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動物写真を撮るうえで、
万能に近いレンズ
「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS × 小原玲」

α Universe editorial team

動物写真家の小原玲さんは、2021年11月17日お亡くなりになりました。 小原さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

小原玲/動物写真家 1961年、東京都生まれ。茨城大学人文学部卒。「フライデー」専属カメラマンを経て、フリーランスの報道写真家として国内外で活動。中国・天安門事件の写真は「LIFE」誌の「The Best of LIFE」に選ばれた。アザラシの赤ちゃんとの出合いを契機に動物写真家に転身。シロクマ、マナティ、プレーリードッグ、日本のホタルなどを撮り続け、テレビ・ラジオ・雑誌などで活躍。28年間に及ぶ流氷の取材から、地球温暖化の目撃者として環境問題の講演会も行っている。著書・写真集に『アザラシの赤ちゃん』(文春文庫)、『流氷の伝言』『ほたるの伝言』(教育出版)、『シマエナガちゃん』『もっとシマエナガちゃん』(講談社ビーシー/講談社)など。

私は動物写真の標準レンズは600mmだと思っています。大型動物や近寄れるときには400mmが有効で、それはちょうど一般撮影の35mmのような感覚です。そして800mmや600mmX2テレコンの撮影が、一般の100mmや200mmのような望遠撮影の感覚です。FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSの200mmから600mmの画角はちょうど、私が思う動物撮影の広角から標準域をカバーし、X1.4やX2のテレコンの併用で望遠域までもカバーするという万能なレンズです。 今まで「鳥や動物を撮ってみたい」という方におすすめするのがFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSとX1.4のテレコンでしたが、ボディと合わせるとかなりの金額になってしまいます。 このレンズの登場で動物写真や野鳥写真がぐっと身近になると思います。

α7R III,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 600mm,F6.3,1/320秒,ISO400

ノミ取りをするニホンザルの家族。レンズの画質を見るのには動物の毛並みと瞳で見るのが一番良く判る。

超望遠レンズでは望遠端になると画質が落ちてしまうものが多いのですが、このレンズは望遠端でもとてもしっかりした画質で仕事でも十分に使えます。そしてさらにX1.4やX2のテレコンを使用しての撮影も可能です。ミラーレスレンズはテレコンとの相性がとても良いです。一眼レフのようにAFセンサーと撮像センサーが別の位置にあると、テレコンはその物理的な位置の誤差を拡大してしまいます。そのため一眼レフではこのようなレンズとテレコンとの組み合わせは、メーカーは推奨していないことがほとんどです。 一方、ミラーレスのソニーαならばAFも撮像も同じセンサーで物理的な誤差がゼロなのです。だから安心して使うことができます。ソニーのレンズはGやGMができてから、ぼけ味が非常に考慮されています。このレンズも解像だけでなく、ズームにもかかわらずぼけ味にも気をつかっているレンズだと思います。

α7R III,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 600mm,F6.3,1/640秒,ISO6400

採ったクルミを割って食べるニホンリス。望遠側いっぱいでの撮影だが、解像力が十分にある。超望遠ズームは望遠端で使うことがほとんどなので、安心できるレンズだ。

AF速度はさすがにFE 400mm F2.8 GM OSSにはかないませんが、通常の動物撮影に必要な速度は必要十分に持っています。私は望遠レンズのテストには、動きの速いリスで試すことが多いのですが、リスの動きに十分についていける性能がありました。そして駆動動作がとても静かなのも嬉しいです。静かな野外やブラインドに隠れて使うときにはそういったことも気になります。

このレンズはインナーズームなのでズーミングがスムーズで、鏡筒の長さが変わらないので操作性が素晴らしく良いです。動物撮影では急に被写体が近寄って来たときなどに、ズームの操作をすることが多いのですが、その際のこのスムーズさはとても有効です。被写体の動きに対応できます。伸長が変わらないので三脚や一脚につけたときにバランスが崩れないのもいいです。バランスが崩れて雲台が傾き、構図がずれてしまうと、とてもストレスになります。 鏡筒が伸縮するFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSには短くすると収納性がいいというメリットもあるのですが、収納性と実際の撮影現場での操作性のどちらを選ぶかということになるかと思います。移動中はともかく、現場で撮影が始まれば、当然ですが操作性の方が大事になります。

α7R III,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 600mm,F6.3,1/1000秒,ISO6400

クルミを採ったニホンリス。この瞬間は実際には一瞬でしかなく、AFの遅いカメラやレンズでは撮れない素早さだ。FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSは十分にこたえてくれた。

なんと言ってもこのレンズは、これ1本にテレコンをポケットに入れておけば、万能に近い活躍をしてくれるというのが魅力です。400mmと600mmの使い分けは非常に頻繁にあるのですが、それをテレコンの付け替えでするのと、ズーミングでするのとでは大きく異なります。ズーミングの方が遥かに速いですし、レンズ交換によるゴミの混入などのリスクも減ります。 手ブレ補正も非常に良く効きますし、高感度性能がとても良いαで使えば、ミラーレス機はファインダーがいつも明るいので、このレンズのF値も気になりません。

ソニーのαは4世代目に入り、どんどん完成度が上がっています、そしてFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのようなレンズも登場し、撮影できるものが着々と拡がり、表現力が増して来ています。そして何よりも動物瞳AFが動物写真の世界を変え出しています。今まではいかに動物の瞳にフォーカスセレクタを合わせるかということに集中する必要がありましたが、その作業から解放されつつあります。 動物には往々にして、目の近くに横に長いヒゲがありますので、今まではそれにピントを取られてしまう失敗が多々ありましたが、瞳AFのおかげでその失敗が激減しつつあります。新しいレンズは、このようなカメラ内の進化した機能とともに、着々と力を増しています。操作から自由になった分をより感性の表現に使いたいと思います。

α7R III,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 600mm,F6.3,1/400秒,ISO400
α7R III,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 600mm,F6.3,1/800秒,ISO1600

今年生まれの子猿は好奇心いっぱい。動きの速い子猿にも動物瞳AFで追随させれば、撮影は非常に楽で、ただ向けるだけでいい。

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