α7C:レビュー動画 by 大村祐里子【ソニー公式】

00:00〜00:16
(テロップ)
提供:ソニーマーケティング株式会社

α7Cを、写真家の大村祐里子さんが手に持って操作したり、話したりする様子。
続いて、α7Cで撮った作品(夜景をバックにした女性)が2枚映される。

00:17〜14:49
大村さんが話し始める。

(大村さん)
皆様こんにちは、写真家の大村祐里子です。

(テロップ)
写真家:大村祐里子

(大村さん)
今日はこちらの、新しく発表となりましたα7Cについてお話しさせていただきたいと思います。

(テロップ)
「α7Cについて語る」

α7Cを手に持ち、話を続ける大村さん。

(大村さん)
このα7Cは、早速ですけれども、今までのαシリーズの雰囲気とはだいぶ異なる感じになっています。
私は普段、α9ですとかα7R IVですとかα7 IIIといった、他のαのシリーズのカメラをよく使わせていただいてるんですけど、それに比べると、こうサイズ感だったりデザインっていうのが、「だいぶ違うぞ」というような感じがまず、第一印象としてしました。
とにかくこのカメラに関して一番最初に「わ!」と驚いたのは、もうご覧になって分かるかと思うんですけど、ちっちゃい。

(テロップ)
小さい

(大村さん)
私はですね、身長が148cmとかなり小さめの方なんですけれども、手もちっちゃいですけど、その私がこう持っても、全然もう余るぐらいのサイズです。重さ、ちょっと持ってほしいっていうぐらいなんですけど、軽い。とにかく軽い。

(テロップ)
軽い

(大村さん)
今までのαのボディと同じテンションで持つと、「ふわっ」てしちゃうぐらい軽いですね。もうまずは印象としては、とにかく小型・軽量。本当にコンパクトに仕上がっているなと思いました。なので、一眼が欲しいけれども「ちょっと重たいんでしょう」とか、そういったサイズ感的に抵抗がある方っていらっしゃると思うんですけども、そういう方にもすごくおすすめしたいです。
実際私、今回このカメラを持って、一日中本当に手に持ったまんま歩き回って、スナップなんかを撮影したんですけど、全然負担にならなかったです。だからもう「いくらでも撮りに行ける」って思いました。あと、「カメラ今まであんまり持ってこなかったぞ」っていうような方にも、すごくおすすめのサイズ感になっているなと思いました。

(テロップ)
今までカメラを持っていなかった方にもオススメのサイズ感

(大村さん)
これちょっとサイズ感的にはちっちゃいんで、APS-Cなのかなと最初思ったんですけど、このサイズでこのカメラはフルサイズ、フルサイズ機なんですね。

(テロップ)
このサイズでフルサイズ

(大村さん)
「フルサイズでこのサイズなの」っていう、もう聞いた時に本当にびっくりしました。こんなにちっちゃいボディでフルサイズならではの画質だったりとか、そういったところを楽しめるっていうのは、もう本当にすごくいいなと思いました。

(テロップ)
こんなに小さなボディでフルサイズならではの画質が楽しめる。

(大村さん)
はい、ここからはですね、実際私が撮った写真をご覧いただきながら、お話を進めていこうかと思うんですけど、まずいくつか、パンケーキの写真なんかどうですかね。

パンケーキの写真が映される。

(テロップ)
Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
F2.8,1/100,ISO100

(大村さん)
皆様ね、カメラなんか買われたら、よくカフェだったりとか、あと自分で作られたお料理とかを撮られるかと思いますけど、そういった時にもこうパシャっと、とにかくもう画質もすごくきれいです。これは55mmのレンズをつけているんですけれども、もうそのぼけ感だったりっていうのが結構、フルサイズならではの感じでいいなと思いました。
ちょっとぼけ味なんかで言うと、次のこの鯉の写真なんかも…

鯉の写真が映される。

(テロップ)
Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
F1.8,1/250,ISO100

(大村さん)
はい、上の草なんかを前ぼけにして鯉を撮ったんですけれども、こういった大きなぼけ味の写真を楽しめるっていうのは、とにかくフルサイズのいいところなんじゃないかなと思います。次のガムの写真もそうですね。

ガムボールマシンの写真が映される。

(テロップ)
Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
F1.8,1/400,ISO100

(大村さん)
これも手前にピントを合わせて、奥をすごく大きくぼかしているんですけれども、なんかぼけばっかりになっちゃいますけれどもね、こういうちょっと大きなぼけを楽しめるっていうのは、とにかくこのフルサイズのいいところなんじゃないかなと私は思います。で次、海の写真なんかね、ご覧いただきましょうか。

