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特集:CP+で届けたかった思い
「風景礼賛 〜α7R IVで撮りたい理由〜」
写真家 福田健太郎 氏

α Universe editorial team

残念ながら中止になってしまったカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+ 2020」。ここでは、ソニーブースのスペシャルセミナーで講師のみなさんが伝えたかった思いとともに、セミナーのために撮り下ろした珠玉の作品群をご紹介します。今回は、心が洗われるような素敵な風景写真を撮り続けている福田健太郎さんが、αを使い続ける理由や風景写真で生きるカメラの機能を中心に、αで撮る風景写真の楽しさを語ります。

福田 健太郎/写真家 1973年、埼玉県川口市生まれ。幼少期から自然、風景、その土地に暮らす人々に憧れ、18歳のとき、写真家を志す。写真家・竹内敏信の助手を経て、1997年より活動を開始。日本を主なフィールドに、生命にあふれる万物の姿を追い求め続けている。写真集に『泉の森』、『春恋し〜桜巡る旅』など。 公益社団法人 日本写真家協会会員(JPS)
公益社団法人 日本写真協会会員(PSJ)

〜Special Message〜
福田氏がスペシャルセミナーで伝えたかった思いとは

新時代を切り拓いたソニーのミラーレス機を
10年以上使い続ける理由

まずは、私がなぜαで撮り続けているのか、その理由からお話したいと思います。 私がソニーのミラーレス一眼カメラを初めて手にしたのは2010年のこと。それまでは一眼レフカメラを使っていましたが、ソニーのカメラはとんでもなく小さくて、システム自体もガラリと変わっていました。正直なところ、そのサイズ感から「ちゃんと撮れるのかな」と思っていましたが、何の問題もなくきれいな写真が撮れている。撮影した画像を見た時はかなりの衝撃で、「これはカメラ業界に革新をもたらし、ミラーレスの時代が来る」と確信した瞬間でした。

そして、2012年に発売した写真集『泉の森』。この表紙も実はソニーのNEX-7というカメラで撮っています。表紙をミラーレス一眼カメラで撮影するなんて、当時は考えられないことでした。

NEX-7,E18-55mm F3.5-5.6 OSS 45mm相当,F11,30秒,ISO200

上の表紙は木と木の間、10cmほどの間にポジションを取らないと撮れない構図です。大きいレンズや大きいカメラでは、その10cmの間に入らない。小さいレンズだからこそ、この隙間に通すことができ、思い通りの作品を撮ることができたわけです。手前の木と木の間から見える朽ちた切株には、新しい木々、新たな生命が芽吹いている。その姿を印象的に撮ることができました。小さいおかげでこういった作品を撮ることができ、表紙にも使えるクオリティーで表現してくれるソニーのカメラは素晴らしいと思いましたね。 そして、この写真集が発売された翌年、2013年にはフルサイズミラーレスカメラのα7Rが登場。発売と同時に購入して、4代目に至るまで、歴代のα7Rシリーズを使い続けています。 自然風景を撮影するなら、やはり高解像で精細な表現が可能なα7Rシリーズがベストです。最近になってフルサイズミラーレス機が各社出揃った感じですが、ソニーは10年も前からミラーレス機を世に送り出してブラッシュアップを続けています。進化はスペックだけでなく、撮影者が意のままに使える操作性にも及んでいるのも素晴らしいところ。第4世代のα7R IVまできて、完成形がグッと近づいた感じです。 さらに言えば、カメラを生み出す技術者をはじめ、αに関係する皆さんの熱量により、αユーザーも増えてきたように思います。アマチュアだけでなくプロの世界でもαを使う人が増え、その声を吸収して一段と使いやすくしてくれている。スペックと使いやすさがうまく結びつき、今の第4世代に結実しているのです。 それでは、ここからはαの魅力について、作品を見ながら解説していきましょう。

写真表現ならではのぼけ描写を生かし
心ひかれた美しい風景を表現

私が35mmのフルサイズミラーレスカメラを使う理由は、大きなセンサーならではの美しいぼけ描写を得られるからです。下の作品は枝垂れ桜ですが、春爛漫(らんまん)の装いの中で彩りが増え、華やかになる時期に撮影しました。優しい色に心が和んでいく感じがしたので、自分が心ひかれた部分を強調しようと大きくぼかして撮っています。

