法人のお客様[法人向け] カメラ 事例紹介 ルネサス エレクトロニクス株式会社 様

事例紹介

ルネサス エレクトロニクス
株式会社 様

『FX3』の被写体が
際立つ映像で、
社内エンゲージメントの
向上や
社外コミュニケーションの
促進へ

日本屈指の半導体メーカーとしてその名を知られるルネサス エレクトロニクス株式会社。その広報活動を担うコーポレートコミュニケーション室が、2022年夏にソニーのCinema Line カメラ『FX3』を導入しました。これからの時代を見据え、社内からの発信をより高品位にすべく導入されたという『FX3』をなぜ選択し、どのように活用されているのかを、林 美由紀 様と山田 勇 様にお話いただきました。

インハウスで効率的にかつ
高画質な動画撮影・配信を
実現すべく『FX3』を導入

―まずは今回、どのような用途で『FX3』を導入したかをお教えてください。

ルネサス エレクトロニクス株式会社
コーポレートコミュニケーション室 山田 勇 様

山田:私たちコーポレートコミュニケーション室は、いわゆる「広報」部門です。業務は、プレスリリースの発行やメディア対応などの社外向け広報だけでなく、従業員に向けたメッセージの配信などの社内向け広報にも力を入れています。

その理由は、買収を重ねた結果、日本国内の従業員よりも海外の従業員比率の増加や、経験者採用の人材も急増している背景から、代表取締役社長兼CEOの柴田 英利が、従業員の軌を一にするべく社内コミュニケーションを重要視しているからです。

林:『FX3』は、たとえばCEOがプレゼンテーションを行う期首キックオフミーティングなど、社内コミュニケーションのライブ配信を中心に現在は使用しています。以前から弊社では市販のビデオカメラを使用して配信に取り組んでいましたが、コロナ禍でイベントがオンライン開催のみとなったこともあり、登壇者の表情などをよりリアルに、印象的に見せること、視聴者の関心を惹きつけることができるようなセットアップの必要性を感じていました。さらに、コロナ禍以降、配信以外にも、社内・社外ともにメッセージ動画を要望されるケースが増えてきました。

ルネサス エレクトロニクス株式会社
コーポレートコミュニケーション室 林 美由紀 様

ただ、動画撮影を外注すると費用も時間もかかってしまいます。そこで、「インハウスでフットワーク軽くやるべき」というCEOの意向もあって、効率的かつ機動的にライブ配信や動画撮影を実施する方法を思案し、高性能なカメラを導入、オペレーションを内製化して自分たちでやってみようということになりました。

―どのようにして撮影機材を選んでいったのかを教えてください。

林:コーポレートコミュニケーション室に映像機器に詳しい人間がいなかったため、動画で機材選定や撮影の基礎を学ぶなど、当初は本当に何もかもが手探りという状態でした。そんな中、オフィススタジオを構築して、自分たちで動画撮影・配信までを行うという、まさに私たちがやりたかったことを教えてくれるウェビナーに参加することができました。そこで、オフィスを有効活用して、一般社員でも撮影できる環境を構築するという方向性が定まりました。その後、実際にウェビナー主催社のオフィススタジオの見学をして、参考にしながら機材を選定しました。

【参加いただいたセミナー】エンゲージメントを向上させるオフィス・スタジオ

―数あるカメラの中からCinema Line カメラ『FX3』を選んだのはなぜですか?

林:まず、今回の用途においては、プロ向けのビデオカメラではなく、身近なミラーレス一眼カメラが良いと考えました。私を含め、撮影の専門家が使うわけではありませんから、ボタンが多く、どう使えばいいのか分からないものは避けたかったのです。

最終的に『FX3』に決めた理由は、デジタル一眼カメラ的な形状の製品の中で、最も動画撮影に特化していたからです。また、コンパクトで持ち運びしやすいことや、冷却ファンが内蔵されていて長時間でも安定した動画撮影できるなど、私たちの用途に必要な機能が全て備わっているところが魅力的でした。撮影状況を報せるタリーランプが前後についているという点も気に入っています。

―そのほか、同時に導入した機材についても教えていただけますか?

林:レンズはオールマイティに使える『FE 24-105mm F4 G OSS』を選びました。そのほか、『FX3』付属ハンドルのXLR端子に接続できるステレオマイク『ECM-MS2』、幹部の対談時などに使うワイヤレスピンマイク、しっかりとカメラを固定できる大きめの三脚やスイッチャーなどを導入しています。

ライブ配信や動画撮影の
機会が増加する中で、
参加者を飽きさせない
コンテンツへ

―2022年6月にCinema Line カメラ『FX3』を導入したのち、実際にどういった用途にお使いになりましたか?

