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水濡れによる故障からWF-1000Xを守るために

WF-1000Xの故障原因の多くを占めるのが「水濡れ」です。

WF-1000Xは、防水仕様ではありません。ヘッドセット内部に湿気や水分が浸入することで内部部品がショートしたり、ヘッドセットや充電ケースの端子が腐食したりする場合があります。
また、ちょっとした不注意や気づかないうちにヘッドセットを水に濡らしてしまい、修理に持ち込まれるケースが発生しています。
トラブルの元となる事例を紹介しますので、ご使用の際はご参考いただき、製品を長くご愛用ください。

WF-1000Xの腐食の例

ヘッドセットに水分(特に汗など)がついたまま充電すると、ヘッドセットや充電ケースの端子部が腐食します。

端子部腐食

ヘッドセットの端子部が腐食し、青いサビが発生しています。

充電ケース腐食

端子部が濡れたままのヘッドセットを充電ケースに装着したため、青いサビが発生しています。

ご注意

ヘッドセットをポケットに入れたまま洗濯をして水没させる事例が
数多く発生しています。

水などの液体が原因で故障したときは、製品保証の対象外となります。
その場合、保証期間内であっても修理は有償になります。

水濡れが発生するケース

    • 1
    • 雨などの水滴がヘッドセットの隙間からしみ込んだ
    • 2
    • 飲み物をこぼす・水の中に落とすなどしてヘッドセットを水没・冠水させた
    • 3
    • 汗や湿度などの影響によりヘッドセット内部で結露を起こした

雨などの水滴がヘッドセットの隙間からしみ込んだ

ヘッドセットを濡らしたつもりがなくても、以下のような原因がもとで水濡れ状態になってしまう場合があります。

  • ヘッドセットを雨の中で操作して、雨水がかかった。
  • 台所での水仕事や手を洗った後、水に濡れた手をよく拭かずにヘッドセットを操作した。

ごくわずかな量の水でも「毛細管現象」によって、本体のわずかな隙間から水が内部に浸入してしまうことがあります。また、金属端子部に水分が残るとサビを発生させて故障の原因となることがあります。

水が浸入する可能性のある箇所

ボタンの隙間、外装の合わせ目、端子部

毛細管現象とは

毛細管現象とは、液体の表面張力の作用で、髪の毛のように細い管を液体が伝わっていく現象のことを指します。二本の箸を合わせてその先端を水につけると、箸の隙間を水が上がっていくのは毛細管現象の一例です。本体の合わせ目のような、ごく狭いすき間に液体が付着すると、毛細管現象によって液体が内部に入り込んで思わぬ故障の原因となることがあります。

飲み物をこぼす・水の中に落とすなどしてヘッドセットを水没・冠水させた

ヘッドセットに液体をこぼしたり、水の中に落とすと、本体内部に水分が入り込む場合があります。

  • 飲食をしているときに、うっかり飲み物をこぼしてしまった。
  • 衣類のポケットに入れたまま洗濯してしまった。
  • 洗面台や浴室、トイレ、水槽などの水場の近くに置いたところ、水の中に落としてしまった。

ヘッドセット内に水などの液体が入ると故障の原因になります。電源を切ってご使用を直ちに中止し、ソニーの相談窓口またはお買い上げ店へご相談ください。

ソニーの相談窓口については、以下のページをご覧ください。

汗や湿度などの影響によりヘッドセット内部で結露を起こした

汗や湿度などの影響でヘッドセットが結露を起こし、予期せずに水濡れ状態になってしまう場合があります。

  • 汗をかいた衣服の胸ポケットにヘッドセットを入れていた。
  • 寒い外から暖房の効いた暖かい部屋へ移動した。または、冷房がよく効いた部屋から、暑い外へ出た。
  • 冷えたペットボトルと一緒に鞄の中に入れた。
  • 浴室や洗面所などの湿度が高い環境に長時間放置した。

本体内部に発生した水滴や湿気などによって、微量な水濡れを繰り返し、時間が経つにつれて内部部品が腐食してしまいます。 急激な温度変化や多湿な環境での使用や放置はできる限り避けるようにしてください。
また、結露が生じたときは、結露が無くなるまで電源を入れずに放置してください。

水濡れから守るためのご注意

水濡れによる故障から守るために、以下のポイントにご注意ください。

  • 濡れた手で操作しないでください。
  • 湿度の高い場所に長時間置かないでください。
  • 洗面所などヘッドセットが濡れる可能性のある環境でのご使用は避けてください。

ヘッドセットが濡れてしまった場合は、速やかに乾いた柔らかい布で拭きとってください。

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