商品情報・ストア Feature 専用機だからこその音楽体験を届けたいストリーミングウォークマン「NW-A300シリーズ」

開発者INTERVIEW(開発者インタビュー)

『NW-A300シリーズ』製品画像
『NW-A300シリーズ』製品画像

専用機だからこその音楽体験を届けたい
ストリーミングウォークマン
「NW-A300シリーズ」

音楽ストリーミングサービスの普及で、今、音楽の聴き方がますます自由に、大きく広がっています。そんな中、改めて注目を集めているのが音楽プレーヤー専用機です。スマートフォンで手軽に音楽が楽しめるのにもかかわらず、専用機が注目されているポイント、専用機で聴くことの魅力をウォークマンの最新スタンダードモデル『NW-A300シリーズ』開発メンバーに聞きました。

POINT 04
POINT 04

ソニーが培った
様々な音質優先の取り組みが
『NW-A300』の高音質を引き上げる

スタンダードモデルにもかかわらずここまでフラッグシップモデルのエッセンスが盛り込まれているというのはすごいですね。

吉岡:上位モデル由来の部品は音質に直結する部分以外にも多く使われていますが、実はこれらも最終的には高音質化に貢献しています。たとえばバッテリーを最新モデルの『NW-ZX707』で使われている大容量なものに変更したのですが、これには低ノイズという特性があり、さらにバッテリーの配置もオーディオブロックにノイズが伝わりにくいように変更することで音質向上に繋げています。

佐藤:バッテリーが大容量になると音がどっしりと落ち着きますし、低ノイズになったことで透明感も高まります。本体サイズをほとんど変えずに大きなバッテリーを乗せるのは大変だったのですが、そこはメカ設計チームやデザイナーががんばってくれました。

バッテリーも音質優先で選ぶというのが専用機ならではだと感じます。

佐藤:そうした音質優先の取り組みはほかにもたくさんあります。ウォークマンが採用しているS-Master HXはデジタルアンプですが、音量を小さくしたときでも情報量を保つ音量調節機能を採用しています。そのため普段お使いになる音量でも高音質で楽しんでいただけます。大切な音のディテールを一切損なわないことを大事にしています。

また、素のAndroidには音楽CD由来の音楽データなど、特定形式の音が内部で変換されてしてしまうという仕様があるのですが、ウォークマンではここに手を入れて、音質が損なわれないようにしています。

インタビュー風景の写真

メカ設計担当/ ソニー株式会社 赤井

これらも、スマートフォンでは難しい、専用機ならではのメリットと言えそうですね。

赤井:もうひとつ、見た目からわからない音質のための改善点として、今回、ボディの内部形状にも大きく手を入れています。というのも佐藤から音質をさらに良くするためにボディをさらに頑丈にしてほしいと言われたからです。そこで『NW-A300シリーズ』では、本体フレームの端に補強を設けるなど細かな工夫を積み上げて、従来モデルよりも30%ほどボディ剛性を高めています。

佐藤:それによって基板がしっかり固定されるので、さらなる高音質化が実現できます。『NW-A300シリーズ』では、こうした小さな改善を地道に重ねていくことで本当に驚くほどの高音質化を実現しました。

田中(光):高音質のための工夫はハードウェアだけではありません。デジタル時代ならではの高音質化技術として、『NW-A300シリーズ』では音楽ストリーミングサービスの圧縮音源をハイレゾクラスにまでアップコンバートするDSEE Ultimateなど、ソニー独自の信号処理技術も多数搭載しています。このDSEE Ultimateは、ソニー独自のAI技術を使って高音域や微細音の再現性が向上し、CD相当のロスレス音源にも対応した最新バージョンを搭載。標準の音楽再生アプリのほか、各音楽ストリーミングサービスのアプリを使った音楽再生時にも有効で、ロスレス配信を強化している音楽ストリーミングサービスのポテンシャルを引き出すことができます。

もちろん、DSEE UltimateはBluetooth接続のワイヤレスヘッドホンでもご利用いただけます。ワイヤレスでもハイレゾ音質を伝送できるLDACにも対応しているので、これらを組み合わせる事で、ハイレゾ音源はもちろん、圧縮音源でも、ハイレゾクオリティで楽しむことができます。

こうした高音質技術は多くのユーザーが愛用しているワイヤレスヘッドホンでも違いを感じられるのでしょうか?

