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特集:CP+で届けたかった思い
「ノルウェーの風 〜エアリーフォト with α7R IV〜」
写真家 山本まりこ 氏

α Universe editorial team

残念ながら中止になってしまったカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2020」。ここでは、ソニーブースのスペシャルセミナーで講師のみなさんが伝えたかった思いとともに、セミナーのために撮り下ろした珠玉の作品群をご紹介します。今回は、ふんわりとした優しい雰囲気の作品で見る人を魅了する写真家・山本まりこ氏が「α7R IV」でノルウェーでの旅を撮影。いつもと違ったレンズの使いかたを紹介しながら、旅の思い出を振り返ります。

山本 まりこ/写真家 写真家。理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。25歳の春、「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持って放浪の旅に出発し、そのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つ「airy(エアリー)」をコンセプトに写真を撮り続けている。撮影、執筆、講演、講師など活動は多岐。写真集『AIRY COLORS』、『熊野古道を歩いています。』、著書『エアリーフォトの撮り方レシピ』など出版多数。好きな食べ物は、カレーとイカ。 https://www.instagram.com/yamamarimo

〜Special Message〜
山本氏がスペシャルセミナーで伝えたかった思いとは

フィヨルドを見るためにノルウェーへ。
雨が魅せた幻想的な風景を撮影

CP+2020のソニーブースでのセミナーで作品を紹介するために、私は今年の初めにノルウェーに行ってきました。行き先にノルウェーを選んだ理由は、フィヨルドを見てみたかったから。去年「トナカイのソリに乗りたい」とフィンランドに行ったのと同じで、やってみたい、見てみたい、という欲望のままに行き先を決めた感じです。 ノルウェーの北部は「極夜」といって、24時間、1分たりとも太陽が上がりません。まずは北部のトロムソという街から入り、その後、フィヨルドを見に行きました。フィヨルドを見に行く日は、一日中雨の予報。「なんで、その日に限って雨なの?!」と思いながら現地に向かい、行ってみると予想通り山に霞がかかるどんより模様。でもその風景を見て「そうだ、私は雨が好きだった」と思い出しました。その時に撮った作品は、後ほどお見せしたいと思います。 旅に持って行ったカメラはα7R IV、レンズは「FE 16-35mm F2.8 GM」、「FE 24mm F1.4 GM」、「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」、「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」の4本。そのほかに車窓からの風景を撮るために車窓からの撮影に便利なレフ板も持って行きました。これはレフ板の中央に穴が空いていて、そこからレンズを出して窓にぺったりとくっつけて撮るグッズで、ガラスの反射を抑えて撮ることができてとても便利。前回、フィンランドで飛行機の中からオーロラを撮る時、窓の写り込みにとても苦労したので、今回は車窓から撮ることを想定して持っていくことにしました。 では、これらの機材を使って撮影した作品を見ていただきたいと思います。

解像力が素晴らしいα7R IVでは
クロップも大いに活用する

下の作品はノルウェーに着いて最初に訪れた町、トロムソで撮影したものです。港に出てみたらとてもきれいで、思わずシャッターを切りました。

α7R IV,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F1.8,1/3秒,ISO800

三脚は使わず手持ちで撮りましたが、5軸ボディ内手ブレ補正の効果もあり、私の感覚では開放でも1秒までは手持ちで撮れます。夜景は黒を締めてしっかり撮る人が多いと思いますが、私は夜景でも柔らかさを出す工夫をします。多くのカメラは黒く締まり過ぎてしまって思い通りの作品がつくりづらい印象ですが、αはそれが可能です。 この作品はDRO(ダイナミックレンジ・オプティマイザー)をLv.5に設定しているので、水面の黒い部分を持ち上げて、私の好みの柔らかさを上手に表現してくれました。暗い部分にあるグラデーションまで表現できるのは本当にありがたいこと。柔らかい雰囲気に仕上げられるDROは、私にとって欠かせない機能といえますね。

α7R IV,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F4,1/80秒,ISO800

上の作品はベルゲンという街にある山に登って撮影しました。見渡す限り雪景色が広がっていて「なんてきれいなんだろう」と思い、まずは24mmで広めに撮ってみました。この解像感は本当に素晴らしいですよね。有効約6100万画素というα7R IVの解像力と「G Master」レンズの素晴らしさが実感できる1枚です。下のほうに写っている木々から、遠くに見える街のディテールまで圧巻の表現力で見せてくれます。