海の写真(モノクロ)が映される。

(テロップ)
FE 24mm F1.4 GM
F2.8,1/4000,ISO100

(大村さん)
これはですね、ちょっとモノクロで、カメラの中で色を変換してモノクロにしてるんですけど、こうちょっと絞って、これは24mmのレンズで撮ってるんですけれども、こういったちょっとダイナミックな画なんかもすごくこう、階調なんかもとてもやっぱりきれいに出るので「いい感じに撮れるな」「きれいだな」と、本当に思いました。
正直サイズも小さいので、カメラの画質とかねどうなんだろうなっていうのは気持ちとしてはあったんですけど、全然自分がこう作品として出すっていった時も、もう十分なくらいだったので、ほんとにサイズも小さいし、性能に関しても全然妥協なく作られてるなっていうのは、強く感じました。

(テロップ)
作品として出す時にも十分な画質

(テロップ)
性能に関しても妥協がない

(大村さん)
次もじゃあ行きましょうかね。
ろうそくの写真が映される。

(テロップ)
Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
F1.8,1/20,ISO100

(大村さん)
皆様が気にしてるところもいくつか他にあるかなと思いますけど、手ぶれ補正なんか、じゃあどうなんだろうって思われる方も多いと思うんですけど、このろうそくの写真をご覧ください。
これはもう真っ暗な中にろうそくがあって、ただあんまり感度を上げたくなかったので、シャッタースピード1/20という、かなり遅い速度にしているんですけれども、全然こういったところはぴたっと止まってます。でも本当に手ぶれ補正は、非常によくききますね。ボディも手ぶれ補正が入っておりますので、ちょっと暗い所なんかでもね、手ぶれが心配だという方にも非常におすすめできる感じになっています。
はい、ここからより踏み込んだお話になっていきますが、今までスナップの写真をたくさんお見せしていましたけれども、じゃポートレートはどうかなと。ポートレートを撮られる方には、一番気になるところとしてはオートフォーカスの部分ですね。

(テロップ)
リアルタイム瞳AF搭載

(大村さん)
今はリアルタイム瞳AFっていう機能がカメラに入ってますけれども、それがどのくらいの効きなのかなとかっていうのが気になると思います。私ももちろんポートレートも普段とても撮りますので、どんなもんなのかなっていうところが気になって、使ってみました。こちらをご覧ください。

夜景をバックに傘を持つ女性の写真が映される。

(テロップ)
Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
F1.8,1/100,ISO1600

(大村さん)
まず性能を見たかったので、ちょっと暗い所にあえて行きました。ちょっと夜景が見えるところで、女性のポートレートを撮ったんですけれども、瞳オートフォーカスの精度としては、もう全然お任せしちゃっていいレベルでした。
この写真を撮っている時ですね、たまたまなんですけど雨が降ってきてて。思ったよりちょっと暗かったっていうのがあったので、モデルさんも傘をさして私も傘をさして、こう右手で持って、暗かったんで左手にこうちっちゃいライトを持って、でモデルさんに当てながらこうやって片手で撮ってたんですね。
カメラを右手で持ち、ライトを左手に持ちながら撮影する様子を、再現する大村さん。

(大村さん)
例えばこういう時にオートフォーカスの精度が悪かったりすると、自分で合わせたりタッチしたりとか、いろいろしなきゃいけないと思うんで、両手が塞がっちゃうっていうことになっちゃう場合もあると思うんですけど、もうこのα7Cはとにかくリアルタイム瞳オートフォーカスの精度がものすごく高いので、もうほとんどずれるってことはなかったですね。

(テロップ)
リアルタイム瞳AF精度が高い

(大村さん)
でこう片手で覗いて撮っても全然大丈夫なので、もう任せられるっていう感じだったんですね。これはもうすごいなと思いました。
特に人物の写真の場合は、瞳オートフォーカスの精度が高いとですね、ピント合わせですとかそういったところに力を割かなくてよくなりますので、とにかくやっぱり構図ですとか画の方に集中できる。今の状況、そしてモデルさんの今どういう感じか、というところに集中できるので、撮影がより自由になって画に集中できるようになるなと、非常に強く思いました。

(テロップ)
高精度なリアルタイム瞳AFのおかげで、ピント合わせに力を注がなくていいので、よりクリエイティブな部分に集中して撮影ができる

(大村さん)
あとはフルサイズゆえのところなんですけども、この写真ですとか、あとは次のシルエットの写真。
夜景をバックに傘を持つ女性のシルエット写真が映される。

(テロップ)
Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
F1.8,1/60,ISO1250

(大村さん)
これ同じところで撮っているんですが、こっちはライトなしですね。でもライトなんかなくっても、全然人物にはピントが合うんですね。もう本当にオートフォーカスの精度はすごい、暗い中でも全然すごいです。
話を戻しますと、さっきの傘をさしてる女性のちょっとアップの方は、ISO感度1600で、後半のシルエットは1250で撮ってるんですけど、やっぱりフルサイズのメリットとしては、高感度にした時もノイズがちょっと少なめっていうのはあると思うんですけど、このα7Cで撮ったものもですね、本当にノイズが全然想像よりも出なくて、暗いところでも全然いけるじゃんって本当に思いました。

