ネットワークカメラ/防犯・監視システム

一志町教育委員会 様
(現津市教育委員会一志事務所様)

タウンセキュリティ

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子供たちの安全を守る通学路防犯カメラシステムをソニーのネットワークカメラがサポート。

一志町教育委員会 様 (現津市教育委員会一志事務所様)


一志町教育委員会様(一志町役場内)

数年前に大阪の小学校で起きた児童殺傷事件を受け、学校やPTA、関係団体とともに早くから子どもたちの安全対策を検討していた一志町教育委員会様では、その対策の一環として、2005年4月に通学路の要所に非常通報ボタンを併設した防犯カメラを設置されました。この防犯カメラシステムに、ソニーのネットワークカメラSNC-RZ30Nをご採用いただいています。

関係者が一丸となって小・中学校の児童・生徒の安全対策を検討。
通学中の児童・生徒を見守り、犯罪抑止する防犯カメラシステム。


ハウジングに収納されたネットワークカメラSNC-RZ30N


遠隔地からパン・チルト・ズーム操作が行える

三重県のほぼ中央に位置する津市一志町は、人口約15,000人の町です。いにしえの大和と伊勢を結んだ宮人の伊勢参宮の街道を有し、万葉集の「常処女」の歌が詠まれた場所という歴史的側面もあります。

小学校4校と中学校1校を抱く一志町教育委員会様では、2001年の池田小学校児童殺傷事件を警鐘事例として、子どもたちの安全対策を行いました。2002年夏に一志町内にも児童に声をかける不審者が出没したこともあり、地元の熱意ある方の働きかけで教育委員会だけでなく、幼稚園、小・中学校が協力しあい、校内に防犯カメラを設置するなど数々の対策を打ち出しています。
また、学校内だけでは不十分であることを強く訴えた方の尽力で、通学路防犯カメラシステムも安全対策をより充実させるためのひとつとして、2003年から計画され2005年4月に設置が実現しました。現在は合計12台のカメラが、小・中学校の職員室へ子どもたちの元気な姿を伝えています。

このシステムは、教職員が子どもたちの安全を見守る以外に、一志町内にその存在を広報することによって犯罪を抑止する効果も狙っています。

非常通報ボタンとネットワークカメラが連動。
地元住民の理解も得て職員室からシステムを遠隔操作。


RealShot ManagerがインストールされたPC。
担当通学区内のカメラをモニタリングし、児童・生徒を見守る。


一志町内の小学校は4校、中学校は1校。写真は川合小学校。

防犯カメラシステムは、小・中学校の通学路の中でも人家が少なく、子どもたちの登下校時、不安となる場所をサポートするために設置されました。通学路の要所にポールを立て、そのポールにドームハウジングに収容したネットワークカメラと非常通報ボタンを取り付けています。地元住民の理解を得て設置していますが、住民のプライバシーを侵害しないようカメラアングルには十分配慮しています。

カメラ映像は一志町で新たに敷設された無線LANを利用して、小・中学校の職員室にあるPCに24時間リアルタイムで伝送されます。中学校の通学区域は小学校と重なる部分もあるため、小学校と中学校に同時に映像を送っているカメラもあります。

また、職員室のPCにはRealShot Manager(多地点モニタリングソフト)をインストールし、モニターに映るカメラ映像を順番に切り替えたり、任意のカメラ映像を手動で選択したり、複数のカメラ映像を同時に表示させたりなど、必要に応じた操作が行えます。このRealShot Managerは、各小学校にはネットワークカメラ4台対応ライセンスのIMZ-RS204、小学校よりも通学区域の広い中学校には9台対応ライセンスのIMZ-RS209(※2)がインストールされています。

非常通報ボタンが押された際には、その場所のカメラ映像がモニターにクローズアップされると同時に、音を出して職員室の教職員に救助を求める仕組みです。このときにカメラアングルを遠隔操作することで、どのような事態がおきているのか、ボタンを押した人物が誰なのかなどを確認できるのです。

さらに、非常通報ボタンが押された現地でもサイレンが鳴動すると共にフラッシュライトが点滅し、広く周辺に緊急事態を伝えます。このサイレンは小・中学校のPCから停止させることが可能です 。

さらにシンプルなシステムとなるのが要望。
市町村合併により展開は未知数ながら子供たちの安全は確保。

一志町教育委員会様に、ソニーのネットワークカメラSNC-RZ30NとRealShot Managerの使用感をお尋ねしたところ、「タッチパネル機能のあるモニターを使っていることもあり、いまのところあまり操作に悩むことはないようです。しかし、トラブルなどが起きた際に問題を切り分けることを考えると、現状よりさらにシンプルなシステムになるといいと思っています」とご意見をいただきました。

一志町は、2006年1月1日に津市、久居市、河芸町、芸濃町、美里村、安濃町、香良洲町、白山町、美杉村と合併しました。

通学路防犯カメラシステムはようやく稼動したばかりです。市町村合併した今、防犯カメラシステムがほかの地域にも展開されるかについては、現時点でははっきりしていません。しかし子どもたちの安全を最優先と考えて、一志町ではあえて合併前に設置をされました。今後もその姿勢は変わらないように見受けられます。

ソニーも引き続き、このシステムをサポートしていきたいと考えています 。(2005年5月取材)

さらにシンプルなシステムとなるのが要望。市町村合併により展開は未知数ながら子供たちの安全は確保。
一志町小・中学校通学路防犯システム構成図※2

  1. ※1 旧一志町は2006年1月1日周辺自治体と合併し「津市」となりました。
  2. ※2 現在お買い求めいただけるバージョンはRealShot Manager商品情報ページでご確認ください。