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撮りたい衝動に応えてくれるα6400

フォトグラファー wacamera 氏

α Universe editorial team

wacamera/フォトグラファー 営業として広告業界で7年勤務後、脱サラをしフリーランス商業カメラマン11年目。ウエディング撮影から家族撮影を経て現在は、関西で外国人観光客の撮影を主に、国内外問わずあらゆるジャンルで観光局やホテルのプロモーション撮影や自身の作品撮りを行う。得意とするのは色鮮やかな人物と景色が融合したスナップ。プライベートでは一児の母でもある。 https://twitter.com/wacamera https://www.instagram.com/wacamera/

日頃はα7 IVや、α7 IIIなどのフルサイズ機で撮影されているwacamera氏。今回APS-C機であるα6400を使って撮影。お気に入りのレンズをα6400で使えることや、暗所でも劣らない描写性能など、α6400の性能について存分に語っていただいた。

APS-C機ながら機能・性能が充実

現在フルサイズのカメラを5台所有していますが、カメラを始めた16年前に初めて買ったのは APS-C機でした。しかし13年前にフルサイズのデジタルカメラを使いはじめてから、ほぼ同じ設定なのにAPS-C機は暗いな…とセンサーサイズの影響を強く感じたのを覚えています。それ以降90%の割合でフルサイズ機を使ってきたので、正直なところ昔の印象から「きっとα7 IVの足元にも及ばないだろう」と感じていました。 そんなことを思っていた自分が恥ずかしくなるほど、いい意味で期待を裏切られることになりました。 まず「ボディはコンパクトで軽い」これは少しでも荷物を軽くしたい私にとって非常に重要です。次に「ソニーのEマウントは共通の1マウントなので、APS-C機にもフルサイズ用のレンズが使える」これはこのα6400がフルサイズ機のサブカメラとして使えることを意味しています。フルサイズ用のレンズを持っていけば、小さくて軽いα6400に望遠レンズをつけ、α7シリーズには標準レンズをつけて2台で撮り回せます。撮影に必ずサブ機を持っていく私にとって嬉しいポイントです。そして「均一で整った解像感」、フルサイズ用のレンズが持つ性能も APS-C用に開発されたレンズの性能も十分に存分に発揮し四隅まで美しい写真に仕上がります。さらに「α6400のファインダー」本来小型・軽量化のためにコンパクトなカメラにはファインダーが無いことも多いのです。モニターが見にくくなりがちな晴天時の直射日光の下や、夕陽をサイドから浴びているような時にファインダーが覗けることはとても大切なことです。 これらのことから使う前に「α7 IVの足元にも及ばないだろう」と思っていた私を叱りたい気持ちで、今回たくさん撮影しました。

α6400,FE 50mm F1.2 GM 75mm相当,F3.2,1/4000秒,ISO100

普段α7 IVを使っているので、APS-C機の描写力には当初期待していませんでした。 特に陰影の強い場所での撮影には向いてないと思っておりましたので、今回このアジサイに木漏れ日でスポットライトのようにあたる写真を撮って、その描写力に驚きました。実はこの時α7 IVでも撮影しており両方を見比べてみたのですが、α7 IVで撮ったものと遜色なくアジサイを写し出してくれました。白飛びしやすい淡い色合いのものでも、マニュアルで露出をきちんと合わせることで、思い通りの絵作りができます。

撮影をより自由にする小型・軽量さ

α6400,E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS 105mm相当,F4.5,1/2000秒,ISO250

こちらはE 70-350mm F4.5-6.3 G OSSというレンズの70mm側を使って撮りました。ボディが小型であるのにも関わらずファインダーが搭載されているので、明るい時間帯の撮影においてモニターでは見づらい時にとても役立ちます。私にとってファインダーがないことは考えられないので、そういう意味でもα6400に魅力を感じました。また、この撮影で私は防波堤の上に乗っているのですが、ボディもレンズも小型・軽量であるため、動きに制限がなくスナップ撮影がとても気軽にできました。

α6400,E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS 105mm相当,F5,1/6秒,ISO1000

こちらは自宅のベランダから撮影した1枚です。夕飯の買い物から帰ってくる時、空が一気にピンク色になり、繊細なお月様が見えました。これは、早く帰ってカメラで撮りたい!そう思って家に入るなり買ってきた食材を放り投げ、防湿庫の中からα6400とE 70-350mm F4.5-6.3 G OSSを取り出しました。これ、実は手持ちで撮影しています。マジックアワーは1分経過するだけでも暗くなってしまう。その経験から三脚を立てる暇はない、手持ちでやるしかない!と挑んだのですがシャッタースピードは1/6。もちろん一発では無理でしたが、3枚撮って2枚はブレずに撮れました。私の帰宅ダッシュによる荒れた呼吸でなければ、3枚ともブレなかったかもしれません。ボディの描写性能はもちろん、レンズ内手ブレ補正も抜群だと感じる1枚になりました。このように私の「撮りたい!」という衝動にもサッと対応してくれるα6400、強い相棒になるに違いないと感じました。

