法人のお客様 教育ソリューション WORKS ノートルダム清心女子大学

ノートルダム清心女子大学

先進のソリューションで
多様な学びを柔軟に支える
新たな学び舎のかたち

2024年3月、ノートルダム清心女子大学(所在地:岡山市北区)内に完成した『トリニティホール』に、法人向けブラビアやラインアレイスピーカー、PTZオートフレーミングカメラなど、さまざまな機器を納入しました。今回のプロジェクトにおいてソニーの次世代型教室ソリューションを導入された狙いを、ノートルダム清心女子大学「新学棟建設プロジェクト」のみなさまに伺いました。

伝統ある女子大学に誕生した新学棟
『トリニティホール』

ノートルダム清心女子大学は、キリスト教の精神に基づき、教育理念を真なるもの・善なるもの・美なるものの追求に置く、中国・四国地方初の4年制女子大学です。真の自由人を育て、生きることの意義を追求するため、全学科の授業を少人数制で行い、深い知性と柔軟な思考力を培うためのきめ細かな基礎教育を実施しています。そのほか、「キャップ・アンド・ガウン授与式」や「フッド授与式」など、伝統あるさまざまな学校行事を行っていることでも知られています。

2024年は、ノートルダム清心女子大学の前身である清心高等女学校の経営を「幼きイエズス会」から引き継ぐため、ナミュール・ノートルダム修道女会のシスター6名が1924年にアメリカから来岡されてから100周年目にあたります。その節目の年を迎えるにあたり大きなプロジェクトが発足し、その一環である「新学棟建設プロジェクト」によって誕生したのが、地上7階建ての『トリニティホール』です。「トリニティ」は日本語で三位一体と訳され、ここでは“まことの一致”、“親しい交わり”、“深い喜び”を表しています。三位一体の神の御恵みを受け、多様な人々(国内外の学生、教職員、研究者等)の交わりと研鑽の場となるように、とノートルダム清心学園理事長によって命名されたこの新学棟は、学生が主体となって積極的に利用できるスペースを増やした、「自己形成を図る学び舎」となっています。

ノートルダムホール東棟2階の大学聖堂

キャップ・アンド・ガウン授与式

高い視認性と操作性で
教育の質の向上に
貢献するディスプレイ

トリニティホールでは、各フロアや教室ごとのコンセプトに合わせた提案をもとに機器の選定が行われました。その結果、1階のラウンジでは、入り口付近の窓際に、3台ずつ横一列に並べた6台のブラビアをラウンジの内側と外側を向くよう背中合わせにし、計12台を天井付近に設置。学生生活に必要なさまざまな情報や、オープンキャンパスなどのイベント時に学外のかたに向けた情報を発信するサイネージとして、ラウンジ内からはもちろん、建物の外側を通り過ぎる際にも情報を確認できる配置にしています。また、外光が当たる外側と内側のディスプレイで輝度を変更し、どこからでも視認性高く自然に見えるよう調整しています。

1階ラウンジにサイネージとして設置された12台のブラビア

トリニティホールは全館を通してふんだんに外光を取り込める設計となっているため、ラウンジを含め各階に導入されたディスプレイには、高画質で、映り込みを抑える「ディープブラック・ノングレアコーティング」が施された法人向けブラビア『BZ40Lシリーズ』の各サイズと、7階のPC教室には98V型の大画面かつ高輝度で教室後方からの視認性も高める『BZ50Lシリーズ』が選定されました。BZ40Lシリーズは、大講義室の後方の天井に設置することで、教員が表示した資料を後ろの席からでも確認できるほか、薄型なので奥行きのない小規模の教室でもスペースを有効活用可能です。

また、据え置きのディスプレイだけでなく、移動式スタンドと組み合わせたものも導入。キャスター付きのため簡単にレイアウトを変更できるので、各階のコモンスペースにて学生同士で議論しながらグループワークを進めたり、ディスプレイを使用した発表を行うことで学生のプレゼンテーション能力向上などにも役立ちます。リモコンを操作することなく、HDMIケーブルでPCと接続するだけでブラビアの電源が入るため、教員や学生がスムーズに利用できる仕様としています。

明るい教室内でも映り込みが少ない視認性

自由にレイアウトできる移動式スタンド

変化する学びに対応できる
拡張性を備えたソリューション

3階のコモンスペースや5階の小講義室、7階のPC教室には、パワードラインアレイスピーカー『SLS-1A』を設置。オープンかつ大人数を収容できる広いスペースから、音が反響しがちな小さめの講義室まで、それぞれの空間に合わせたビームコントロール設定およびイコライザーによる音質調整を行うことで、どの位置で聞いても均一かつ明瞭な音が届く高品位な音場を醸成しています。特にコモンスペースは学会や講演会などで学外のお客さまもお招きする空間でもあるため、音質のクオリティーに細部までこだわりました。実際の空間を利用した設置検証での試聴を行った際も「音声が心地よくクリアに聞こえる」と高い評価をいただいています。

また、音質だけでなく、明るい教室空間で鮮やかな大画面投影を実現するために高輝度なデータプロジェクター『VPL-FHZ91』を採用。教室環境に合わせてディスプレイからプロジェクターまで多彩な選択ができるラインナップが次世代の教室づくりに貢献しています。

3階に設けられたコモンスペース

パワードラインアレイスピーカー『SLS-1A』

小さめの教室でも音が反響することなく明瞭な音場を実現

空間に調和するシンプルなデザイン

※SLS-1Aは、塗装ができる筐体となっており、こちらでは部屋のデザインにマッチする白の塗装を施しています。SLS-1Aの製品カラーはブラックのみとなります

また、3階のコモンスペースや各階の講義室、PC教室には、発言者を自動で追いかけ自然な画角で撮影するPTZオートフレーミングカメラ『SRG-A40』を設置。現在は対面での授業がメインですが、今後は対面とオンラインを組み合わせたハイフレックス授業への対応を想定し、オンライン参加者に対しても高い臨場感で映像を伝えていくための整備を行っています。加えて、教職課程など実習を伴う授業において録画した映像を振り返り学習に役立てるなど、映像を活用し学生の学びの機会を高品質に実現していくさまざまな施策を検討されるということです。

各教室の後方に設置されたPTZオートフレーミングカメラ『SRG-A40』

大講義室に設置されたデータプロジェクター『VPL-FHZ91』と法人向けブラビア『FW-55BZ40L』

ノートルダム清心女子大学が次の100年に向けて、学生が最新の設備を体験することで「この大学に入学してよかった」と感じてもらうために作り上げたトリニティホールの運用が、いよいよ始まります。ソニーはこれからも、変化しつづける多様な学びのスタイルに柔軟に対応するソリューションを提供することで、ノートルダム清心女子大学がめざす次世代の教育環境づくりをサポートしていきます。

写真右から、施設企画管理部 次長 福原 英二 様、総務部 次長 居森 義拓 様、情報教育支援センター 係長 宮川 佳夫 様