田中(光):もちろん、DSEE Ultimateなどの高音質化機能はBluetooth接続のワイヤレスヘッドホンで音楽を聴く際にも有効です。また、『NW-A300シリーズ』は、ワイヤレスでもハイレゾ音質を伝送できるBluetoothコーデック「LDAC(エルダック)」にも対応しているので、これらを組み合わせる事で、ハイレゾ音源でも、ロスレス音源でも、圧縮音源でも、全てハイレゾクオリティの音質で楽しむことができます。

『NW-A300シリーズ』の対応しているBluetoothコーデックについて、もう少し詳しく教えてください。

田中(光):一口にBluetooth接続と言っても、実はその圧縮方式(コーデック)によって、その音質は大きく変わってきます。現在、ヘッドホンやスピーカーでは規格上必須の「SBC」、「AAC」、「aptX」など、さまざまなコーデックが使われているのですが、『NW-A300シリーズ』はそれらを一通りサポートしています。その中でもソニーが開発したコーデックの「LDAC」は高音質で、ワイヤレスでもハイレゾクオリティでの伝送が可能です。また、電波環境の悪い場所でもデフォルト設定の「LDAC接続優先(自動)」など接続を優先するモードでご使用頂ければ、音質を考慮しながらも、通信状況に応じてできるだけ途切れを起こさないように自動制御がされるので便利です。

なお、コーデックはプレイヤーだけでなく、ワイヤレスヘッドホンの側も対応している必要があるのですが、『WH-1000XM5』など、多くのソニー製ワイヤレスヘッドホンはLDACに対応済み。LDACならば最新ヘッドホンの持つポテンシャルを十全に引き出すことができます。ぜひ、その高音質でお気に入りの音楽をお楽しみいただきたいですね。特に従来ワイヤレスヘッドホンの音質に満足できなかったという方々にお試しいただければ。

ウォークマンはBluetooth接続でもしっかりと音質の評価を行っていまして、ワイヤレスでもさすが専用機の音質だと感じて頂けるように仕上げています。

佐藤:こればっかりは実際に聴いてみていただかないと伝わらないところなので、ぜひソニーストアなどで『NW-A300シリーズ』の音を聴いてみていただきたいですね。

高音質コーデックのLDACはワイヤレスヘッドホンのクオリティを引き出すことができる

POINT 05
POINT 05

専用機だから安心して使える、
再生専用のバッテリーと大容量ストレージ

先ほど、田中(光)さんが音楽プレーヤー専用機はスマートフォンと比べ、バッテリーを音楽再生のためだけに使えることもメリットだとおっしゃいましたが、『NW-A300シリーズ』は具体的にどれくらいの時間音楽再生できるのでしょうか?

田中(光):標準の音楽再生アプリ「W.ミュージック」で圧縮音源(MP3)を再生した場合で、先代『NW-A100シリーズ』から大幅に改善し、約36時間(*1)の再生が可能になりました。また、その他ストリーミングサービスなどの音楽サービスアプリを利用した場合は従来比で約2倍(*2)近い再生ができることを確認していますので、通勤通学はもちろん、ちょっとした旅行などでもバッテリー残量を気にすることなく快適に音楽再生をお楽しみいただけます。

吉岡:『NW-A300シリーズ』では新しいSoCを搭載したことで、バッテリー充電時間も高速になっており、先代モデル『NW-A100シリーズ』では満充電まで約5.5時間かかっていたものが、約3.5時間まで短縮されています。USB Type-C端子を使って、出先で市販のモバイルバッテリーから充電することも可能です。

田中(光):内蔵ストレージに関しても、32GBモデルと64GBモデルを用意しました。これによって、ロスレス音源(FLAC 44.1kHz/16bit)なら約440曲(1曲を4分で換算)、圧縮音源(MP3 128kbps)なら約4,900曲(1曲を4分で換算)も保存できるようになりました(64GBモデルの場合)。足りない場合は市販のmicroSDメモリーカードを追加できるので安心です。

ロングバッテリーやmicroSDメモリーカード対応で
利便性向上

最長約36時間(*1)再生が可能なバッテリー。microSDメモリーカードでメモリーの拡張が可能に。

*1 MP3 128kbpsモード、有線接続かつ画面オフの状態で「W.ミュージック」で連続再生時。設定条件により異なります。アプリの使用状況によっては短くなることがあります
*2 MP3 128kbpsモード、有線接続かつ画面オフの状態で「W.ミュージック」以外の音楽サービスアプリでオフラインモードで連続再生時。設定条件により異なります。アプリの使用状況によっては短くなることがあります。動画再生時は、電池持続時間が短くなります

