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2005/11/16
　

ソニーは、複数の映像や音声などの信号を自由に切り替え・分配することができ、スタジオや中継車などの番組制作システムの構築や運用を、効率的かつ効果的に行なえる次世代型インテグレーテッド・ルーティングスイッチャー・システム『IXS-6000』シリーズ2機種を発売します。
商品名／型名 発売予定日 希望小売価格
インテグレーテッド･ルーティング･スイッチャー･システム
『IXS-6700』		 2006年1月 約2,100万円
（税抜価格約2,000万円）
＊ 映像信号128入力136出力を
構成時の参考価格
インテグレーテッド･ルーティング･スイッチャー･システム
『IXS-6600』		 2006年1月 約1,155万円
（税抜価格約1,100万円）
＊ 映像信号64入力68出力を
構成時の参考価格
※上記価格は11月時点の予定価格であり、発売までに変更となる場合もありますのでご了承ください。
今回発売する『IXS-6700』と『IXS-6600』は、HDとSD信号に対応したビデオ・ルーティング機能に加えて、オーディオ・ルーティング機能とRS-422Aシリアルコントロール・ルーティング機能も本体に組み込めます。これにより、コントロール系統を集約した効率的な運用を実現するだけでなく、省スペースや省電力化などのコストダウンも期待できます。
また制御インターフェースには、ご好評をいただいているソニー独自の「S-BUS制御」に加えてイーサネットを装備し、操作の高速化やネットワーク経由の遠隔操作など、より柔軟な運用を提供します。
さらにIXS-6000シリーズは、ソニー製マルチフォーマットスイッチャー「MVS-8000A」シリーズなどとの双方向コントロールに加えて素材名称やタリーの共有化も行えるため、スタジオシステム・中継車システム・室間系統システムなどにおいて、全体を統合した効率的かつ的確な運用が行なえます。

■『IXS-6700』　『IXS-6600』の主な特長

ハイブリッド・ルーティング・システム
1. 複数フォーマットを一括制御
HD SDIやSD SDIのみならず、AES/EBUオーディオやRS-422Aシリアルコントロール信号も本体で自由に切り替え・分配することができます。
2. ビデオ･ルーティング機能
最大128×136（IXS-6700）、ならびに64×68（IXS-6600）のビデオマトリクスを構築可能です。ビデオ信号は143Mbpsから1.485Gbpsのマルチビットレートに対応しており、新たにDVB-ASI信号でもリクロッキング機能に対応しました。
3. AES/EBUオーディオ･ルーティング機能　
TDM（Time Division Multiplexing）技術を活用することにより、最大256×272 （IXS-6700）ならびに128×136（IXS-6600）のオーディオマトリクスを構築できます。また、サンプリング･レート･コンバータ(オプション)により、非同期音声入力に対応しています。

【実装可能なマトリクスサイズ】
  IXS-6700 IXS-6600
HD/SDビデオ

128×136

64×68
SDビデオ 128×136 64×68
AES/EBUオーディオ 256×272* 128×136*
RS-422A 112ポート 56ポート
* IXS-6000シリーズを単一の信号マトリクスで構成した場合の最大実装可能マトリクスサイズです。
* BNCコネクタータイプの入・出力オプションを使用した場合、構成可能なAES/EBUオーディオのマトリクスサイズは、128×136 (IXS-6700), 64×68 (IXS-6600) となります。

コンパクトかつ低消費電力の筐体
1. コンパクトなサイズ　
複数信号フォーマットを一括制御可能なハイブリッド構成ながら、IXS-6700は8RU、IXS-6600は4RUのコンパクトな筐体を実現しています。
2. 省エネルギー時代に対応した低消費電力設計
フル搭載時* の消費電力は、IXS-6700で約550W、IXS-6600で約300Wであり、従来のソニー製ルーティングスイッチャー HDS-Xシリーズと比較して、約20％減の低消費電力を実現しています。
* IXS-6700では、1.485Gbps対応で128×136のビデオマトリクスに、2組のCPUと電源を搭載時。
IXS-6600では、1.485Gbps対応で64×68のビデオマトリクスに、2組のCPUと電源を搭載時。

高い信頼性
1. 高度な二重化を実現　
CPU基板、及び、電源の二重化(メイン・バックアップ)に標準対応しています。
* 電源については、必要電源ユニット数の2倍を搭載 (IXS-6700は4基、IXS-6600は2基装備）。
2. 自己診断機能　　
通信品質、リンク状況、ならびにバックアップCPUの状況を常に内部でモニターするとともに、メインCPUとバックアップCPUの設定に差異が生じた場合やクロスポイントエラーが発生した場合はアラームを発することで、不具合発生時を迅速に把握できます。
さらに、新たに筐体の前面に機器ステータスとエラーを表示するディスプレイを装備し、機器の運行状況が本体全面より把握できます。

容易なメンテナンス性
■ 不具合発生時やソフトウェアのアップグレード時も、システム全体の運用を止めることなく対応できます。
■ S-BUS、イーサネット、RS-422Aならびに内部コントロールのシステムステータスやコマンドなどのログを運用中に収集しており、迅速な解析作業に活かすことができます。
■ SNMPに対応していますので、ソニー製の統合機器監視・管理ソフトウェアMMStationTMを利用したイーサネット経由でのリモート監視やメンテナンスが可能です。