α7R II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 112mm,F2.8,1/1250秒,ISO400(2017年撮影)

奥行きのある風景ですが、ピントを浅くしてぼかすことで人間の目では見ることができない世界をつむぎ出してくれる。イメージしている世界を表現できるのが写真の魅力のひとつです。 すべてを現実のまま、見たままで捉えるのではなく、写真ならではの表現でより美しく被写体を捉えてくれるのがαの素晴らしさ。私は長く写真を撮り続けているので、こうすれば大きくぼける、ということがわかりますが、カメラを買ったばかりの人はこの美しいぼけ表現に驚きを感じるはず。「こういう表現ができる」ということがわかれば、こうしたい、ああしたい、というイメージがどんどん湧いてきて、写真の楽しさも広がっていくものです。

苦労してこそ見られる自然の表情もある。
そんな時にも小型軽量なαが活躍

αは軽量コンパクトで高い機動力を備えています。自然風景を撮るには、山に登るなど、目的地に行くまでに体力が必要な場合もあるので、カメラは軽くて小さいものがベターです。

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM 17mm,F11,1/250秒,ISO200(2019年撮影)

上の作品は、秋田と山形の県境にある鳥海山に登って撮ったものです。ちょっとした山登りになってもαはレンズも含めて軽量なシステムなので、楽に持ち運ぶことができます。山の下から見るのと上から見るのでは、かなり違う風景になりますし、苦労して行くからこそ見える自然の表情というのものあるものです。 この作品はα7R IIIで撮っていますが、先ほどお見せした枝垂れ桜はα7R IIで撮影しています。α7R IIからα7R IIIに変わり、ダイナミックレンジが進化したことで白の表現がとても豊かになりました。雲、残雪、白い花などは質感描写に優れていて、細かくデリケートなトーンまで再現してくれます。ありのままの風景を見せられると、写真の見えかたも変わってくるもの。その場の空気感まで写し取るような優れた描写力は、解像感にこだわったα7Rシリーズならではです。

画素数が上がってもノイズが気にならない。
暗いシーンでも快適な高感度撮影

次は高感度撮影についてお話したいと思います。下の写真は、月明かりの影響が無いなか、長野県上高地で撮影した1枚です。画面中心に天の川を配置しています。

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F2.8,20秒,ISO3200(2018年撮影)

私の場合、ISO6400まで使えば自分が求めている露出が得られるので、それ以上はあまり使ったことはありませんが、ISO3200や6400であれば普通に使います。ノイズもそれほど気になりませんし、思い通りに撮影できるのでISO6400までは許容範囲といえますね。 ごくわずかな光で撮ることができるほどαは優秀です。EVFは暗所でもフレーミングを決めるのが楽ですし、より見やすくするためにブライトモニタリング機能があるのも便利です。私は私はボタンカスタムでC3に割り当て、星空を撮影する時に多用しています。αのブライトモニタリングはスムーズに映像が浮かび上がってきて、山の稜線まではっきり見ることができます。暗くてもすべてが見えてしまうので、慣れてくれば日中と同じ感覚で撮ることができるようになりますよ。

α7R IV,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 116mm,F4,0.6秒,ISO3200(2019年撮影)

上の作品は縞状の雲が続いてゆく様子を撮ったものです。星空の作品同様、この作品もISO3200で撮影していますが、こちらは最新のα7R IVを使っています。有効画素数が約4200万から約6100万に上がっているので、その分ノイズが出やすくなっているのではないかと思ったのですが、ほとんど気になりませんでした。私が撮影する自然風景は、問題なくきれいに表現してくれます。これはすごいことなのですよ。

高い解像感と豊かな階調が
心躍動する自然を美しく繊細に捉える

下の作品は早朝に峠道から撮影した雲海です。α7R IVの俊敏性で、スピード感をもって撮ることができました。雲海ですから雲がどんどん流れていきますが、素早く的確にピントが合い、それに呼応するように撮影した1枚です。

α7R IV,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 194mm,F8,1/1250秒,ISO200(2019年撮影)

