プレスリリース

ソニースタイル・ジャパン株式会社

2007年6月28日

<<新商品>>

Wi-Fi電波情報で現在位置を推定する技術「PlaceEngine」新規採用決定
第2弾はPSP(R)用専用ナビゲーションソフト「プロアトラス トラベルガイド」

ソニースタイル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:杉山博高)は、今夏発売予定の「プレイステーション・ポータブル」(以下PSP(R))専用ナビゲーションソフト「プロアトラス トラベルガイド」に、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した現在位置推定技術「PlaceEngine(プレイスエンジン)」を搭載することで、株式会社エディア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊藤伸一)と合意しました。

これにより「プロアトラス トラベルガイド」には、現在位置把握技術としてGPSに加え、「PlaceEngine」が搭載されることになり、屋外の広い場所だけでなく、GPSの電波が届かない地下道や屋内においても現在位置を容易に把握することが可能となります。

ワイヤレスLANの電波情報により現在位置を推定する技術「PlaceEngine」は、株式会社ゼンリン(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:原田 康)のPSP(R)専用実用地図ソフトウェア「みんなの地図2」に初採用されており、今夏発売予定の「みんなの地図2地域版」においても継続採用されることが決定しております。今回の「プロアトラス トラベルガイド」への搭載は、それらに次ぐ実商用化となります。

オンライン・マッピング・サービスが普及するなど、地図ビジネスが多様化する中、GPSとは異なる手法によって現在位置を容易に推定する技術「PlaceEngine」を普及させることにより、地図ビジネスの発展に寄与して参ります。

「PlaceEngine(プレイスエンジン)」とは

「PlaceEngine」は株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発したワイヤレスLANの電波情報を用いて現在位置を推定する技術です。

「PlaceEngine(URL:http://www.placeengine.com/)」は、ユーザー参加型の思想で設計されたソーシャル位置情報基盤サービスで、ユーザーからの位置問い合わせや位置登録が充実するほどに、推定できるエリアや精度が成長するのが大きな特長です。現在、「PlaceEngine」サーバが位置を推定するために利用するアクセスポイントのデータベースは約50万件程度です。

「PlaceEngine」は2006年7月に一般公開されました。ワイヤレスLAN搭載のパソコンをお持ちの方であれば、「PlaceEngineクライアント」をダウンロードし、インストールしていただくことで、どなたでも「PlaceEngine」の機能をご利用、体験いただける環境(無償)が整っています。また、Webサービス開発者の方々には、Webサービス連携用のAPIも2006年12月に一般公開されています (URL:http://www.placeengine.com/doc/)。

商用化については、2007年4月26日発売のPSP(R)専用地図ソフト「みんなの地図2」にて初搭載されており、2007年夏発売予定の「プロアトラス トラベルガイド」は2社目の商用化例となります。

なお、「みんなの地図2」シリーズおよび「プロアトラス トラベルガイド」においては、「PlaceEngineサーバ」へのアクセスができない環境でも「PlaceEngine」が利用できるよう、ワイヤレスLANの電波情報をデータベースにし、UMD(R)またはメモリースティック デュオに収録できる状態にした「PlaceEngine」マッピングデータが用いられています。

「PlaceEngine(プレイスエンジン)」の主な特徴

1. ビルの谷間、地下街など、GPSが苦手とする場所でも、現在位置の推定が可能
ビルの谷間や地下街などGPSでは位置を特定できない場所であっても、ワイヤレスLANの電波情報を用いることによって、ユーザーは現在位置を把握することが可能です*
*ワイヤレスLAN電波を取得でき、その場所周辺のワイヤレスLAN電波情報が「PlaceEngine」マッピングデータに収録されている必要があります。
2.短時間での現在位置推定が可能
「PlaceEngine」は、短時間での位置推定が可能です。GPSでは数分を要する場合でも、「PlaceEngine」であれば数秒で位置を推定し、その情報をユーザーに返します。また、位置特定の誤差は約5m〜200m程度です。
3. ユーザー参加型で成長するシステム
「PlaceEngine」はユーザー参加型のソーシャル位置情報サービスで、「PlaceEngine」の利用者による位置問い合わせや位置登録により、推定可能なエリアや精度が向上していきます。

【「PlaceEngine」搭載商品概要】

◆株式会社ゼンリン「みんなの地図2(発売中)」および「みんなの地図2地域版(2007年8月発売予定)」
PSP(R)用専用地図ソフトウェア。株式会社ゼンリンの充実した地図データと、ソニースタイル・ジャパンが運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス「PetaMap(ペタマップ)(http://petamap.jp/)」とが連携しており、最新のスポット情報や最新の「PlaceEngine」マッピングデータを利用することが可能です。GPSにも対応しており、「PlaceEngine」と適宜使い分けることにより、現在位置をすばやく特定することができます。また、歩行者ルート探索や、災害時帰宅支援施設・避難所に関する情報なども収録されています。
公式サイトURL:http://www.zenrin.co.jp/product/minchizu2.html
◆株式会社エディア「プロアトラス トラベルガイド(2007年8月発売予定)」
PSP(R)用専用地図ナビゲーションソフト。全国地図と主要な観光地のガイド情報を収録しており、ガイドブックを見るような感覚で閲覧できます。「GPSレシーバー」および「PlaceEngine」との組み合わせにより、移動中も現在位置を追跡しながら地図と道順をリアルタイムに表示することも可能です。ユーザー支援サイト「MAPLUS(http://maplus-navi.jp/)」上で更新用の地図データを配信するほか、スポット情報などを他者と共有することができます。
プレスリリースURL:http://www.edia.co.jp/

【ソニースタイルについて】

ソニースタイル・ジャパン株式会社は、ウェブサイトや電話などを通じてソニー商品のダイレクト販売を実施しているほか、ソーシャル・マッピング・サービス「PetaMap」などのインターネット・サービスを提供しており、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した「PlaceEngine」に関するクライアントのライセンス事業において、ソニーコンピュータサイエンス研究所の事業パートナーとして営業活動を行っております。

なお、2007年6月20日にソネットエンタテインメント株式会社の「子会社の設立に関するお知らせ」において告知されているとおり、「PlaceEngine」技術を核とした新規事業展開をおこなう「クウジット株式会社」の設立が決定しているため、子会社設立後は、クウジットの事業パートナーとして営業活動を実施する予定です。

「PlaceEngine」は、ソニー株式会社の商標です。また、「PlaceEngine」は、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した技術です。ただし、すでに2007年6月20日にソネットエンタテインメント株式会社の「子会社の設立に関するお知らせ」において告知されているとおり、「PlaceEngine」技術を核とした新規事業展開をおこなう「クウジット株式会社」の設立が決定しているため、子会社設立後は、「PlaceEngine」はクウジット株式会社の商標であり、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発し、クウジット株式会社がライセンスを行う技術となります。
「プロアトラス」は株式会社アルプス社の登録商標です。
「みんなの地図」「みんなの地図2」は、株式会社ゼンリンの登録商標です。
「MAPLUS」は株式会社エディアの登録商標です。
「PetaMap」は、ソニースタイル・ジャパン株式会社の商標です。
“プレイステーション”“PSP”および“UMD”は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>

ソニースタイルカスタマーセンター

TEL:0466-38-1414(月〜金:10:00〜18:00、土日祝:10:00〜17:00 ※年末年始除く)

E-Mail: info@jp.sonystyle.com

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