コントロールシステム
■ S-BUSに加え、イーサネットをシステムのコントロールに使用できます。　
■ 専用一次局のHKSP-R80と同等以上の一次局機能を持っているため、独立したコントロールユニットを用意することなく、IXS-6000シリーズをシステムの一次局として使用することができます。
■ タイライン、バーチャルマトリクス、ファントムなどの豊富な機能を利用できます。
■ 入力と出力は最大16レベルまで設定することができます。


■『IXS-6700』　『IXS-6600』の主な仕様
 
  IXS-6700 IXS-6600
メイン
フレーム		 電源ユニット4基（2＋2リダンダント）と
メイン／バックアップの2CPU基板を標準搭載		 電源ユニット2基（1＋1リダンダント）と
メイン／バックアップの2CPU基板を標準搭載
一般
電源 AC100〜240V、50〜60Hz
消費電力 最大550W 最大300W
動作温度 5〜40℃
保存温度 −20〜＋60℃
動作湿度 10〜90%（結露無きこと）
寸法（幅×高さ×奥行） 440×354×520mm（8RU） 440×176×520mm（4RU）
質量 最大46kg 最大26kg
入･出力
REMOTE 1（S-BUS) BNC×4 BNC×3
Sony S-BUS、データ転送レート：312／1250kbps
REMOTE 2 D-sub 9ピン（凹）×2、RS-422A準拠 D-sub 9ピン（凹）×2、RS-422A準拠
RS-422A準拠
Sony Cart++プロトコル、データ転送レート：38.4kbps
REMOTE 3 D-sub 9ピン（凸）×１、RS-232C準拠、コントロールターミナル接続用
TIMECODE IN BNC×1
ALARM OUT ミニD-SUB 15ピン（凹）×1、
パラレル（オープンコレクター出力6系統）		 D-SUB 9ピン（凹）×1、
パラレル（オープンコレクター出力4系統）＊
REF IN ループスルー出力付きのBNC×2、
HD 3値シンク／ブラックバースト信号		 BNC×2、
HD 3値シンク／ブラックバースト信号
WORD CLOCK ループスルー出力付きのBNC×1 BNC×1
NETWORK RJ-45、100BASE-TX
* IXS-6600 のREMOTE 2 コネクターのうち1 つは、RS-422A とALARM OUT のセレクタブルとなります。


■『IXS-6700』　『IXS-6600』のオプション
 
フォーマット HD/SD ビデオ SD ビデオ AES/EBU
オーディオ
（D-SUB）		 AES/EBU
オーディオ
（BNC）		 RS-422A
入力 IKS-V6010M IKS-V6010SD IKS-A6011 IKS-A6012* IKS-RS6010
HD/SD デジタルビデオインプットボード
（16 入力）		 SD デジタルビデオインプットボード
（16 入力）		 D-SUB AES/EBUインプットボード
（32 入力）		 BNC AES/EBUインプットボード
（16 入力）		 RS-422A インプットボード
（7 入力）
サンプリングレートコンバータ - IKS-A6015 -
サンプリングレートコンバータボード
（32 チャンネル、ステレオ）
マトリクス IKS-6030M マトリクスボード
プロセッサー IKS-V6050M IKS-V6050SD IKS-A6050
HD/SD ビデオルータープロセッサーボード SD ビデオルータープロセッサーボード オーディオ／データルータープロセッサーボード
出力 IKS-V6060M IKS-V6060SD IKS-A6061 IKS-A6062 * IKS-RS6060
HD/SD デジタルビデオアウトプットボード（17 出力） SD デジタルビデオアウトプットボード（17 出力） D-SUB AES/EBUアウトプットボード（34 出力） BNC AES/EBUアウトプットボード（17 出力） RS-422A アウトプットボード（7 出力）
スペック
入力･出力
コネクター		 BNC（0.8Vp-p ±10%、75Ω） D-SUB（平衡、110Ω） BNC（不平衡、75Ω） D-SUB 9 ピン
信号規格 HD SDI
（SMPTE 292M）
SD SDI
（SMPTE 259M）
SDTI
（SMPTE 305M）		 SD SDI
（SMPTE 259M）
SDTI
（SMPTE 305M）		 AES3-2003、
AES-2id-1996
（r2001）6.3		 AES3-2003、
AES-3id-2001		 RS-422A
データ転送
レート		 143Mbps〜1.485Gbps 143〜360Mbps 6.144Mbps（サンプリング周波数：48kHz） -
ビデオリクロッキングおよびオーディオスイッチング 143、177、270、360、540Mbps
1.485／1.001、1.485Gbps		 143、177、270、360Mbps ソフトスイッチング（リニアPCM）
シンクロナイズドスイッチング
（その他）		 -
サンプリングレートコンバータ入力データ転送レート - 4.928〜6.144Mbps
（サンプリング周波数：
38.5〜48kHz）		 -
* 2006 年春に商品化予定です。

※お客様からのお問い合わせ先： ソニー業務用商品お客様ご相談センター
TEL： 0570-00-2288（ナビダイヤル）
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