林:まずは7月の始めに、武蔵事業所(東京都小平市)にてフェイス・トゥ・フェイスで行った下期のキックオフイベントを、国内の各拠点にライブ配信するために使いました。

山田:年明けには、同じく高崎事業所(群馬県高崎市)からハイブリッドで、海外拠点向けには豊洲本社(東京都江東区)から、CEOの年始プレゼンテーションを『FX3』でライブ配信します。また、ライブ配信以外でも海外拠点の周年イベントや社外のパートナー・お客様向けなど、幹部が直接出向けないイベントなどに向けたビデオメッセージを数多く撮影しています。

―実際に現場で使ってみた感想を聞かせてください。

林:画質がもう断然変わりましたね。私は業務でプレゼンテーション資料のデザインやグラフィック制作なども行っているため、視覚的に訴えかけるときの品質をとても大切に思っているのですが、『FX3』で撮影した映像は、説得力が違うと感じました。オンラインでもCEOの人柄が伝わるといいますか、そこにいる存在感がリアルに伝わることに感動しています。

山田:『FX3』を使った配信では、「見ていて楽しかった」「映像に躍動感があって、次も期待しています」というコメントが数多く寄せられて、映像の美しさでこんなに反応が変わるのかと驚きました。

林:まさに、それがCinema Lineの魅力なのだと実感しています。撮影する側としてもモチベーションが上がりました。

初心者でも直感的に扱えて
オペレーションはスムーズに、
被写体が浮かび上がるような
映像の実現へ

―ほかに現場でお気づきになられたことがありましたら、ぜひ教えてください。

林:とにかくセッティングが楽で、露出とホワイトバランスは撮影環境に合わせて調整しますが、それ以外はすべてカメラ任せで美しく撮れることに助けられています。以前、ライブ配信中にカメラのアングルをいきなり変えた際に、ピントが思ったところに合っておらず焦りましたが、何も考えずに咄嗟にモニターをタッチし、タッチトラッキングで瞬時にピントを合わせられたことがありました。

山田:また、CEOがプレゼンテーションをする際には、定点ではなく左右に動きながら話をすることが多いのですが、そういった意味でリアルタイムトラッキングのオートフォーカス性能の高さを感じました。

林:レンズも扱いやすく、前回はCEOが前後に動きながらプレゼンテーションをしていたので、私がズームで都度画角を調整しながらライブ配信を実施しました。そのほか、音声も格段に聞き取りやすくなりました。以前はカメラの音声に加えてボイスレコーダーも使用して備えるほどでしたが、マイクをXLRハンドルユニットに接続すると、ここまでクリアに収録できるものなのかと感心しています。

山田:あとは、背景が美しくぼけて、被写体が浮かび上がるような画質は、35mmフルサイズセンサーならではの魅力ですね。

林:今はそれができることに感動して、背景をぼかした印象的な映像で撮影することの方が多いです。やっぱりそういった映像だと自然と主役に目線がいくので、重視しています。繰り返しになりますが、私たちは動画撮影のプロではないので、カメラの知識がなくても、ここまで高品質に撮影できるのがありがたいです。

―今後も『FX3』の活用機会は増えていきますか?

林:現在はコーポレートコミュニケーション室の業務を中心に機材を使っていますが、今後は、他の事業部にも貸し出すために機材のマニュアルを整備して、さまざまな用途で使うことを検討中です。たとえば、会社の事業の一つに車載用デバイスがあるのですが、それが実際にどのように使われているのかを見せるために、デモカーが実際に走っている様子をインハウスで美しく撮影できると、イベントやプロモーションなどで活用できそうですよね。また、そこで生まれた撮影ノウハウのフィードバックを受けて、私たちの業務にも活かしていけたらという思いもあります。

山田:私たちの業務においては、来年度以降は対面イベントがさらに増えていく見込みですが、それと同時にリアル参加とライブ配信のハイブリッド開催をする機会が増えていくのではないかと期待しています。また、今後は1台の『FX3』を固定で撮影するだけでなく、アングルを工夫したり、複数のカメラを使ったりなどして、より見応えのあるような映像に向上していきたいと考えています。

使用機材紹介

FX3

Cinema Line カメラ
FX3

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FE 24-105mm F4 G OSS

デジタル一眼カメラα[Eマウント]用レンズ
FE 24-105mm F4 G OSS

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ECM-MS2

エレクトレットコンデンサーマイクロホン
ECM-MS2

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ルネサス エレクトロニクス株式会社

https://www.renesas.com 別ウィンドウで開きます

※本ページ内の記事・画像は2022年12月に行った取材を基に作成しています。

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