愛用しているFEレンズも1マウントなので使用できる

α6400,FE 135mm F1.8 GM 202mm相当,F1.8,1/3200秒,ISO100

この写真は、α6400の小さなボディにフルサイズ用のレンズをつけたら一体どうなるのだろう…と思って試したショットです。FE 135mm F1.8 GMは私が愛用しているレンズなので、ボディが変わると描写力も変わるのだろうかと緊張しました。α6400はAPS-C機ではありますが、マウントがフルサイズと同じEマウントなのでこのように同じレンズを使用でき、フルサイズのサブ機という位置付けで使うこともできます。焦点距離は135mmですので換算すると200mmほどになりましたが、アジサイ園などの囲いがあり奥まで入れないような場所でのクローズアップ撮影にはとても向いていると感じました。またG Masterの描写力はさすがで、ボディが変わろうともその表現の美しさは変わりません。 オートフォーカス機能を使用して、ウズアジサイの先端につく水滴を狙うのはとても困難だと思われました。この日は特に風が吹き、花が揺れていたので、フォーカスを合わせてもすぐに動いてしまう状況でした。この場で20分ほどトライしたでしょうか。ボディの軽さに助けられ、そこまで粘れたと言っても過言ではないでしょう。水滴の背景をシンプルな緑にすることで、よりその美しさを表現したかったので、手持ちでよく頑張ったなと思います。また、右下に斜めに白い線が見えていますがこれは蜘蛛の巣です。このレンズの持つ解像感をそのままコンパクトなボディでも表現できる、それは大きな発見でした。

α6400, FE 135mm F1.8 GM 202mm相当,F1.8,1/4000秒,ISO100

私が普段から使っているのはα7 IV、α7 IIIですが、ソニーのミラーレス一眼を選び続ける理由のひとつに「オートフォーカスに絶大な信頼を寄せている」があります。それらの理由から、私は純正レンズしか使っていません。カメラのボディが持つ最高の性能を引き出すのは純正レンズにしかできない、と思っているからです。今回も少し離れたところから FE 135mm F1.8 GMを使用して、絵の中の割合としては少ない人物にどれだけフォーカスを合わせてくれるのか試してみました。ただ私は「カメラに撮らされるのではなく、カメラを使いこなして撮影したい」と思っているので、フォーカスエリアも自分で位置を選択できるモードにしていますし、正直「瞳AFにも頼らないわ」と思ってきました。しかし被写体が小さい場合は、フォーカス枠のサイズをSにしても合わせきれないことがあります。この時もそうでした。そういった状況の場合、瞳AFには非常に助けられました。ファインダーを覗きながら構図の微調整をしても、瞳をがっちり掴んで離さない!そのため、安心して構図を考えることができました。

静止画だけでなく、動画もこれ1台で

動画の内容テキストはこちら

この動画では、あえて肩の力を抜いて日常の一コマ一コマを撮影してみました。 日々何気なく見ている街中で「撮ろう!」と思って機材を用意するのではなく、「あ、いいな!」と思った瞬間をサッと撮れるかどうかは、やはり機材の大きさが左右すると思います。実際木漏れ日のシーンは、空を向いて光が入る瞬間をファインダーを覗きながら何度も動いて撮っていますが、長い時間同じ姿勢で撮影に挑戦できるのもボディやレンズが軽いから。半日カメラを持ち歩いて街を散歩していても、気にならない小型ボディです。 今回レンズはFE 40mm F2.5 GとFE 24mm F1.4 GMを使用しました。FE 40mm F2.5 Gはボディに合わせて小型・軽量であり、人間の目の画角に近い焦点距離ですので、撮影していて目で見たものをそのまま撮ることができました。単焦点レンズですから、ぼけ感もたっぷりあり一眼ならではの絵作りができたと思います。またFE 24mm F1.4 GMを使用してみた理由は、この広角レンズが持つ歪みのない世界はα6400でも表現ができるのだろうか?と確かめたかったからに他なりません。結果は大満足で、フルサイズで味わえる四隅まですっきりクリアな描写をα6400でも感じることができました。西日や太陽の強いシーンでモニターだけの場合は見えづらく撮影が困難ですが、α6400はファインダーが搭載されているので、撮りたい絵を正しく確認しながら撮影できました。

サブ機としてもお勧めしたい

使用するまでは「なんだかんだ言ってもAPS-C機よりはフルサイズ機の方が良い」と思っていました。しかしその小型・軽量なボディからは想像のつかないポテンシャルがあり、APS-C機への思い込みが恥ずかしく感じられるほど、いい意味で期待を裏切られました。 ・静止画も動画も撮りたいけれど大きなカメラには抵抗がある ・重たい荷物はもう嫌だ ・小さな子供がいて何かと荷物が増えるからカメラは小さい方がいい そんな方々にはα6400はお勧めなモデルですし、私のようにフルサイズ機をメインで使われている方にも、1マウントで同じレンズが使える利点を生かし、サブ機としてα6400の導入をお勧めしたいですね。

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