黄金色の光に染まり、気温の上昇に反応するように、さらには自分の気持ちに反応するよう、雲海が激しく動きます。目まぐるしく変わりゆく、躍動する自然の姿をありのままに捉えることができたのは、αの速写性と表現力のおかげですね。 望遠系のレンズで一部分を引き出した作品ですが、下のほうの紅葉には霧氷がついていてキラキラ光っています。こういった細かいところまでしっかり描写できるのは有効約6100画素の解像感があってこそ。α7R IVの高い解像力で、画面下のラインは最後の紅葉と霧氷の静寂な姿、画面上半分は踊る雲の激しさ、対照的な風景を1枚で表現することができました。雲の微妙な濃淡をそのままに捉える階調表現も見事です。

α7R IV,FE 24-70mm F2.8 GM 35mm,F11,1/200秒,ISO200(2020年撮影)

上の作品は樹氷を手持ちで撮影した1枚です。私はスノーシューと西洋かんじきをはいて、このポイントまで歩いて行って撮影しました。こういうシーンでも軽量コンパクトなαは活躍しますね。手前にピントを合わせていますが、画面周辺部にあたる坂道を登っている人までしっかり写し出していて「G Master」レンズの見事さも際立っています。これをCP+のソニーブースの巨大モニターに映して、画面周辺でもここまでしっかり写せることをお伝えしたかったのですが、それが叶わずとても残念です。 このような優れた描写は、有効約6100万画素のセンサー、質の高いレンズ、画像処理エンジンの「BIONZ X(ビオンズ エックス)」、3つそれぞれが高性能かつ良いバランスで成り立っており、かつそれらを有機的に働かせるソフトウェアアルゴリズムがあるからこそ得られるものです。手持ちで撮ってもブレずに被写体を捉えることができるのも、その恩恵のひとつと言えるでしょう。

自分の心に響いた自然風景を撮影する。
そんな一期一会の楽しさを味わって欲しい

α7R II,FE 12-24mm F4 G 12mm,F8,1/2秒,ISO800(2017年撮影)

上の作品は「FE 12-24mm F4 G」のワイド端で、被写体にグッと迫って撮影した1枚です。降り注ぐ桜のシャワーのような、迫ってくる感じを出したかったのでこのレンズを使いました。あえて薄暮の時間を選び、ライトアップされた桜と暗くなりゆく空の明るさが一定になる、ほんのわずかな時間に撮影しています。この時間帯に撮影すると、桜がより艶やかな印象に変わるので、そこを狙ったわけです。 桜はライトアップにより浮かび上がりますが、藍色の空も桜の表情を美しく見せてくれる要素のひとつです。自然風景でも「一瞬の美しさ」があり、写真を撮っているからこそ、その瞬間を見つけることができる。自分で発見した時の喜びや幸せがあるので、ぜひそういった場面を見つけて欲しいと思います。

αは豊富なレンズラインアップも魅力で、レンズを換えるだけで被写体の表情を変えることができるのも楽しいところです。ぼけ表現でイメージの世界を表現したり、ワイドレンズで近づいたり。それだけでまったく違う表情になりますから、心に響いた部分を表現できるようなレンズ選びを楽しんでください。

α7R III,FE 70-200mm F4 G OSS 178mm,F8,1/200秒,ISO200(2019年撮影)

季節の移ろいとともに、表情や姿を変えていくのが自然風景です。天候や光など、条件が違うと風景が違って見えるので、出合いは一期一会。上の作品は東北にある岩木山のみずみずしい春の姿を、遠くから見つめる視線をイメージして撮ったものですが、季節が変われば、まったく違う姿を見せてくれます。 「素敵だな」と思うアンテナが研ぎ澄まされて、心が敏感に反応した風景を写真で表すことができるのがカメラのおもしろさです。目の前の風景としっかり向き合い、「撮ってみたい」という衝動に身を任せて、自分らしさを大切に、風景写真を楽しんで欲しいと思います。

CP+2020で披露頂くはずだった作品の一部をご紹介

α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 17mm,F11,4秒,ISO50
α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 220mm相当,F9,6秒,ISO100
α7R III,FE 24-70mm F2.8 GM 64mm,F11,1/40秒,ISO800
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F8,1/250秒,ISO200
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F2.8,1/1000秒,ISO200

この記事で紹介された写真は、ソニーのAndroid TV ブラビアでご覧いただけます。
閲覧無料、迫力の大画面・高精細で、珠玉の作品をお楽しみください。

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