2009年11月9日
新商品
小型化を実現した、4K映像を投影可能な
デジタルシネマプロジェクター『SRX-R320』発売
| 型名 | 発売日 | 希望小売価格 |
|---|---|---|
| デジタルシネマプロジェクター 『SRX-R320』 | 11月9日受注開始 | オープン価格 |
| メディアブロック 『LMT-300』 |
デジタルシネマプロジェクター『SRX-R320』は、現行機種の『SRX-R220』と比較して、大幅な小型化を実現しつつ、同等の高輝度を実現しています。また、米国RealD（リアルディー）社の3Dデジタルシネマシステム*2 を用いることで、1台で3D上映にも対応します。
メディアブロック『LMT-300』は、DCP（Digital Cinema Package）コンテンツを再生するためのデジタルシネマサーバーで、RAIDストレージを内蔵し、スクリーンマネジメントシステムの機能を備えています。『SRX-R320』に内蔵され、DCI仕様*3 に準拠したデジタルシネマプロジェクションシステムを構築できます。
なお、このデジタルシネマプロジェクター『SRX-R320』は、「2009 国際放送機器展（Inter BEE 2009）」において、国際会議場201会議室での「3D 映像体験シアター」の上映に使用されます。
- *1 『SRX-R320』『LMT-300』は単品での販売は致しておりません。システムでの販売となります。また、『SRX-R320』『LMT-300』は映画館でのデジタルシネマ上映専用に設計されております。それ以外のご用途につきましては、ノンシネマアプリケーション用モデルのデータプロジェクター『SRX-T420』を推奨いたします。
- *2 ソニーのデジタルシネマプロジェクター『SRX-R320』を3Dに対応させるために必要な3Dデジタルシネマシステム（ソニー製の3Dプロジェクションレンズユニット『LKRL-A002』または『LKRL-A003』を含む）は、米国RealD社が供給する商品となります。
- *3 ハリウッド映画・7大スタジオが構成する業界団体DCI（Digital Cinema Initiative）が定めたデジタルシネマの要求仕様書。
『SRX-R320』の主な特長
- 「4K SXRD」デバイスによる 885万画素の超高精細映像の実現
独自開発の超高精細反射型液晶ディスプレイデバイス「4K SXRD (Silicon X-tal Reflective Display・写真)」の搭載により、フルHDの207万画素（1920×1080）の4倍超・885万画素（4096×2160）での上映を実現。映像の基本3原色RGB（赤・緑・青色）ごとに同デバイスを使用、豊かな色再現性と共に、2000：1以上の高コントラストを実現しています。
- 専用キセノンランプによる高輝度の実現
ソニー製デジタルシネマプロジェクター専用のキセノンランプと高効率ランプ反射鏡システムを採用することで、4.2kwキセノンランプ１灯にて21,000センタールーメンの高輝度を実現しています。
4.2kWのキセノンランプ使用時、最大20m幅のスクリーンで、14ft-Lの輝度を実現
3.0kWのキセノンランプ使用時、最大17m幅のスクリーンで、14ft-Lの輝度を実現
2.0kWのキセノンランプ使用時、最大14m幅のスクリーンで、14ft-Lの輝度を実現
※ ft-L（フット・ランバート）とは輝度の単位。1ft-Lは3.426cd/m2
※ スクリーンゲイン：1.8、映写窓透過率：99％、100IRE White投影時、2.39：1シネマスコープサイズの画面中央測定
- 多様な設置条件に対応する豊富なレンズラインナップ
投射比1.07〜3.92倍をカバーする豊富なズームレンズラインナップを用意。ズーム・フォーカスメモリ対応のレンズは、ビスタ／シネマスコープなどのイメージサイズに合わせた設定を簡単に呼び出し、切り替えが可能です。また、キーストンマスク機能により、投影角度により生じた台形を補正することで、多様な設置条件に対応します。また、各種レンズは、オプションのアナモフィックレンズユニット『LKRL-A001』*4 を取り付けることで、スクリーン上の輝度を約20％上げることが可能となります。
- *4 アナモフィックレンズユニット『LKRL-A001』は、『LKRL-Z111C』に取り付けることはできません。『LKRL-Z114C』もしくは『LKRL-Z116C』に取り付ける場合、投射比に制約があります。また、アナモフィックレンズユニットをレンズに取り付ける場合、専用のサポート部品が必要です。
- 3D上映に対応
米国RealD（リアルディー）社の3Dデジタルシネマシステム*2 を用いることで、1台で3D上映に対応します。
4K解像度のプロジェクターを用いて、L/R用の2Kの画像を同時に出す方式により、2K・3D映像コンテンツのクオリティを、RGB4：4：4、水平解像度2048画素で、高解像度の3D上映を実現しています。
- DCI仕様*3 準拠のデジタルシネマ上映システムを構築
『SRX-R320』は、専用メディアブロック『LMT-300』を筐体内に内蔵し、DCI仕様に準拠した一体化したシステムを構築しています。DCI仕様の要求する高度なセキュリティ規定SPB-2に適合し、ネジのない筐体は、開錠を検知するセンサーを搭載し、『LMT-300』と連携して大切なコンテンツを保護します。
『LMT-300』の主な特長
- DCP（Digital Cinema Package）のインジェスト・再生