大量の楽曲データを持ち歩きたいという人でも不足を感じることはなさそうですね。

田中(光):さらに『NW-A300シリーズ』では操作の快適さも大切にしており、本体側面に上から電源ボタン、音量調整ボタン、早送りボタン、再生/一時停止ボタン、早戻しボタン、HOLDスイッチを配置しています。利用頻度の高い音量調整ボタンを一回り大きくしたり、再生/一時停止ボタンに突起をつけたりなど、ポケットの中で操作しても押し間違えないような工夫を施しました。

インタビュー風景の写真

UI/UX担当 ソニー株式会社 寺井

いちいち取りだして画面を見ながら操作しなくていいのは楽ですよね。ちなみに画面のUI(ユーザーインターフェース)については何か専用機らしい工夫が施されているのでしょうか?

寺井:はい、もちろんです。ウォークマンではより音楽体験に没入できるUIを搭載した音楽再生専用アプリ「W.ミュージック(ダブリュー・ドット・ミュージック)」を搭載。『NW-A300シリーズ』にはAシリーズのハードウェアと想定している利用スタイルに最適化したものを搭載しています。

音楽体験に没入できるUIとはどういったものなんですか?

寺井:W.ミュージックでは音楽再生画面を中心に、ライブラリ表示やお気に入り表示といったよく使う機能を画面の上下左右に十字状に配置。フリックすることでスピーディに切り換えられるようにしています。つど、メニューを開いてボタンを押すといった細かな操作に意識を奪われることがないので、コンパクトな『NW-A300シリーズ』でもストレスなく、音楽に没入したまま操作できるんですよ。

ちなみに細かいところではそれぞれの画面上のボタンやツマミなどを、それぞれの本体カラーに合わせて変更しています。ブルーのモデルではきちんと色を合わせたブルーのUIで操作できるので、こういった細かいところにも注目していただけるとうれしいですね。

フリック操作でストレスフリーな操作感を実現したUI

本体カラーに合わせて色味を変更したボタンやツマミのUI

POINT 06
POINT 06

毎日持ち歩き、長く使うものだから
かたちや色にもこだわりたい

ここまでで専用機で音楽を聴く意義についていろいろお話ししていただきましたが、新たにもう1つ音楽のためだけに持ち歩くモノが増えることに抵抗のある人も少なくないと思います。このあたりウォークマンではどのように考えているのでしょうか?

田中(光):まず、シンプルに本体サイズをとてもコンパクトにしています。Androidデバイスでありながら、ズボンのポケットはもちろん、シャツの小さな胸ポケットにも入るほど小さく軽く、持ち歩く際に負担にならないように設計されています。

田中(聡):その上で、本体をくるむアルミ製フレーム表面に波が打ったような形状にして手に持った際のホールド感、しっかりした質感を感じることができます。

赤井:また、側面中央に角度が付いたことで再生/一時停止などのボタンもより押しやすくなりました。

インタビュー風景の写真

デザイン担当/ ソニーグループ株式会社 田中(聡)

側面の段差の部分に細かく影が落ちて、全体的に薄く、すっきりと見えるのもいいですね。ちなみに色についてはいかがでしょうか? 今回は定番のブラックのほか、グレーとブルーの3色構成となっていますが、この色はどうやって決めたのですか?

田中(聡):長く使って飽きない3色を選びました。中でも特徴的なのがグレーですね。最近は青みがかったいかにも金属的な生々しさがちょっと敬遠されているようなので、同じグレーでも青みや赤みを取り除き、金属っぽさも極力排除した、過去にもあまりやっていないタイプのグレーに挑戦してみました。同時にブルーについても、少し前に流行ったターコイズ系のやや緑がかったブルーではなく、深みのある青色にしています。黒もマット系にして落ち着きのあるイメージを演出しました。

なるほど。どれも飽きが来なさそうですし、性別や年齢を問わない間口の広さを感じさせる色味になっていますね。

田中(聡):そうなんです。『NW-A300シリーズ』を選ばれるお客さまは、毎年音楽プレーヤーを買い換えるようなヘビーユーザーではありませんから、5年、6年と長く持ち歩いていただけることを意識しています。

毎日持ち歩くという点ではケースについても気になります。ウォークマンは専用ケースも高い評価を受けていますが、『NW-A300シリーズ』にはどんなケースが用意されるのでしょうか?

