logガンマモードを搭載

S-Log3(SDR)、S-Log2(SDR)の2つのS-Logガンマモードにより、デジタルシネマトグラフィカメラで撮影したS-LOG階調部分を確認することができます。

※ HDRライセンス導入後は、S-Log3(HDR)、S-Log2(HDR)となります

2SIペイロードIDに対応

2SI(2-Sample Interleave)ディビジョン信号のペイロードIDを判別でき、4K出力信号(*)の1本を入力してモニタリングすることが可能です。

* 4K信号のダウンコンバート機能はありません

SD対応アスペクトコレクションモード搭載

非スクエアピクセル信号のV方向を2倍に、H方向は画面アスペクトが正しくなるようにスケーリング処理すると同時に、アパチャー係数、フィルター係数などの画質を最適化して表示するモードを搭載しています。このモードを使用することにより、スケーリング処理による動画ボケを低減させることができます。またインターレースモードを併用することで、I/P変換によるボケも低減することができます。

HDフレームキャプチャー機能

HD-SDI、3G-SDI入力のフレームをキャプチャーし、画像ファイルとして“USBメモリー”に保存(*)することができます。2画面表示(ピクチャーアンドピクチャー)機能を使って過去に撮影したシーンとの色調合わせや画角確認に使用できます。

* 入力時のフレームをキャプチャーするため、モニター側の調整データや マーカーは画像に反映されません

3G-SDI(2入力)やHDMIを標準装備、さまざまなインターフェースに対応

720×576/50iから1920×1080/50p、60pまで、および、デジタルシネマの2048×1080/24p、さらに1920×1080までの各種コンピューター信号まで多様な入力信号に対応します。インターフェースには、3G/HD/SD-SDI(2入力、2出力)とHDMI(HDCP1.4対応)、コンポジット(1入力)を装備しています。

BKM-17Rの機能

最大32台のモニターを制御できます。モニター1台につき3台のBKM-17Rがシングル接続可能です。

※ USB2.0端子搭載(8GBまでのUSB3.0メモリーで動作対応、キャプチャー/アップデート/設定の機器間コピー)

ご注意

BVM-E171をコントロールする際は、モニターコントロールユニットBKM-17R(別売)が必要です。

その他の機能

●スキャン切り換え/ネイティブ表示機能
●アスペクト切り換え機能
●セーフエリアマーカー、アスペクトマーカー機能
●ブルーオンリー
●クロマアップ
●Hディレイ/Vディレイ(*)
●R/G/Bカットオフ
●タリーランプ
●設定データコピー
●プリセット調整
●内蔵信号
●タイムコード(VITC/LTC)
●オーディオレベルメーター表示
●クローズドキャプション表示
●ガマットエラー表示
●フィルムケイデンス
●自動電源オフ機能(Ver.1.2以降)

* コンポジット信号では動作しません

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