ZX500 Project Member’s Voice ストリーミング時代に、高音質で放つ存在感。新たな音楽体験を拓き続けるハイエンドモデル

  • 田中 光謙 商品企画田中 光謙 商品企画
  • 関根 和浩 商品設計関根 和浩 商品設計
  • 松崎 恵与 音質設計松崎 恵与 音質設計
  • 石崎 信之 メカ設計石崎 信之 メカ設計
  • 原田 紀 ソフト設計原田 紀 ソフト設計
  • 横山 寛明 デザイン横山 寛明 デザイン

いま、スマートフォンといった通信デバイスとの相性の良さから、音楽市場ではストリーミングサービスが加速度的に利用者を増やし、音楽の楽しみ方は大きな過渡期を迎えています。そのような背景の中で登場したのが、ハイエンド・ストリーミングウォークマン「NW-ZX500」。先代機や上位機種から受け継ぐ圧倒的な高音質を、ストリーミングでも楽しんでいただくために、開発チームが注いだ努力や工夫、そしてユーザーや音楽にかける思いを聞いてみました。

進化し続けるソニー独自の技術を、今回も惜しみなく投入して高めた音質

──ストリーミングサービスも高音質に楽しめるという、技術や機能について少し詳しくお聞かせください

田中 光謙[商品企画]

前回Androidを採用したモデルは2015年に発売したNW-ZX2(以下“ZX2”)です。4年前に比べるとハードウェアとソフトウェアの両面で、高音質技術が格段に進化しています。今回は、この高音質技術をストリーミングサービスにも、しっかり効くようにしています。ソニーの音響処理技術が、いろいろな音源の再生で効果を発揮し、いい音で聴けるのが利点です。

ハードウェアについては、新世代のフルデジタルアンプとして高い評価をいただいてきた「S-Master HX」を中心に高音質を生みだす技術がさらに進化し、ZX300の上をいく高音質を実現することができました。ソフトウェア面では、「DSEE HX」の音響処理技術を、当社の音楽再生用アプリケーション「W.ミュージック」に限らず、全てのアプリケーションに対しても効かせられるようになりました
*有線接続時のみ

S-Master HX
──S-Master HXはどのように高音質に寄与しているのでしょう

関根 和浩[商品設計]

デジタルアンプの魅力は、デジタルの音源をアナログに変換することなく、そのままデジタルからデジタルで楽しめることです。あらゆるジャンルの音楽の、多様な音をまんべんなく、素直に再生することができます。S-Master HXは、ウォークマンでは以前から使っている技術です。2016年のWM1シリーズからは新しい世代のデバイスに切り替わり、バランス接続や、DSEE HXの11.2MHzまでのネイティブ再生、PCMフォーマットでは384kHz/32bitに対応するなど、音質面が格段に良くなりました。また、いい音を効率よく作り出すという点で優れた方式ですので、省電力であり、省スペースにも寄与する、まさにポータブル向けの機能です。

さらに、基本的な仕組みは変えずにZX300の高音質という魅力をしっかりと継承しながら、周辺部品をよりリッチなものにすることで、さらなる高音質化を図っています。具体的には、上位のWM1シリーズと同じコンデンサーを採用するなど、電源まわりを強化することでさらに高音質になりました。そして何より、ストリーミングサービスもS-Master HXを通してバランス接続で楽しむことができます。
*バランス接続時のみ

関根 和浩[商品設計]
──バランス接続に関しても進化したポイントがありますか

松崎 恵与[音質設計]

先ほど、関根が言いましたコンデンサーですね。高性能デジタルミュージックプレーヤーのDMP-Z1で開発したコンデンサーを採用しました。電気のエネルギーは一度コンデンサーに溜めてから出すのですが、従来のものですと電気に癖のようなものが付いてしまい音に表れていました。それが非常に少ないのが特長です。

また、容量を従来の2.5倍にして、低音の再生能力を上げています。コンデンサー自体が大きくなると、低音だけでなく、全音域の透明感も向上するんですね。音のメリハリとでもいいましょうか。もっともっと音を良くしたいという、作り手のこだわりです。とにかく、何度も人の耳で音を聴き込んで、部品や材質、寸法などを変えながらチューニングしています。「電極の幅を広げてみよう」とか、「もうちょっと強く巻いてみよう」などと試行錯誤しながら、0.1mm単位で調整し、サンプルをいくつも製作しています。

松崎 恵与[音質設計]
──DSEE HXはどのような効果で音質を向上させるのですか

田中 光謙[商品企画]

CD音源や圧縮音源を、ハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングするのがDSEE HXです。以前から高い評価をいただいてきました。簡単に言えば、音源データを軽くするために削ってしまった高域の音や微細な音を、残された音声情報から予測して復元しようとする技術です。これが2018年よりAI(人工知能)技術を組み込むことで、さらに進化しました。

それ以前に開発されたZX300のDSEE HXでは、楽曲のタイプをユーザーに選択していただいて効果を発現させていました。しかし、現在はAI技術により曲の内容をリアルタイムに解析しながら自動的に最適なアップスケーリングを行えるようになり、ユーザーが選択する必要がなくなりました。ZX500では、この新しいDSEE HXを採用しています。

そして、2018年発売のNW-A50(以下“A50”)シリーズやDMP-Z1から採用している「バイナルプロセッサー」という音響処理技術も搭載しています。アナログレコード特有の音響現象を再現し、デジタル音源をヘッドホンで聴く場合でも振動系の初動感度特性の向上と空間フィードバックを再現した豊かな音の再生を可能にします
*有線接続時のみ

関根 和浩[商品設計]
NW-ZX500

ウォークマンZXシリーズ

NW-ZX500シリーズ Hi-Res AUDIO 64GB

あらゆる音源を、高純度の描写力で。
ハイエンド・ストリーミングWALKMAN

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