α7R IV,FE 90mm F2.8 Macro G OSS 135mm相当,F5.6,2秒,ISO100

上は90mmマクロで撮影した作品です。今回、私が持って行ったレンズの中では一番望遠で撮れるレンズですが、それでももう少し寄りたいと思いクロップを活用しました。今回の旅は船や電車での移動も多く、物理的に手が届かない被写体もありましたが、そのような時は本当に役に立ちます。しかもクロップしてもこの高画質。これなら気兼ねなく活用できて、撮影が楽しくなりますね。私はクロップ撮影がボタンひとつで呼び出せるようにカスタムしているくらい、α7R IVでは多用しています。正直、クロップするのがクセになっているくらいです。

ひとつのレンズでも多彩な表現が可能。
いつもと違う視点で撮ってみることも大切

今回の旅では、いつもと違うレンズの使いかたにもチャレンジしてみました。例えば90mmのマクロレンズ「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」。普通、マクロというと接写するイメージですが、先ほど紹介した作品のように今回は風景も撮ってみました。景色もこれだけきれいに写るので、その方法を試さない手はありません。このようにいろいろな使いかたをして「自分のレンズを見直してみましょう」ということを提案したいと思い、作品を撮ってきました。 「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」は私の大好きなレンズですが、開放F値F1.4というレンズの明るさにフォーカスしてしまい、開放で撮影しがちです。でも実際はF16まで絞れるので、あえてF16で撮ってみました。それが下の作品です。

α7R IV,Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 50mm,F16,1/1.6秒,ISO100

ノルウェー西岸部にあるベルゲンは、有名な映画のワンシーンのモデルになった場所として知られる、とてもメルヘンチックな街です。自分の好きなレンズを新たな視点で使ってみようと、街の景色を遠くから絞って撮影したわけです。絞ることでシャッタースピードを稼ぎ、水面の表情を柔らかく表現しました。 おそらく多くの人は「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」で撮ると、下のような感じの作品を撮ってしまいますよね。

α7R IV,Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 50mm,F1.4,1/50秒,ISO100

これぞF1.4の表現力、という感じで、背景を大きくぼかして撮影しました。お店のウィンドウ越しに店内装飾を撮ったものですが、ライトがきれいに玉ぼけをつくっていて、ぼけの美しさが際立っていますよね。

α7R IV,Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 75mm相当,F1.4,1/400秒,ISO1600

上の作品も同じレンズで撮っています。街を歩いていたらかわいい鳥が動き回っていたので、シャッタースピードを1/400秒にしてISO1600まで上げました。そしてクロップしてサイレントシャッターで連写。この作品も50mmでの新しい撮影の仕方を提案できたかな、と思います。 α7R IVは有効約6100万画素もあるのにJPEG+RAWで最高約10コマ/秒間の連写ができるので、このような動物を撮る時にはとても便利です。

※サイレントシャッター時は、AF/AE 追随 最高約7コマ/秒連写となります。

背景のぼけも、まるで物語のように美しいですし、色も素晴らしいですよね。α7R IVは柔らかい作品を撮りたい人にとって優しいカメラ。本当にきれいで柔らかな色を出してくれます。JPEGの撮って出しでこのクオリティですから、私にとってはとても頼りになるカメラです。 このようにひとつのレンズでもたくさんの表現が可能です。「こういう写真は撮れないだろう」と諦めず、頭の片隅に「こういう写真も撮ることができる」とわかっていれば、撮れ高は確実に上がります。こうした「知識の引き出し」を多く持っておくことは、良い作品を撮る上でとても大切なことです。

旅の目的地であるフィヨルドでは
広いダイナミックレンジに助けられた

そしていよいよ旅の一番の目的、フィヨルドへ向かいます。ベルゲンから電車とバスを使って移動し、フィヨルド観光船の出発地へ。

α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F2.8,1/250秒,ISO400

ここから船の旅が始まります。まずは自然の壮大さを表現したいと思い、「FE 16-35mm F2.8 GM」で撮影しました。目の前に広がるのは雄大な自然。静けさの中、船が進む音だけが響き渡ります。フィヨルドは氷河の浸食によって形成された複雑な形の入り江です。「氷河がこの形をつくり出したのか」と思いながらカメラを向けていました。