(テロップ)
暗所性能も優れている

(大村さん)
パッと見た時、そんなざらざらしてるなっていう感じもないですよね。すごくそういったフルサイズのいいところっていうのも出てるなと思いました。夜の撮影ですとか、そういうのにも使っていきたいですね。
あとはちょっと余談になっちゃうかもしれないんですけれども、雨が降ってたんですけど、この写真を撮ってた時。このカメラボディは防塵・防滴になっているので、そんなにちょっとした小雨ぐらいだったら、全然平気です。実際ちょっと雨がかかったりもしたんですけど、全然大丈夫でした。本当に、撮影の自由度が高まるなと思いました。

(テロップ)
*防塵・防滴に配慮した構造となっていますが、ほこりや水滴の侵入を完全に防ぐものではありません

(大村さん)
私はスチールのカメラマンを普段していますので、スチール面についてもお話してきたんですけど、このカメラ実は写真だけではなく、動画の方も機能面としてはですね、すごく充実してるんですね。

(テロップ)
動画撮影の機能も充実

(大村さん)
でとにかくこれこんなにちっちゃいですから、動画を撮られる方なんか、例えばジンバルに乗せたりするのも非常にいいですよね。この動画内ではちょっと写真の方をメインにお話させていただいているので、動画の面の説明については割愛させていただきたく思います。他のところでちょっと見ていただければなと思うんですが、動画面も非常に充実しているというところはですね、ひとつここでもお話しておこうかなと思いました。
で、このカメラのいいところはフルサイズでαシリーズで、このレンズのマウントがEマウントというものでして、今までのαシリーズに採用されてきているものと全く同じです。なので、その今までのたくさんの豊富なレンズのラインアップの中から、要はいろんなレンズをつけられる。レンズの選択肢がとにかく広いっていうのも、魅力のひとつだなと思います。
(テロップ)
種類豊富なEマウントレンズをつけることができる

(大村さん)
実際、私今この35mmミリを今付けておりますけど、

(テロップ)
Sonnar T*FE 35mm F2.8 ZA

(大村さん)
例えば他にもよく使ってるこの55mm、ちょっとちっちゃめのサイズですけど、55mmですとか、このG Masterの24mm、これも結構ちっちゃいんですよね。
他2つのレンズを手に持って見せる大村さん。

(テロップ)
(右)Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA
(左)FE 24mm F1.4 GM

(大村さん)
24mmを使って撮影しましたけど、普段Eマウントのレンズをお持ちでしたら、そちらも全然使えるということで、非常に嬉しいですね。私も自分のよく使ってるやつを今回つけて、使わせていただきました。ボディが非常にちっちゃいので、こういったコンパクトなサイズのレンズは、とにかくバランスよく使えるんじゃないかなと思います。

ズームレンズの画像が映される。

(テロップ)
FE 28-60mm F4-5.6

(大村さん)
で、こちら、発表時には小さいズームレンズ、新しいズームレンズが一緒に出ますので、そちらもバランス良くコンパクトに使っていただけるんじゃないかなと思っております。こちらのカメラ、ボディだけじゃなくてレンズの話もしましたけど、ボディ・レンズだけではなくて、小型のフラッシュなんかも同時に発表となりますので、アクセサリなんかも充実してて、これから始めるぞっていう方にも、すごく優しい便利なラインアップになってるんじゃないかなと思います。

小型のフラッシュの画像が映される。

(テロップ)
HVL-F28RM

(大村さん)
α7Cについてお話しさせていただいたんですけど、冒頭にもお話ししましたけれども、他のαシリーズ、特にα9ですとかα7R IVとか使っています。それを踏まえてですね、このα7Cを触ってみて、正直自分がどういう気持ちになるかなと思ったんですけど、「え、こんなにいいんだ!」って思いました。
本当に画質としても「自分の作品として全然出せるな」っていうぐらい十分でしたし、もうとにかく機能なんか、オートフォーカスとかそういったところも全く妥協をせず、今までのαユーザがすんなり入れる、特に違和感なく使えるようなレベルになってるなと思いました。個人的にはですね、最後になっちゃうんですけど、バリアングル液晶が採用されたのがすごい嬉しくてですね。

バリアングル液晶を動かす大村さん。

(テロップ)
バリアングル液晶搭載

(大村さん)
私背がちっちゃいので、こうあおったりとか俯瞰で撮る時って、結構ファインダーを覗くのが大変なんですけど、これが入ったことによって、くるくると回してこうやって撮ったりとか、こう下から撮るときもとにかく見やすくなったので、これもちょっと嬉しいです。

バリアングル液晶を使って、あおったり俯瞰で撮ったりするポーズを再現する大村さん。

(大村さん)
そういったところで、機能面なんかも全然妥協がなく作られていて、本当に最初にお話した「カメラをこれから始めたい」「ちょっと一眼を使ってみたい」という方には、もう十分な感じになっています。またですね、私みたいに今他のαのシリーズも使ってるような方でも、これはサブ機っていうんじゃなくて、普通に自分のスナップですとか、そういったカメラ用に「欲しい」って本当に、本当に心から思いました。ぜひ皆さんも、このα7C、とてもいいカメラなので、使ってみていただけたらなと思います。