田中(光):『NW-A300シリーズ』には本体全体をぴったり包み込むシリコンケースと、手帳スタイルのソフトケースの2種類を用意しました。どちらも本体カラーに合わせた3色から選べます。

田中(聡):これらのケースでは、色味をきちんと違和感なく揃えることに苦心しました。また、ソフトケースに関しては、全てブラックで統一しています。開いているときは本体も画面部分しか見えませんからそこに合わせてブラックに、閉じた時は本体側面の色と合わせて一体感をもって見えるようにする狙いがあります。

田中(光):ソフトケースはこのようにすることで画面を横向きにして固定することもできますので、動画を見たい時などに便利なんですよ。

画面を横向きにして固定できるソフトケース

本体を包み込むシリコンケース

※シリコンケース、ソフトケースは別売

POINT 07
POINT 07

音楽再生のために
作られた
『NW-A300シリーズ』での体験を通して、
音楽を聴く楽しさを知ってほしい

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

田中(光):今は、とかく手軽さや効率性を優先してしまいがちな時代だと思うのですが、我々はそんな中、あえて音楽を聴くためだけのデバイスとしてウォークマンを真面目に、真剣に作り続けてきました。先ほど佐藤が言った言葉で全く同感なのが、音楽を創りあげたアーティストの思いをウォークマンを通してユーザーにストレートに届かせたいという部分。『NW-A300シリーズ』にはそのための機能やこだわりがぎゅっと凝縮されています。この製品を通して、音楽体験のちょっと深い部分を楽しんでいただければこれほどうれしいことはありません。

佐藤:気軽に音楽を楽しむ生活も全然悪くないと思うのですが、今よりも少しだけ音楽にきちんと向き合ってみてほしいなという気持ちがあります。というのも、若いうちに聴いている音楽って、その人の財産になると思うんですよ。だからできるだけ良い音で音楽に感動してほしい。そのためにも、まずはこの『NW-A300シリーズ』のような製品で高音質に音楽を聴く楽しさを知っていただき、お気に入りの曲の魅力を再発見してもらえればと思っています。

吉岡:『NW-A300シリーズ』はこのサイズ感がとても気に入っています。こんなに小さなボディですが、スマートフォンで聴くよりも明確に良い音で音楽を楽しめますので、ストリーミングでも、音楽CDから取り込んだ音源でもなんでも構いませんので、まずはその違いを感じていただきたいですね。

赤井:30年ほど前、自宅に転がっていたウォークマンで音楽を聴いて、あまりの音の良さに感動し、本体を分解したりしていたら、いつの間にかソニーでウォークマンを作る側の人間になっていました(笑)。今は、佐藤ら、ソニーの誇る音のプロフェッショナルたちから良い音とは何かを学ぶ毎日です。『NW-A300シリーズ』にはそうしたソニーの音へのこだわりがぎっしり詰め込まれています。ぜひ、実際にその音を聴いて、かつての私と同じ感動を味わっていただければと思います。

田中(聡):ウォークマンAシリーズは、これほど小さなボディの中にびっくりするほどの高音質を詰め込んだ、とてもお買い得な製品です。今回、見た目の雰囲気もガラッと変えることができ、長く使えるようにデザインしましたので、まずは手に取って、その触り心地を確認してみてほしいですね。

寺井:『NW-A300シリーズ』では、フラッグシップモデルのために作られたUI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリエンス)をAシリーズのために最適化し、より使いやすくしています。先ほどお話したこと以外にも音楽再生時にジャケットの色味に合わせて背景に色が付くなど、楽しい仕掛けがたくさん盛り込まれていますので、UI/UXの面でもウォークマンの提供する音楽生活を満喫していただければなと思います。


ご購入はこちら

ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ]
NW-A300シリーズ
「音楽専用機」だけの、沼音の世界へ。
スタミナも進化したストリーミングWALKMAN
オープン価格
NW-A300シリーズ専用 ソフトケース
CKS-NWA300
ウォークマンの表面をキズや汚れから守る
開閉が可能なソフトケース
オープン価格
NW-A300シリーズ専用 シリコンケース
CKM-NWA300
ウォークマンの表面を
キズや汚れから守るシリコンケース
オープン価格

ご覧いただき、
ありがとうございました。

お届けした内容に関して皆様のご意見・
ご感想をお聞かせください。
いただいた貴重なご意見は、
今後に役立たせていただきます。

アンケートはこちら 別ウィンドウで開きます


Feature トップページはこちら

Twitter

この記事が気に入ったら@FeaturebySonyJpをフォローしよう