──まず“パーソナルコンシェルジュ”サービスについて教えてください。

“パーソナルコンシェルジュ”とは、1対1の接客からお客さまのライフスタイルにあった機器を提案する予約制のサービスです。お客さま一人ひとりに機器の使いかたなどの疑問にお答えするとともに、目的やお部屋にあった機器選びのお手伝いをいたします。

──機器の試聴もできるのですか？

はい。“パーソナルコンシェルジュ”ではシアタールームとリビングをイメージした2種類の試聴室をご利用いただけます。予約制ですので、ゆったりとした時間のなかで現行のソニー製品の試聴ができ、納得いくまで機器をお試しいただけます。

“パーソナルコンシェルジュ”でのご相談には、ソニー製品の知識はもちろん、ハイレゾをはじめ日々進化するAV機器の規格や機能について熟知した専任のアテンダントが担当します。

──コンテンツや対応機器が増えつつあることで、ハイレゾに関する質問も増えていますか？

はい、ハイレゾの音質や機器についてのご質問は多く、お客さまの年代や聴いている楽曲のジャンルを問わず、音楽が好きな多くのお客さまがご興味をお持ちだと感じます。ハイレゾ音源は、自然な音場の広がりにくわえて、録音したときの空気感やその場の雰囲気をも感じることができるのが特長です。

──ソニーショールームやソニーストアではハイレゾの試聴もできますね。

ふだん聴かれている楽曲ほど違いがわかるようで好評ですね。ボーカルの伸びのよさに感心される方が多いほか、「よく聴いている曲だけれども、初めて聴く音色がいくつもあった」といった驚きの声もありました。また、ライブ盤ではそのライブに参加されたお客さまに「会場の雰囲気をもう一度味わうことができた」と、気に入っていただいたことが印象に残っています。

ハイレゾ対応ではないスピーカーと、ハイレゾ対応のスピーカーは、どう違うんですか？

プレーヤーがハイレゾに対応している場合、スピーカーがハイレゾに対応していなくても音を鳴らすことはできます。ただ、ハイレゾのクオリティを生かすためには対応スピーカーが必要となります。ハイレゾ音源の周波数帯域は、CDの20kHzを大きく超えています。たとえば、192kHzのハイレゾ音源では、100kHz近くの超高音域の音まで、理論上再生することが可能です。ハイレゾに対応していないスピーカーでは、このような超高音域の音をしっかり再生することができません。またボーカル域を担当する中音部は、それを表現できるユニット素材や高音と低音のバランス、低音部は、音の強弱がはっきりしてくるので、スピーカーのユニット、それを支えるキャビネットの剛性強度などが重要になります。ハイレゾ対応のプレーヤーをお持ちであればぜひハイレゾ対応スピーカーでお聴きいただきたいですね。

はい、変わります。超高音域など微細な信号を扱うハイレゾの再生はハードルが高く、ハイレゾ対応のスピーカーやプレーヤーは性能が全体的に底上げされています。それがCDや圧縮音源にとってもよい影響となって、音源の実力をさらに引きだす効果があります。

さらにウォークマン®NW-A10シリーズなどに搭載されているソニー独自の高音質技術「DSEE-HX」を用いれば、CDや圧縮音源をアップスケーリングして、ハイレゾに迫る臨場感で楽曲を楽しむことができます。

持ち運びやすさや手軽さを重視するのでしたらウォークマン®NW-A10シリーズと密閉型インナーイヤーレシーバー「XBA-A2」の組みあわせです。どちらも手の中に収まる大きさで、いつでもどこでもハイレゾの“いい音”を聴くことができます。NW-A10シリーズはmicroSDカードに対応し、楽曲をmicroSDカードにも保存しておけるので、お気に入りの楽曲が増えたときにすでにある楽曲を削除しなくても対応できる点がご好評をいただいています。お手軽という点では、スマートフォンのXperia Z3やタブレットのXperia Z3 Tablet Compactもおすすめですね。

オーバーヘッドバンドタイプのヘッドホンでは、厚みのある音と軽い装着感を両立した「MDR-1A」をおすすめします。わたし自身も音と装着感のよさが気に入って使用しているんです。

女性に人気があるモデルというとステレオヘッドホン「MDR-10RC」ですね。コンパクトで重量も約180gと軽く、なんといっても折りたたみができて、バックに入れて持ち歩いてもかさばらないという点で選ばれる女性のお客様が多いです。

ヘッドホンはお客さまの聴く音楽によってもオススメする機種が違ってきます。クラシック、J-POPなどの違いや高音、低音の強弱の違いなどでもマッチするヘッドホンは変わってきますし、ぜひ一度店頭でお試しいただきたいですね。

実際にいつも聴いている音楽が入ったお客様のウォークマンを使っていただき、各ヘッドホンの音を聴き比べて、好みに合った最適なヘッドホンを選んでいただくということもあるんですよ。

「UDA-1」もご家庭でハイレゾ環境をはじめるのにオススメです。
パソコンやウォークマン®にハイレゾ対応の音源があれば、「UDA-1」とUSB接続するだけで、簡単にハイレゾのいい音を楽しむことができます。

DAC(デジタル・アナログコンバーター)とは一部のハイレゾ音源やCD、圧縮音源などのデジタル音源を、音として聴くことのできるアナログデータに変換するための機器です。USB DACアンプ「UDA-1」は、パソコンやウォークマン®から音質劣化のないUSBで音源データを受け取り、変換することで、ハイレゾ音源や動画の音声をノイズの少ないクリアな音で再生します。パソコンやウォークマン®に保存した楽曲を、自宅でゆったり聴きたいというときにうってつけの機器です。

ウォークマン®とヘッドホンに機器を追加するのでしたら、やはりポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」がおすすめです。「PHA-3」は音にこだわった部品をふんだんに搭載したことで、ウォークマン®の音にさらなる音の厚みや透明感をあたえます。また「PHA-3」はバランス出力対応です。「MDR-Z7」や「XBA-Z5」といった対応ヘッドホンをバランス接続対応ヘッドホンケーブルを用いて接続すると、クロストークが減少し、ノイズの少ない低歪で繊細な音を実現します。

「MDR-Z7」や「XBA-Z5」などヘッドホンケーブルを交換できるヘッドホンは、ケーブルごとに変わる音を試すのも楽しいんです。「ケーブルを変えるだけで音が変わるの？」と半信半疑のお客さまも、試聴されると違いに驚かれます。なかでも人気は「MDR-Z7」に対応した「MUC-B12SM1」です。音の純度が上がるイメージで、微細な音もしっかり聴き取ることができます。

“My Sony Clubの特集記事や、4Kコンテンツやハイレゾ音源を紹介する月刊「大人のソニー」の記事をご覧になって、ハイレゾやソニー製品に興味をお持ちになりましたら、ぜひ一度お近くの販売店や東京・銀座のソニーショールーム、またはソニーストア 名古屋・大阪に足をお運びください。音や映像は実際に見て、聴いて体験していただくのが一番です。製品に触れることで、ハイレゾ音源の臨場感やソニー製品のおもしろさをご体験ください。