商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

αと巡る新潟県の星紀行

天体写真家 沼澤茂美 氏

α Universe editorial team

2019年以来3年ぶりの通常開催をめざし準備を進めていた「胎内星まつり」。残念ながら新型コロナウイルス感染症の拡大状況を考慮し無観客でのネットワーク生中継での開催に変更となりましたが、沼澤茂美氏が企画運営をするこの世界最大規模の星の祭典に合わせ、開催地新潟の星空風景について撮影した美しい写真とともに語っていただきました。 <胎内星まつりとは> 1984年からスタートした「胎内星まつり」は新潟県胎内市で行われ、天体ファンから一般参加者まで、誰もが気軽に参加できるイベントです。 通常開催時は国内外50社を超えるメーカーやメディア、販売店が参加し、製品体験やグッズの販売、飲食ブースなどを開設。数多くの望遠鏡が並び、自由に覗くこともできます。 胎内自然天文館に併設されたステージでは様々な催し物が行われるほか、昆虫教室や気象予報教室、沼澤茂美氏による天体写真教室なども行われます。 ※2022年は無観客でのネットワーク生中継による開催となるため、詳細は下記URLよりご確認ください。 開催期間:2022年8月26日(金)午後〜27日(土)深夜 予定 詳細: http://www.tainai.jp/2022/index.html

天体写真家/イラストレーター 沼澤 茂美 天文宇宙関係のイラスト、天体写真の仕事を中心に、内外の天文及び写真雑誌や書籍の執筆、NHK天文宇宙関連番組の制作や海外取材などを行ってきた。パラマウント映画社「スタートレックDeep Space9」のポスター制作などを担当。 また、世界最大規模の星の祭典「胎内星まつり」の企画運営を38年間継続、コロナ禍では2年連続での生中継開催を成功させる。村上市天体観測施設「ポーラースター神林」、胎内市立胎内自然天文館の建設監修を行なっている。 ライフワークとして赤外写真、モノクロファインプリントの表現を追求している。2004年環境大臣賞受賞。著書多数。

多彩な地上の景観と美しい星空の競演が楽しめる新潟の星空風景

新潟県は西側に日本海、東側は高い山岳地帯が連なり、山、里、川、海とひじょうに多彩な景観を通して星空を楽しむことができます。国内有数の雪国であるため、冬季の星空はほぼ望めませんが、ごく希に見る冬の星空はひじょうに印象的です。年間を通じて5月、10月の晴天率が高く、太平洋側に比べて夏季の天気も悪くありません。市街地から車で30分ほど走れば暗くコントラストの高い空が見られるのも、新潟県の大きな特徴と言えるでしょう。

村上市天蓋高原

村上市の高根地区から開墾地帯を抜けたところにある公園。標高は約400メートルで、南南西方面に村上市街と新潟方面の都市光の影響が少しある以外は非常に暗い空を望めます。付近の地形は起伏に富んでおり、さまざまな状況下で見える星空を堪能できるでしょう。冬季〜5月はじめまでは雪のため道路が閉鎖されます。

南大平ダム湖公園

村上市天体観測施設ポーラースター神林に隣接するキャンプ場です。芝生におおわれた敷地と樹木のシルエット越しに星空の景観を楽しむことができます。特に夏の天の川が輝く5月〜9月くらいとその後のオリオン座が昇る時期がおすすめです。12月の積雪の時期から3月いっぱいは通行止めです。

胎内平

8月に開催される胎内星まつりの会場として知られる広大な駐車場があります。敷地内にはこのイベントをきっかけに建設された胎内自然天文館があります。アクセスしやすい場所と言うこともあって、星空を撮影する人が集う場所でもあります。南西から西にかけて新発田市や新潟市などの市街光の影響があります。

α7R III

福島潟

新潟市の中心部から車で20分ほどで行くことができる広大な湖沼で、200種以上の野鳥で賑わう場所でもあります。新潟の市街光の影響で空が特別暗い訳ではありませんが、夏の天の川を見ることもできます。樹木や大小の湖沼が点在する場所はひじょうに変化に富んでおり、多彩な景観を楽しむことができます。

α7R III

奥只見銀山平

魚沼市の東に位置し、2000メートル級の山々に囲まれた標高約800メートルの盆地です。国道 352号線の枝折峠は、標高1000メートルを超え、ひじょうにコントラストに富んだ星空が堪能できます。18キロのトンネルが続く奥只見シルバーラインの途中から国道352号線にアクセスでき、この方法が最も早く銀山平にたどり着けます。

新潟県はひじょうに広く、美しい星空の見える場所も多く存在します。標高1300メートルの妙高笹ヶ峰牧場の駐車場などはひじょうに魅力的です。また佐渡の高原地帯や県北に位置する粟島もそれに劣らず素晴らしい星空が望めると確信しています。ここに、新潟県のおすすめの星空景勝地を記した夜のマップを示しました。 8月26日から胎内平で開催される「胎内星まつり」は、今年で39回を数える国内最大の星空イベントです。国内外の望遠鏡光学機器メーカーも集い、最新の情報を得ることができます。また、県内の星空情報を得る絶好の機会とも言えるでしょう。

※2022年の「胎内星まつり」は無観客でのネットワーク生中継による開催となるため、詳細は下記URLよりご確認ください。 詳細: http://www.tainai.jp/2022/index.html

<写真展告知>

沼澤茂美写真展「にいがた星紀行2022」 αで撮影した四季折々の星空の情景を大型の写真パネルで紹介します。特にこの一年はコロナ禍での行動制限があり、身近な環境に題材を求めた作品で構成しています。解説には撮影データを記載しています。撮影地は新潟県の新潟市、新発田市、胎内市、関川村、村上市で、昨年の秋から今年の夏にかけてαで撮影された最新の画像十数点です。 場所:胎内自然天文館 開催期間:7月24日〜9月25日まで 問い合わせ先 胎内自然天文館 〒959-2822 新潟県胎内市夏井1251-7 電話: 0254-48-0150

記事で紹介された商品はこちら

ワンクリックアンケートにご協力ください

記事一覧
商品TOP
デジタル一眼カメラαの商品一覧を見る
最新情報をお届け

αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。

閉じる