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小型・軽量のFE 70-200mm F4 Macro G OSS IIで機動力を活かして撮る野鳥風景

写真家 山田芳文 氏

α Universe editorial team

山田芳文/写真家 「100種類の鳥よりも、1種類を100回」をモットーに野鳥を撮り続ける。 野鳥の周囲の風景も大きく取り入れた鳥がいる風景写真をライフワークとする。 『SONY α6600 基本&応用撮影ガイド』(技術評論社)、『写真は構図でよくなる!すぐに上達する厳選のテクニック23』(エムディエヌコーポレーション)、『やまがら ちょこちょこ』(文一総合出版)など著書多数。最新刊は『SONY α7 IV 完全活用マニュアル』(技術評論社)。

――普段からあらゆる望遠ズームレンズをお使い頂いている中、FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIで撮影いただき、これまでのレンズと比べて感じた変化はございましたか? 僕は通常、丁寧に観察を繰り返し、鳥の行動がある程度読めるようになってから完成作品をイメージします。そこから逆算していって、何時にどの天候で(ライティング)どの位置から(撮影距離とカメラ位置)どの画角で(レンズの焦点距離)撮るかを決めます。その後、自分が隠れて撮るか、機材を周囲にカモフラージュさせてリモートで撮影するか、のどちらかに決定し、撮影にかかります。 ですが、このレンズはあまりにも軽かったので、いつもの自分の撮影作法とは異なる方法で野鳥を撮ってみようと思いました。それが、次の2枚です。 約794g(三脚座別)という小型軽量の機動力を活かして、2枚とも手持ちでスナップ的に撮りました。 このレンズはスナップ感覚で野鳥を撮るのに最適です。

α1,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 200mm,F5.6,1/2000秒,ISO320
α1,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 200mm,F5.6,1/2500秒,ISO320

――野鳥撮影をされる山田さんにとって、70-200mmの望遠ズームレンズは普段どのように使われるのでしょうか? 僕は、鳥だけでなく、その周囲の風景も画面に取り入れることで、鳥がどのようなところで暮らしているのかを見る人に伝える写真をライフワークにしています。このような写真を撮る場合にちょうどいいズームレンジが70-200mmなので、使用頻度が高いレンズになっています。 まずは、スズメの写真をご覧ください。 観察を繰り返すと、スズメが水浴びする前に必ず止まるところがわかったので、その前に機材を周囲にカモフラージュさせて固定、自分はカメラからうんと離れてリモートでシャッターをきりました。 「水浴びをする前のシーンだろうか?」と写真を見る人が次の場面を想像しやすくなるように、99mmにして水辺を画面に取り入れました。 次はアオサギの写真です。 ここはこのアオサギの漁場なのですが、簡単に獲物がとれるわけではないようで、長い時間ずっと魚を待っていました。 その時間の経過を伝えるために、70mmにして、画面に水を大きく取り入れ、スローシャッターで水の流れを表現しました。

α7R V,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 99mm,F5.6,1/500秒,ISO200
α7R V,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 70mm,F11,2秒,ISO160

――これまで多くのEマウントレンズをお使いいただいてきた山田さんにとって、FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIの描写性能は如何でしたか? 描写性能が確かかどうか、ハードルを高くしてテストしたのが、次の3枚です。 ヤマガラが水を飲んでいる写真は1.4×テレコンをつけて280mm相当に、バンのクローズアップは2×テレコンをつけて394mm相当にして撮影しました。 ヤマガラはフォーカスポイントの目はすこぶるシャープで、G Masterで撮影したかのようです。バンも毛がどのようになっているかがよくわかり、まるで顕微鏡で見ているかのようです。 その昔、ズームレンズにテレコンをつけるのはご法度だとよく聞きましたが、このレンズをもってすれば、それは完全に昔話であることが実感できます。 ウミネコの写真は、画面の中の要素全てが遠景になるように画面を構成し、主役のウミネコは完全に添景にしています。 そして、撮影時期は気温が高い夏です。 つまり、シャープに像を結びにくい条件で撮っているのですが、B0や全倍のサイズにしても余裕をもって使えるほどに解像しています。

α1,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II + 1.4X Teleconverter 280mm,F5.6,1/250秒,ISO1250
α7R V,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II + 2X Teleconverter 394mm,F11,1/60秒,ISO2500
α7R V,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 85mm,F11,1/1000秒,ISO200

――今回ご撮影いただいた作品の多くは「リアルタイム認識AF」を搭載したα7R Vにてご撮影いただいたものになります。α7R V搭載の「リアルタイム認識AF」、そしてFE 70-200mm F4 Macro G OSS IIにて進化したAF性能により、撮影時の快適性に変化はございましたか? 今回、α7R Vと組み合わせて撮影したカットは全て、AF時の被写体認識を入に、認識対象を鳥に設定して撮影しました。 認識性能はもちろん、認識した後にピントを合わせてくれる精度も極めて良好です。そして、AFのスピードですが、最新XDリニアモーターが4基搭載されているとのことで、そのスピードが体感できるほど速く、快適に撮影することができました。 テストしたのが次の2枚ですが、実像のバンはもちろんのこと、アオサギは、水面に映りこんで天地が反転しているにもかかわらず、瞳の認識→枠の表示→合焦と一連の作業をスピーディーにしてくれました。

α7R V,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 200mm,F5.6,1/500秒,ISO250
α7R V,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 153mm,F8,1/125秒,ISO250

――このレンズについての総評をお願いいたします。 このレンズを使ってみて、一昨年にFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIが登場して使った時に、従来モデル(FE 70-200mm F2.8 GM OSS)からの飛躍的進化に驚き、II型を通りこしてIII型だなと思ったことを思い出しました。 FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIも同様に、III型になったのではないかと思うほど進化しました。 キーワードをひとつひとつあげるとキリがないので、4つに絞ると、@約794g(三脚座別)という小型・軽量で機動力が高いこと、Aズーム全域でハーフマクロが可能な寄れるレンズであること、Bテレコン併用時やシャープに像を結びにくい撮影条件でも確かに解像する描写性能、C純正レンズならではのAFの精度とスピード、だと思います。 このレンズは、スナップ的に野鳥を撮ったり、鳥がいる風景として撮影するのに最適です。 超望遠レンズとは違った表現ができ、作品の幅が広がりますので、超望遠一辺倒で野鳥の撮影を楽しんでいる人に、ぜひ一度お試しいただきたいです。

α1,FE 70-200mm F4 Macro G OSS II 200mm,F5.6,1/2000秒,ISO200

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