DCIの上映フォーマットであるDCP（Digital Cinema Package）のインジェスト/再生が可能で、3Dにも対応しています。DCPの再生中にインジェストすることも可能です。メディアブロック内で、DCPのMXF(Material Exchange Format)ファイルの展開、米国標準暗号方式であるAESの暗号解除を実現し、映像、音声、字幕を出力します。
＜映像＞
JPEG2000に圧縮された映像データをデコードします。解像度は4K及び2Kに対応しています。ビスタ／シネマスコープのアスペクト比を自動認識し、画像のない部分に黒帯を生成させ、4096×2160あるいは2048×1080のフルサイズとして高画質な映像信号をプロジェクターへ出力します。
＜音声＞
DCPに含まれているWAVオーディオデータを、AES/EBUデジタルオーディオへ変換し、外部の音響システムへ出力します。映像データとのリップシンク（同調）を取るため、ディレイ（遅延処理）を設定することも可能です。
＜字幕＞
DCPに含まれているXMLあるいはPNG形式の字幕データを元に、メディアブロック内で、字幕を生成し、映像にオーバーレイ（多重化）してプロジェクターへ出力します。
- HDDストレージを内蔵
約1TBの容量のHDDストレージを内蔵しています。放送業界で実績のある信頼性の高いRAID構成を採用しており、安定した上映を実現しています。
- スクリーンマネジメントシステム（SMS）内蔵
スクリーンマネジメントシステムを内蔵し、タッチパネルからの簡易操作で、デジタルシネマ上映のオペレーションをサポートします。現行機種の『SRX-R220』『LMT-200』を中心に構成されるシステムと比較して、シンプルな構成とすることでシステムの安定性を確保しています。
＜主な機能＞
- DCPのインジェスト・管理
- KDMのインジェスト・管理
- コンテンツ情報表示
- Show Play List (SPL)の作成・管理
- スケジュール上映の作成・管理
- マニュアル再生操作
- 機器の状態監視
- CSS（Cavity Security System）の状態監視/イニシャライズ
- GPIOによる外部オートメーションシステムとのインターフェース設定
- プロジェクターの操作
- 防塵フィルター交換時間表示
- シアターマネジメントシステム（Theater Management System , TMS）*5 対応
ソニー製のシアターマネジメントシステム（Theater Management System, TMS）との接続に対応しています。
*5 シアターマネジメントシステム（TMS）は、映画館で複数のデジタルシネマ上映システムをネットワークで接続し、効率的な運用を可能にするアプリケーションソフトウェアです。
主な仕様
■SRX-R320 主な仕様
| 光学系 | |
|---|---|
| 投影方式 | 3SXRDパネル、プリズムカラー統合方式 |
| イメージデバイス | 1.55インチSXRDパネル（横4,096画素×縦2,160画素） |
| ランプ | キセノンランプ×1（4.2kW, 3kW, 2kW） |
| 対応スクリーン（平均） | 16：9スクリーン 横幅 4.5m〜20m*1 |
| 光出力 | 14ft-L （横幅 20mスクリーン）*2 |
| 一般 | |
| コントラスト比 | 2000:1以上 |
| 対応入力信号 | メディアブロック: 4096 x 2160画素 |
| HD-SDI/デュアルリンクHD-SDI: 1920 x 1080画素 (SMPTE-372M/SMPTE-292M/ITU-R.BT709/BTA-S004) |
|
| DC-SDI/デュアルリンクDC-SDI: 2048 x 1080画素 | |
| 12 bit/X’Y’Z’（デュアルリンク HD/DC-SDI入力ボード使用時） | |
| DVI-D（HDCP対応）: XGA(1024x768)/SXGA(1280x960/1280x1024)/ SXGA+(1400x1050)/UXGA(1600x1200)/WUXGA(1920x1200)/ HD(720P・50Hz/60Hz*3・1920x1080/DC(2048x1080) |
|
| 消費電力 | 5.4kW(最大) / 4.2kW ランプ使用時（ランプパワー最大時） |
| 4.2kW(最大) / 3.0kW ランプ使用時（ランプパワー最大時） | |
| 3.0kW(最大) / 2.0kW ランプ使用時（ランプパワー最大時） | |
| 電源 | AC 200〜240 V（単相）, 22.5〜27A , 50/60 Hz |
| 動作温度 | 5〜35℃ |
| 保存温度 | −20〜＋60℃ |
| 動作湿度 | 35〜85% (結露なきこと) |
| 保存湿度 | 10〜90% |
| 外形寸法 (幅×高さ×奥行き) | 700×640×1,250 mm （突起含まず） |
| 質量 | 約195 kg（レンズ、ランプ含まず） |
| ファンノイズ | 65 dB以下 |
| 入出力端子 | |
| INPUT A | DVI-D（HDCP対応）（オプションの入力ボードLKRI-003に交換可） |
| INPUT B | オープン（LKRI-003もしくは LKRI-005の入力ボードに対応） |
| INPUT C − Aチャンネル | メディアブロック INPUT-A (SRLV接続) |
