XDCAM
映像制作機材 "XDCAM"
XDS-PD2000/A
XDCAMプロフェッショナルメディアステーション

XDS-PD2000/A

商品の特長

Aモデルの主な変更内容

XDS-PD2000/Aは、XDS-PD2000に対して以下の内容が変更されています。

・SxSメモリーカード(exFAT)へのコピー対応
・内蔵SSD容量拡張/960GB標準搭載
・外部SSD用USB3.0インターフェースボード標準搭載

  • ※ XDS-PD2000からXDS-PD2000/Aへの改造については担当営業にご相談ください

3つのメディアに対応したハイブリッドレコーダー

内蔵ストレージ(SSD)、プロフェッショナルディスクドライブ、SxSメモリーカードスロットを標準搭載し3つのメディアへの記録、再生に対応したハイブリッドレコーダーです。内蔵ストレージ(SSD)は、MPEG HD422 50Mbpsの記録フォーマットでは約30時間記録できます。1つのクリップの記録時間は最大6時間です。

  • ※ SxSメモリーカードへのベースバンド記録はできません

マルチコーデック対応

XDCAM MXFでサポートしているSD、HDすべてのフォーマットに対応し、また、内蔵ストレージ(SSD)では、対応しているすべてのファイルフォーマットの混在記録が可能です。XDS-PD2000/Aでは、AVCコーデックオプションXDBK-106(別売)を装着することにより、XAVC Intlaコーデックにも対応します。

  • ※ SDIでの記録対応コーデックは、「主な仕様」をご覧ください
    ※ プロフェッショナルディスクおよびSxSメモリーカードは、フレーム周波数グループが一致する場合に限り混在記録が可能です
    ※ プロフェッショナルディスクは、XAVCと他のフォーマットの混在記録はできません

内蔵ストレージの2つの動作モード

メニューの設定により、運用用途に合わせて内蔵ストレージの動作モードの切り替えが可能です。

記録操作・再生操作の選択を切り替えることで、記録と再生を独立して動作させることが可能です。例えば、記録中のファイルを追いかけ再生したり、別のファイルを選んで再生することができます。

従来のスタジオ用VTRデッキと同様に、記録または再生のシンプルな操作性を実現できます。

内蔵ストレージによるマルチタスクオペレーション

内蔵ストレージ(SSDを)では、ベースバンド記録・再生、ネットワーク転送、メディア間のファイルコピーなどを同時に行うマルチタスクオペレーションに対応しています。

  • ※ VTRモード時は、ベースバンド記録・再生や、メディアへのコピーを同時に行うことはできません

内蔵ストレージとリムーバブルメディアの同時記録(1in1outモード時)

内蔵ストレージに収録しながら、プロフェッショナルディスクまたはSxSメモリーカードにバックアップコピーを行う同時記録に対応しています。また、リムーバブルメディアの容量がいっぱいになっても、収録を止めずにメディアの交換が可能です。

メディア間のファイルコピー機能

内蔵ストレージ、プロフェッショナルディスク、SxSメモリーカードの3つのメディア間でのファイルコピーが可能です。また、XAVC Intra 100MbpsからMPEG HD422 50MbpsなどのトランスコードコピーやIn点、Out点を指定した部分コピーにも対応しています。

  • ※ トランスコードコピー中は、ベースバンド記録・再生動作はできません

ネットワーク機能の強化とノンリニア編集機との連携

1000BASE-Tに対応したLAN端子を搭載。内蔵ストレージとの組み合わせで、複数端末からの同時アクセスを実現するなど、従来のXDCAMに比べ、より高速で柔軟なファイルオペレーションが可能です。また、プロトコルとしては従来のXDCAM同様、FTPにも対応し、部分転送も可能です。さらに、CIFSプロトコルにも対応。ノンリニア編集機とFTPまたはCIFS接続することで、XDCAM Stationとノンリニア編集端末間のネットワークファイル転送やダイレクトアクセスが可能です。

さまざまなオペレーションが可能なコントロールパネル

コントロールパネルでは、XDCAM Stationの内蔵ストレージやプロフェッショナルディスク、SxSメモリーカードの素材のリスト表示・サムネイル表示を行い、ダイレクトのファイル操作を実現しています。コントロールパネルのディスプレイに表示される内容は、背面のVGA端子からも出力されます。また、各メディア間のファイルコピーやクリップリスト編集を行うことも可能です。VTRライクな操作性を実現するためジョグ/シャトルを搭載し、従来のVTRと同様のスムーズなジョグ/シャトル(*)が可能です。

  • * プロキシAVデータを持たないMXFファイルは、±2倍速以上のシャトル再生の映像音声は不連続になります

エッセンスマークの記録・削除

クリップには、ショットマークやビデオインサートの編集点など、さまざまなエッセンスマークが記録されています。XDCAM Stationは、フロントパネルの操作でエッセンスマークを削除したり、またファイル搬入前に、ストップマーク(エッセンスマークの1種)を記録することが可能です。

外部制御インターフェースを装備

RS-422A端子により、従来のVTRプロトコルとVDCPプロトコルの両方に対応しています。また、LAN端子により、FTPプロトコルによるネットワーク制御も可能です。

電源・内蔵ストレージの冗長化、高信頼性を実現

XDCAM Stationでは冗長電源ユニットXDBK-101(別売)により、電源を冗長化し、スタジオサブやマスターなどでの、より安全な送出運用に対応します。また、XDS-PD2000/Aは、SSD RAIDオプション XDBK-113(別売)を搭載することにより、RAID-4に対応することが可能です。

アプリケーションソフトウェアによる運用サポート

XDCAMのファイルベースオペレーションをサポートするため、ネットワークに接続されたXDCAM Station上のクリップのプレビュー、リネーム、クリップリスト編集、メディア間コピー、ファイル転送、メタデータ編集、フォーマット変換などさまざまな機能に対応したアプリケーションソフト「Catalyst Browse」をご提供しています。また、「XDCAM Station Remote」はネットワーク経由での制御にも対応。離れた場所にあるXDCAM Stationのメディア選択や、記録や再生などリモートの制御が可能です。

Catalyst BrowseのGUI
Catalyst BrowseのGUI
XDCAM Station RemoteのGUI
XDCAM Station RemoteのGUI

外部SSDへのダイレクト編集

外部SSDアクセスオプション(XDBK-109)を装着することで、USB接続した外部SSDへのダイレクト記録・再生、リニア編集を可能にします。USB接続で取り外しができるため、編集システムやMA間でのメディアでの受け渡しを行うことができるようになり、従来のVTR編集と同様の運用を実現します。尚、XDS-PD2000/Aでフォーマットした外部SSDは、パスワードロックがかかり、汎用PCでは認識できなくなるため、セキュアなメディアとして運用が可能です。

プロフェッショナルディスク部分差し替え編集

プロフェッショナルディスクは、通常のダイレクトリニア編集には対応していませんが、1インサート区間ごとの部分差し替え編集が可能です。納品直前のテロップ差し替えなど、ディスクダイレクトの差し替えが可能です。

  • ※ 通常のリニア編集動作と異なり、一旦インサート区間を内蔵SSDに記録した後で、内蔵SSDからプロフェッショナルディスクへの一本化(差し替え)を行うため、1インサート区間ごとの編集となり、また通常のインサート編集と比べて時間がかかります

EXTRAプリロール編集

従来のリニア編集時は、ファイル先頭の5秒間はプリロール区間のため編集できませんでしたが、各編集対象メディアの先頭ファイルに限り、仮想的にプリロールするための拡張領域を作ることにより先頭フレームからのインサート編集を実現しました。

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