α7R IV,Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 75mm相当,F3.2,1/160秒,ISO100

フィヨルドで見られる小さな町はクロップして大きく捉えた。単焦点レンズでは引き寄せられない風景もクロップすれば思い描いた作品に仕上げることができる。

下の作品のように、滝なども見ることができます。人知れず、自然のままに水を落とす滝がフィヨルドの風景に動きを与えている感じです。

α7R IV,Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 50mm,F2.5,1/320秒,ISO100

この時はアンダー気味にして白く見える滝を際立たせるように撮影しました。α7R IVは有効約6100万画素という高画素ですが、約15ストップのダイナミックレンジを実現しているのが素晴らしいところ。上の作品も黒潰れせず、薄暗い中でも繊細な色まで見てとれます。普通に撮ったら真っ黒になってしまいますから、αのダイナミックレンジの広さにはいつも驚かされます。

静止画の設定は動画にも反映されるので
自由度が高いシームレスな撮影が可能

船からフィヨルドを見た後は、鉄道でベルゲンへと戻ります。辺りはどんどん暗くなっていきますが、窓からの景色も雄大で想像を超える美しさ。今回はフィヨルドがメインの旅でしたが、あまりに美しい景色ばかりで、ノルウェーという国にとても興味を持ちました。ぜひまた訪れて、いろいろな土地を巡ってみたいと思います。

α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F5,1/640秒,ISO1600
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F5,1/250秒,ISO1600

車窓からは、上のような雪景色がずっと見ていられます。本当にきれいで、ため息が出てしまうほど素晴らしかったです。 さらに、今回は動画もつくってみました。まずはご覧ください。

α7R IVの良さは、動画と静止画を切り替えても同じような画が撮れることです。私はカメラの中で明るさや色味など、画をつくり込んでから静止画を撮影するスタイルなので、その設定のまま動画が撮れるのは本当にありがたいです。改めて設定し直さなくても、動画に切り替えるだけで静止画とギャップのない映像を撮ることができますからね。

レンズの得意な部分に固執せず
表現の幅を引き出すことが大事

私は今回、4本のレンズを持っていきましたが、この4本で十分に撮影を楽しむことができました。先ほども言った通り「マクロは接写」「明るいレンズは開放で」と得意な部分だけに固執するのではなく、今つけている自分のレンズを信じて、どこまで撮れるのかを探ってみるといいと思います。 自分が「こうだ」と思って凝り固まっている部分は、何事においても結構あるものです。例えば「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」はF16まで設定ができますから、F4でもF8でも撮ることができるレンズです。自分の持っているレンズは、固定観念を捨てればいくらでも幅を広げることができる、ということ。その可能性を信じて、「このレンズでは撮れない」と諦めずにぜひ挑戦してみてください。まずは自分の撮りたい作品をイメージして、それを表現できるレンズを買う。そしてレンズを手にしたら、そのレンズをしっかり愛して、あらゆる能力を引き出して欲しいと思います。

CP+2020で披露頂くはずだった作品の一部をご紹介

α7R IV,FE 90mm F2.8 Macro G OSS 90mm,F4,1/80秒,ISO800
α7R IV,Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 50mm,F16,2.5秒,ISO100
α7R IV,Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 50mm,F1.4,1/25秒,ISO800
α7R IV,FE 90mm F2.8 Macro G OSS 135mm相当,F9,1/125秒,ISO1600
α7R IV,FE 90mm F2.8 Macro G OSS 90mm,F5,1/100秒,ISO100
α7R IV,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F3.5,1/250秒,ISO800
α7R IV,FE 24mm F1.4 GM 24mm,F3.5,1/320秒,ISO800
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 24mm相当,F4,1/60秒,ISO100
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F7.1,1/6秒,ISO100
α7R IV,FE 24mm F1.4 GM 36mm相当,F1.6,1/1250秒,ISO100

この記事で紹介された写真は、ソニーのAndroid TV ブラビアでご覧いただけます。
閲覧無料、迫力の大画面・高精細で、珠玉の作品をお楽しみください。

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