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野生動物を捉える動物対応リアルタイム瞳AFがすごい!-α7R III、α7 III-
野生動物写真家 野口純一氏

α Universe editorial team

野口 純一/野生動物写真家 1968年、埼玉県生まれ。北海道在住。2輪、4輪のエンジニア時代にバイクツーリングで訪れた北海道に惹かれ、2000年に移住。キタキツネの撮影をきっかけに、2002年より写真家として活動を開始。北海道を中心に国内外の野生動物を撮影し、雑誌やカレンダー等の各種媒体に作品を提供。野生動物に関する深い知識と豊富な経験に基づく的確で粘り強い撮影スタイルから生み出される、力強く美しい作品には定評がある。公益社団法人日本写真家協会(JPS) 会員。
http://www.junsetsusha.com

α7R IIIがファームアップ(ver3.00)で「動物対応リアルタイム瞳AF」機能が可能になったと知りました。さっそくインストールしてみたものの「本当に現場で使えるのかなぁ…」と半信半疑でした。というのも、私が撮影する現場はうっそうとした森の中が多いからです。照度も十分ではない場合がほとんどで、動物は藪の中や木の枝葉の間からひょっこりとあらわれるし、被写体となる動物も、北海道であればキタキツネ、エゾフクロウ、エゾリス、エゾシカ、クマゲラ、ヒグマなど多種多様で、顔や瞳の形状には人間以上に個体差があるからです。 従来ですと、あらかじめ「画面のここに被写体となる動物の顔を配置する」とフォーカスポイントを設定し、自分で動物の顔・瞳に合わせ続けることが多く、ちょっとしたコツというか、慣れが必要でした。しかし今回、「動物対応リアルタイム瞳AF」についての私の予想は良い意味で裏切られ、非常に優秀でした。α7R IIIとα7 IIIともに、特に動きが速いので難しいと思っていたキタキツネやエゾリスなどは、横向きなどでもしっかりと瞳にAFが追随してくれたのです。
瞳を認識するだけでなく、ここまでしっかりと追い続けることができるのは、プロの現場において、革新的だと感じました。遭遇することが難しいクマでも、今後はぜひ試したいと思っています。暗い森の中でどこまで追随してくれるか楽しみです。
「動物対応リアルタイム瞳AF」は動物撮影をより身近にしてくれたと思います。ご自宅の犬や猫などペット撮影にも十分な機能だと思いますので、ぜひ試して頂きたいですね。

今回の作品は新しい超望遠レンズ2本(ソニー FE 600mm F4 GM OSSとFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS)とテレコンバーターを駆使して撮影しました。特に600mmは非常に軽量(3040g)なので、撮影のフットワークも軽くなりました。この軽さを経験すると、超望遠の常識だった重たいレンズにはもう戻りたくありませんね。さらに驚いたのは超望遠レンズのAFの速度と精度、そして描写力の高さです。やはりミラーレス専用設計レンズは違うなと感じました。今後の撮影にこの超望遠レンズはマストな存在になります。αのシステムとしての強さがより盤石(ばんじゃく)になったと思います。
今後さらに鳥など高速で飛翔する被写体などに瞳AFが対応するようになると、動物写真の世界がより身近で楽しくなってくると思います。ソニーαシリーズのカメラ、レンズ、ファームアップなどの機能の進化はそうした未来を予感できると期待しています。

α7 III,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 591mm,F6.3,1/320秒,ISO800
α7 III,FE 600mm F4 GM OSS + 1.4x Teleconverter 1260mm相当,F5.6,1/500秒,ISO5000
α7R III,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F4,1/500秒,ISO200
α7 III,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 616mm,F6.3,1/200秒,ISO1600

今回の撮影でこれぞ!と感じた作品を、8月号の『月刊カメラマン』で公開しています。ぜひプリントでご覧ください。また、『WEBカメラマン』では現場風景を動画で紹介しています。そちらもぜひご覧ください。
https://cameraman.motormagazine.co.jp/_ct/17285481

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