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DSD方式 DSD波形

現規格のCDをはるかに凌ぐ音楽表現力を備える、次世代にふさわしいピュアオーディオメディア

DSDの波形

■DSDの波形(アナログ入力信号のレベルが高い部分では「1」が数多く出力され、パルスは密になる)

このCDは、PCMという方式を用い「サンプリング周波数44.1kHz、量子化16bit」という、当時の技術レベルとしてはやや高めの目標を掲げ、規格化がなされました。その当時の最先端の技術を駆使したCDですが、自然界に存在する「音」の領域からすれば、人間がほぼ聞き取れるであろう範囲を切り出した程度に過ぎませんでした。デジタルの世界のさまざまな技術革新が進む中、ソニーとフィリップスが再び協力し、次世代の新しいソースメディア、Super Audio CD(スーパーオーディオCD)を開発しました。スーパーオーディオCDは、PCM方式のサンプリング周波数や量子化ビット数を増やしていくという、従来の延長線上の手法ではなく、広帯域を直接1bitデジタルデータに変換するDirect Stream Digital(DSD)という、全く新しい発想から生まれた方式を採用しています。DSD方式を一言で表すと、音声信号の大小をパルス波形密度(濃淡)で表現する方式です。この波形は空間を伝わる音の疎密波と同様のもので、音波そのものに近い形をしています。DSD方式を用いたスーパーオーディオCDの特徴は、原理上100kHzをはるかに超える非常に広い再生帯域と、可聴帯域内での十分なダイナミックレンジの双方が同時に確保でき、原音をより忠実に再現できる点にあります。

録音・再生の違い

音楽の新鮮な感動を伝える極めてシンプルな変換プロセス

ΔΣ(デルタ・シグマ)変調器の出力信号そのものを直接伝送するシンプルなシステムです。そのため、複雑な変換プロセスが不要で、元の音楽信号をよりストレートに再現できます。

スーパーオーディオCDと現規格CDの録音・再生経路の違い(原理図)

10kHz短形波の方式の差による再現性

矩形波は、いわば多次数の高調波(倍音成分)が含まれた信号ですが、CDのPCM方式では、2次高調波(20kHz)までしか再現できず、出力は正弦波に近くなってしまいますが、DSD方式では高次の高調波まで再生でき、原形波に極めて近い波形となります。これは、DSD方式が原音に限りなく近く、忠実な変換伝送が可能なことを示す端的な例です。

10kHz短形波の方式の差による再現性

■10kHz短形波の方式の差による再現性

SACDとCDの比較表

DSD方式は、空気の疎密波にきわめて近い形状の1bitデジタルデータで音楽を記録・再生し、余分な変換プロセスを持たないことにより、音の鮮度や純度を高く保ち、原信号にきわめて近い信号再現を可能にしています。

スーパーオーディオCDと現規格CDのフォーマット比較

■スーパーオーディオCDと現規格CDのフォーマット比較

*理論上の数値です。
*スーパーオーディオCDはシングルレイヤー時の数値です。

SACDとCDマルチチャンネル

臨場感あふれる立体的な音像を再現するスーパーオーディオCDマルチチャンネル

スーパーオーディオCDでは、通常の2チャンネル・ステレオソースのほか、センターやサラウンド、低音域を独立したチャンネルとして記録したマルチチャンネルのソフトを制作することも可能です。マルチチャンネルエリアは、通常の2チャンネル・ステレオとは独立した別のエリアに設けられています。こうしたソフトでは、2チャンネルエリアは通常のスーパーオーディオCDプレーヤーで再生できますが、マルチチャンネルエリアは、対応したプレーヤーでのみ再生可能です。

マルチチャンネル再生イメージ図

マルチチャンネル対応ディスクの各記録エリアイメージ図

■マルチチャンネル再生イメージ図
ITU-BS.77S推奨

■マルチチャンネル対応ディスクの各記録エリアイメージ図

「ウォーターマーク」

高度なデジタル技術を駆使した著作権保護技術「ウォーターマーク」を採用

ディスクが高密度化、高音質化されてくるにつれ、ソフトウエア資産としての著作権保護が重要な課題となってきます。スーパーオーディオCDでは、PSP(ピット信号処理)技術に基づいた「ウォーターマーク」という電子透かしを採用しています。このウォーターマークは、「インビジブルウォーターマーク」と呼ばれ、見た目では分からず、プレーヤーにしか識別できない透かし符号をディスク上に記録するもの。ウォーターマークのないディスクをかけても、プレーヤーは再生を拒否するよう設計されています。ウォーターマークの複製は非常に困難で、違法複製の防止に大きな効果を発揮します。

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