2003年の発売以来、“HDCAM-SR”フォーマットは映画、CM、番組、アニメなど、さまざまなコンテンツ制作でご利用いただいており、全世界で7,000台が活躍をしています（2010年3月末現在）
またデジタルシネマカメラの領域では、スーパー35mm相当単板CCDを搭載した『F35』が全世界で映画やCM、TVドラマなどのハイエンドコンテンツ制作で大変ご好評いただいています。

この『F35』のCCDを含む光学ブロックを、HDCAM-SRカムコーダーに搭載したモデルが『SRW-9000PL』です。
『F35』の光学ブロックと『SRW-9000』のプラットフォームを使用したことで、フルRGBでの撮像や、S/N比の優れた800%のダイナミックレンジ、Ramp機能を含むバリアブルフレーム記録 “SR Motion”（1〜50コマ）、S-Log、ハイパーガンマ（1〜8）等での収録が可能です。
また、従来はデジタルシネマカメラ『F35』と、ポータブルHDCAM-SRレコーダー『SRW-1』を ドッキングする必要があった性能や多数の機能をVTR一体型カムコーダーとして運用することができ、より機動性を活かしたオペレーションや新たな映像表現が可能となります。

なお、現在『SRW-9000』をご使用のお客様には、2/3インチCCDブロックをスーパー35mm相当単板CCDブロックに変更するためのアップグレードキット『HKSR-90PL』を搭載することにより、『SRW-9000PL』と同仕様に改造することが可能なマイグレーションパスを用意しました。お客様の既存設備をより効率的に運用し、また長期的にご使用いただけるようサポートいたします。

※HKSR-90PLの実装には弊社サービスセンターにてアップグレード・調整作業を行う必要があります。

また、『SRW-9000』と『SRW-9000PL』は記録部分を、現在開発中の次世代ハイスピードメモリー記録システム「SRメモリー（仮称）」へのアップグレードにも対応を予定しています。

『SRW-9000』『SRW-9000PL』はお客様の設備を長期間ご使用いただけるカムコーダーとしてご提供して参ります。 『SRW-9000PL』は「NAB（National Association of Broadcasters）Show2010」 (4月12日〜15日・米国・ラスベガスコンベンションセンター)に出展を予定しています。

『SRW-9000PL』の主な特長

1. スーパー35mm相当単板ストライプ構造CCD

撮像素子にスーパー35ミリフィルムに相当する単板CCDを採用しています。フィルムカメラと同様の被写界深度（ボケ味）を実現します。また、本CCDはRGBストライプ構造となっており、RBG各チャンネルにおいて1920×1080ドットで撮像するため、高画質での撮影が可能です。

2. PLレンズマウントの採用

映画用フィルムカメラと同じPLレンズマントに対応し、多彩なシネマ用レンズによる豊かな映像表現が可能です。

3. カムコーダーとしての機動性

外形寸法は『SRW-9000』と同一であり、スーパー35mm相当単板CCDとPLレンズマウントを搭載したVTR一体型カムコーダーとしては大変機動性に優れています。よりシンプルなオペレーションが可能です。

4. 『SRW-9000』の各種オプションボードを使用可能

『SRW-9000』と同オプションを使用することが可能です。3GbpsのHD-SDI出力、1.5Gbpsのデュアルリンク出力またはシングル出力が可能な『HKSR-9001』、1コマ〜50コマまでのバリアブルフレームレート記録“SR Motion”とピクチャーキャッシュ機能が可能な『HKSR-9002』、RGB4:4:4での記録とS-Logでの撮影が可能になる『HKSR-9003』を使用できます。

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