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Adventure TRAIN

Adventure TRAIN 第15回 南阿蘇鉄道 高森線
鉄道写真家 中井精也 氏
中井精也がαと旅する鉄道冒険記
デジタルカメラマガジンとの連動企画を
毎月コラム形式でお届けします

α Universe editorial team
α1,FE 24-70mm F2.8 GM II 41mm,F5.6,1/640秒,ISO1600

南阿蘇鉄道 高森線 立野〜長陽 気温が高い晩秋の朝に出ると言われる第一白川橋りょうの霧。渓谷の風に吹かれ、刻々と姿を変えていた。真っ白な世界だったが、α1の高精細EVFのおかげで霧の中から出てきた列車を確実に捉えられた。幻想的な一瞬と朝霧の階調を表現できる力はフラッグシップモデルだ

霧で目の前が真っ白に!
わずかに見えた列車を逃さない

今回訪ねたのは、2016年の熊本地震で大きな被害を受けた南阿蘇鉄道 高森線。橋梁損傷、トンネル崩壊など、大雨による二次被害を含めていくつかの箇所が被災し、区間運行が続いていた。JRとの接続を断たれ、新型コロナという苦難を受けながらも、決してあきらめることなく走り続ける姿には、大きな感動と勇気をもらった。そして2023年7月、実に7年3カ月ぶりに全線復旧を果たした。中でも感動したのはこの鉄道のハイライトとも言える第一白川橋りょうの復活だ。架け替えと聞き、てっきりコンクリート橋になってしまうものだと思っていたが、なんと被災前の姿のままで復活。列車が走っている光景を見たときは、思わず涙した。 そんな第一白川橋りょうをドラマチックに撮りたいと霧の早朝に訪ねるも、霧が濃過ぎてほとんど橋が見えずに、α1でもAFでピントを合わせられない厳しい状況。そこでα1を三脚に据え、ピント拡大しながらわずかに霧が抜ける瞬間を待ち、見えた瞬間にMFでピントを合わせた。約944万ドットの解像度を誇る、α1のファインダーが実力を発揮。ピントをなんとか合わせるも、状況は五里霧中状態。しかし列車が来たその瞬間、列車の周りの霧がスッと晴れ、幻想的な瞬間を残すことができた。そのあと霧は徐々に晴れ、列車も橋もしっかりと見えるようになったが、幻のように霧に浮かぶこの光景を超えるシーンに出合うことはできなかった。 厳しい条件こそ、カメラの性能がモノを言う。これまで経験と感覚を頼りに撮影をこなしてきた僕だが、α1にはすっかり頼り切っていることにあらためて気付いた。

<CAMERA TECHNOLOGY>
風景撮影時に役立つ
ピント拡大を使いこなす

「ピント拡大」はピント補助機能で、任意の設定方法で自動的に拡大されピントを確認できる便利な機能。鉄道風景ではピントを合わせたあとMFに切り替えてピントを固定しておくが、間違ってフォーカスリングを触れると、画面が拡大されてしまうことがある。僕はメニューでMF時自動ピント拡大を「切」にして、AF-ONボタンに「ピント拡大」を割り当てている。MFだけでなくAFでも使用でき、8.5倍まで拡大してピントを合わせられるので便利だ。

カメラ設定 まず「メニュー」→フォーカス→ピント補助→MF時自動ピント拡大→「切」にする。次に「カスタムキー設定」→背面1→ボタン3→「ピント拡大」に割り当てれば完成だ

操作設定 フォーカスエリアは「拡張スポット」のサイズ「S」を使っている。ピントを合わせたい位置にフォーカスを移動して、AF-ONボタンを押すと画面が拡大される

α1,FE 16-35mm F2.8 GM II 18mm,F5.6,1/640秒,ISO800

南阿蘇鉄道 高森線 見晴台駅付近 清涼飲料水のCMの舞台で有名になった見晴台駅の近くで真っ赤な紅葉を発見! 植木屋さんの敷地内だったので、立ち入り許可をいただいて撮影。秋の色彩にトロッコ列車が映える

α7R V,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 91mm,F8,1/500秒,ISO800

南阿蘇鉄道 高森線 南阿蘇白川水源駅付近 最後に撮影してから8年。久々に撮影しながら思わず泣いてしまった。有効約6,100万画素を誇るα7R Xでじっくりと撮影。高精細な描写力は肉眼の感動を超える

α7R V,FE 24-70mm F2.8 GM II 48mm,F8,1/2000秒,ISO800

南阿蘇鉄道 高森線 南阿蘇白川水源駅付近 沿線の畑には水が張られ、初夏のような不思議な光景が広がっていた。ダイナミックな阿蘇山と列車を、清らかな水鏡に映してパチり。まさに絶景だ!

α1,FE 85mm F1.4 GM 85mm,F1.4,1/15秒,ISO3200

南阿蘇鉄道 高森線 立野〜長陽 建設中の立野ダムをバックに、珍しいトレッスル構造の立野橋りょうを行く列車。まるで燃え盛る炎の中を突っ切るような、幻想的なシーン

α1,FE 85mm F1.4 GM 85mm,F1.4,1/200秒,ISO6400

南阿蘇鉄道 高森線 南阿蘇白川水源駅付近 日没後の夕焼け空を受けて、白川の水面が鈍く輝く。ISO6400とは思えないα1の描写力が、自然の美しさと厳しさを、余すことなく表現してくれた

<ADVENTURE EPISODE>
高森線といえば第一白川橋りょう
昔から変わらぬ姿に感動

第一白川橋りょうは、僕が中学生のころから撮影しているお気に入りの場所。上の写真は中学生のころ、下の写真は被災前の鉄橋の風景だ。水面からの高さが約60mもある美しい橋だ。

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