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写真家 諸永恒夫 ×
RX100〈前編〉
私がRX100を選んだ理由

α Universe editorial team

写真家・諸永恒夫。雑誌のグラビア撮影を精力的にこなしながら、RX100で日常のスナップを撮りまくる。RX100の魅力とは何か? 諸永氏が切り取った写真とともに紹介する。

諸永恒夫
1965年山口県生まれ。東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真家河合肇氏に師事。1990年よりフリーランス。「週刊ザテレビジョン」「月刊ザテレビジョン」のほか、麻布台出版、KADOKAWA、学研、光文社、集英社、小学館、日経BP社、ワニブックスなどの雑誌の表紙やグラビアで、国民的アイドルグループやタレント、女優の撮影を行う。

衝撃的だった1インチセンサーの登場

―― RX100との出会いについて教えてください。 RX100が発表されたときは驚きました。1インチのセンサーをこのサイズのカメラに載せてきたのがすごく衝撃的で、さっそく次の日に銀座のソニービルに見に行きました。この1インチセンサー搭載のRX100は、まさにウォークマンのような大ヒット。そのぐらい革命的だと思いました。今では他のメーカーも、コンパクトカメラの主力はぜんぶ1インチじゃないですか。ウォークマンが出てから他のメーカーが次々と出したときのような感じですよ。 「うわあ、欲しいなあ」って思ったんですけど、コンパクトカメラは別のを持っていたから、そのときは我慢したんですね。その後、NEX–6を買ったり、フルサイズカメラを他メーカーのものからα99やα7に移行したりといろいろあったんですが、実は、先に同じ1インチセンサーを搭載したRX10を買ったんです。 RX10っていうのがまた素晴らしいカメラで、仕事でもプライベートでもよく使いました。レンズシャッターで音がほとんどしないから、映画のスチル撮影のときやテレビ番組の取材に入ったときRX10が重宝しました。サイレント撮影機能が搭載されたα7Sを買うまで使っていましたね。開放F2.8で、望遠も200mmまであるから撮れないものがないくらい撮れちゃう。見た目もかっこいいし、仕事も全部これでいいんじゃないかなっていうぐらい。実際、印刷物じゃなくてインターネットだけの仕事だったらもうRX10で良かった。だから1インチセンサーのすごさは十分に知っていたわけです。

昨年の段階で、SNS用の写真などは主にスマートフォンで撮るようになっていて、コンパクトデジタルカメラは一台も持っていない状態でした。でもスマートフォンじゃなあ・・・ってときがある。ちょっとカメラを下げて歩くときに、やっぱりコンパクトって必要。それで年末に量販店へいったら、1インチセンサーのカメラが各社からいろいろ出ていた。はじめは薄くて小さい別のメーカーのカメラが目に留まったんですが、「でも待てよ」と。先行して出たソニーのRX100がいまだ健在で世間からの評価も高い。コストパフォーマンスもいいしこれを買わないテはないなと思って。RX10の経験から写りが最高なのは分かっているので、年明けすぐにRX100を買ったんです。

Tsuneo Moronaga × RX100 2016 Spring ①

写りは完璧。デザインも完成しているカメラ

―― 実際に使ってみどう感じましたか。 ちょっと撮ってみると案の定、写りは完璧。思った以上によかったですね。デザインから何から、もうこれで完成してるんですもん。もっと早く買えばよかったって思いましたよ。でも早く買っていたら、きっと毎年次々と欲しくなってしまって、いまごろはもうRX100IVにいっちゃってると思いますけどね(笑)。

―― どのような用途で使っているのですか。 いまは主に、自分のFacebookにアップする写真を撮っています。Facebookは始めて4年ぐらいです。カメラマンの友人に勧められて、最初はSNSなんてあまり気が進まなかったのですが、一応やってみようかなと始めたら、もともと物事を表現したり情報を発信したりするのが好きなので、面白くなっちゃった。ただ、はじめは1/1.7インチセンサーのコンパクトデジタルカメラやスマートフォンで撮った写真をアップしてたんですが、やっぱりどうしても写真に不満があった。ほぼ毎日発信するようになったのは、このRX100を使うようになってからです。別に重いことを書くんじゃなくて、本当にくだらないことしか上げないんですけども、そういうのが楽しくて日常になってます。僕がFacebookに写真を上げると、写真家の仲間はみんな、このRX100が気になっちゃうみたいで、欲しがるんですよ。けっこういろんな人に勧めています。

Tsuneo Moronaga × RX100 2016 Spring ②

毎日絶え間なく撮る。新しい発見がある

―― RX100での撮影スタイルはどのような感じでしょうか。 これはもうサッサと撮るのがポイント。撮影していて新しい発見がある。「写っちゃった」という面白さがあるんですね。とにかくたくさん撮る。一枚でどうのこうのっていうものじゃない。絶えず撮るんです。難しいんですよ、絶えず撮るのって。僕が学生時代のときは、家から専門学校までフイルム36枚撮り1本、帰り1本で1日2本を必ず撮るという訓練をしました。見るのは簡単なんですが、撮るのはすごく難しいんです。いまだに撮れなかったりすることっていっぱいある。撮りやすいものがあったとしても、シャッターを押さないと撮れませんから。常にこれを持っていると撮影の訓練になる。

Tsuneo Moronaga × RX100 2016 Spring ③

次元が違う画質。まさに革命

―― RX100のいいところは、何ですか。 圧倒的によく写ることですよ。もう次元が違う画質です。この1インチセンサーはまさに革命ですね。RX10でこのセンサーの写りのことは分かってはいたとはいえ、RX10とは見た目がぜんぜん違うでしょう。撮ってRAW現像したときに「なんじゃこれは、こんなに写るのか」と思いました。高感度でもぜんぜん荒れないし。電池の持ちもいいですよ。330枚くらい撮影できるということですが、もっと撮れるような感じがします。電池は1週間ぐらい持ちますもん。 カールツァイスのレンズだし、ズームの幅もあって、写りは普通の一眼レフともあまり変わらない。コンパクトデジタルカメラというよりも、簡単に持ち歩ける高性能カメラですよね。当初はあくまでもαのサブという意識だったんですけども、今ではもう普段使いのときだったらこれで勝負できるぞと思うようになって、RX100だけ持ち歩くようになったんです。(後編に続く)

★次回〈後編〉では、各種設定をはじめ、諸永氏独自のRX100撮影ノウハウを踏み込んでご紹介します。ご期待ください。

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