| INPUT C − Bチャンネル | メディアブロックINPUT-B (SRLV接続) |
| リモート | RS-232C D-sub9ピン (凹) x 1 イーサネット端子（10BASE-T/100BASE-TX） x 1 DCP インジェスト端子（USB） x 1 |
| インターロック | D-sub 15ピン (凹) x 1 |
| その他 | |
| 安全規格 | [UL60950 listed], [cUL60950], [FCC Class A], [IC Class A], [VCCI Class A], [EN60950], [CE Class A], [C-tick], [CISPR22], [CISPR24] |
| 付属品 | レンズカバー x1式 外装脱着用キー x2 ランプ交換扉用キー x2 レンズ取り付け用ねじ x4 取扱説明書 x1 ワンタッチブッシュ ×1ステータスライト x1 タッチパネルアダプター x1式 ステータスライト、タッチパネルアダプター取付用ネジ x1式 メディアブロック用ダクト (A) x1, (B) x1 LVDSケーブル x2 CSSケーブル x1 イーサーネットケーブル x1 |
*1 スクリーンゲイン：1.8、映写窓透過率：99％、100IRE White投影時、2.39：1シネマスコープサイズの画面中央測定
*2 4.2kWキセノンランプ使用時 21,000センタールーメン（平均）
*3 720Pはプレイステーション3入力時のみ使用可能
■LMT-300 主な仕様
| 一般 | |
|---|---|
| 映像 | |
| 圧縮フォーマット | JPEG2000 |
| ビットレート(J2K) | 250 Mbps（最大） |
| 解像度 | 4096 x 2160 画素 もしくは2048 x 1080画素 |
| 音声 | |
| チャンネル | 16チャンネル（最大） |
| デジタルオーディオフォーマット | Linear PCM（24 bits 48kHz/96kHz） |
| 字幕 | |
| フォーマット | XML Timed-Text または PNG, SMPTE-428,429（将来対応） |
| 安全規格 | |
| FIPS / SPB | FIPS 140-2 / SPB Type1 |
| HDD | |
| アレイ構成 | データドライブ: 4 データ補正用ドライブ: 2 スペアドライブ: 1 |
| 記録容量 | HDD 1基あたりの記録容量 （250 GB）× 4基 = 1TB※ ※システム情報を記録する領域（システム領域）を含む。実際にデータの記録に使用可能な容量は、1TBからシステム領域を除いた値となる |
| その他 | |
| 消費電流 | 3.9 〜 1.7 A |
| 電源 | AC 100 〜 240 V, 50/60 Hz |
| 動作温度 | 5〜35℃ |
| 保存温度 | −20〜＋60℃ |
| 動作湿度 | 35〜85% (結露なきこと) |
| 外形寸法（幅×高さ×奥行き） | 443x 131x 580mm（突起含まず） |
| 質量 | 約25kg |
| インターフェース | |
| 映像/音声出力 | |
| PROJECTOR OUTPUT A/B 端子 | MDR 68ピン x 2 |
| AUDIO OUTPUT 1 端子 | D-sub 25 ピン（凹）、unbalanced |
| AUDIO OUTPUT 2 端子 | D-sub 25 ピン（凹）、AES/EBU、balanced |
| 制御系入出力 | |
| ネットワーク | CTRL-IN, DATA IN（RJ-45,1000BASE-T）, PROJECTOR CTRL（RJ-45,100BASE-T） |
| SPARE 3 （RJ-45） | |
| シリアル | CSS HD D-sub 15ピン x 1 |
| VGA 1 HD D-sub 15ピン x 1 | |
| UPS CTRL D-sub 9ピン x1 | |
| AUDIO CTRL D-sub 9ピン x1（将来対応） | |
| ステータスライト | 特殊8ピン x 1（信号用） |
| 特殊10ピン x1（電源供給用） | |
| GPIO | GPIO ボードx 3 (GPO：1 〜16 / GPI：1 〜 8) |
| その他 | |
| 安全規格 | [UL:60950 -1,CSA C22.2 No.60950.1], [FCC/IC EMC Class A Digital Device], [VCCI Class A], [EN60950-1],[EN50371], [EN55022 / Class A], [EN55024 (ITE)], [EN61000-3-2], [61000-3-3], [IEC60950-1], [AS/NZS CISPR22(EN55022) Class A], [IEC60950-1], [JIS C 61000-3-2] |
| 付属品 | プラグホルダー x1 端子台ソケット10ピン x 1 ねじ x 4 取扱説明書 x 1 設置説明書 x 1 |
- ※ “SXRD”、“CineAlta 4K”およびそのロゴはソニー株式会社の商標です。
- ※ 記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。なお、本文中ではTM、(R)マークは明記していません。
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