ネットワークカメラ/防犯・監視システム

2014.3.19 掲載

渡辺倉庫株式会社 様

  • サービス・その他
  • SNC-ZB550
  • SNC-ZM550
  • NSR-500

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BNC同軸ケーブルを利用し、工事コストを削減。
アナログ/デジタルの両方を出力可能なハイブリッド型カメラを導入。

お客様のニーズ・課題
既存の監視目的カメラをリプレース。カメラ映像をさらに向上させ監視体制を強化したい。カメラの導入のためだけに新たにLANケーブルを敷設するのは難しく、BNC同軸ケーブルを利用したカメラシステムを検討していた。
導入効果
廊下や附室など、これまでの死角だった場所にもカメラを設置した効果があり、問題がある場合にすばやい対応が可能となりました。モニター映像の画質を向上したことで、不審者の行動が詳細に把握できるようになった。ビルのセキュリティレベル向上により、テナントの満足度もアップした。

導入背景

暗所などでもきれいに映る高画質のカメラにリプレース。


館内と外周部のセキュリティーシステムを総合的に運用管理する防災センター

当社が所有しているWビル(東京都港区)には、屋外の外周部と館内を合わせ160台のカメラが設置されています。カメラの映像から明確に現状を把握できるため、不審人物などを発見するタイミングが早くなり、適格な対処ができるようになりました。この映像情報は防災センターとも共有しており、災害などの有事の際には、けが人や逃げ遅れた人を探索する用途にも利用されます。こういったことから、今ではビルの安全性を高める上で欠かすことができないシステムとなっています。

それまで使っていたカメラは、設置から5年間と、かなり時間がたっていることもあり、映像が見えにくいという問題点がありました。導入当時は、標準画素数のカメラを選定しましたが、アップにすると少し映像がぼやけていました。また、照明が暗い場所では見えにくい、保存される映像もぼやけて見えることもありました。警備上、状況を把握するためには、できるだけ高精細な映像が必要ですから、リプレースを機にこれらの課題を解決しようと考えていました。

選定理由

アナログ/デジタルの両方のメリットを享受できるIPELA HYBRIDシリーズ。


デジタル/アナログ方式のいいところをうまく利用

カメラを選定するに当たって、さまざまなメーカーのカメラを調査しました。その結果、どのカメラも高画質で、機能面では当社のニーズを十分に満たすということが分かりました。

一方、新しい課題も見つかりました。製品の多くはIPカメラ(ネットワークカメラ)であるため、これをWビルに導入するには、新たにLANケーブルを敷設する必要があります。Wビルは非常に大きなオフィスビルなので、数百メートルごとに増幅器を設置するとなると、膨大なコストがかかります。できれば、WビルのカメラはLANを利用せず、既存のBNC同軸ケーブルを利用できるものが望ましいということになりました。

そのような中、IPELA HYBRIDシリーズの提案をいただきました。IPELA HYBRIDシリーズは、1本のBNC同軸ケーブルでアナログ映像とHD映像の同時送信できるため、モニターする映像は低遅延のアナログを、保存する映像はデジタルを採用するという使い方もできます。デジタル/アナログ方式のいいところをうまく利用できるシステムであるため、当社のニーズに非常にマッチした製品だと思いました。

システム内容

BNC同軸ケーブルで伝送された映像信号はアナログ/デジタルに出力。

Wビルでは、IPELA HYBRIDシリーズを80台導入し、これまで死角になっていた廊下や附室にも設置しました。BNC同軸ケーブル上に伝送された映像信号は、IPELA HYBRID用4チャンネルレシーバーにより、アナログとデジタルの映像信号に分離され、アナログ映像信号は監視モニターに、IP映像信号は記録用のレコーダーに送られています。レコーダーには、HD画質で1ヶ月分の映像を記録しています。

導入効果

抑止効果が高く、テナントの満足度も向上。画質も上がり監視しやすくなる。


画質が向上し、何をしているかはっきり分かり、監視しやすくなった

カメラの死角がなくなり問題がある時にすばやい対応が可能となりました。Wビルは、もともと高いセキュリティを確保していましたが、IPELA HYBRIDシリーズを導入したことで、さらにセキュリティレベルが向上したと思います。セキュリティ意識の高いテナント様が多いことから、「ビル全体でこのような取り組みをしてもらえることに非常に助かっている」という声もいただいております。つまり、カメラのリプレースによって、テナント様の満足度も向上したことになります。

機能面では、カメラの画素数が増えたことで、監視しているモニターの映像も向上しました。誰が何かをしているのかまではっきりと分かるようになり、監視しやすくなりました。また、モニター映像に文字や画像を重ねて表示することもできるので、映像を見ただけでどの場所かを確実に把握できるようになりました。災害などの有事の際、モニターの場所がどこか分からないと初動が遅れてしまうので、誰が見ても撮影場所を特定できるという機能はメリットがあると思います。

今後の展望

BNC同軸ケーブルを利用し、外周部のカメラもリプレースを予定。


既存のアナログケーブルを活かし高解像度のカメラ映像を実現

現在、館内はIPELA HYBRIDシリーズを導入しましたが、外周部についてはBNC同軸ケーブルを利用するアナログカメラのままです。これらについてもIPELA HYBRIDシリーズにリプレースしたいと考えています。ただ、カメラの映像は解像度が高ければ高いほど利用しやすいので、今後のソニー様の製品開発に大きく期待しています。

また、レシーバーの省スペース化も推進して欲しいと思います。IPELA HYBRIDシリーズの場合、4台のカメラに対し1台のレシーバーが必要になるので、カメラの台数に比例してレシーバーの数も増えていきます。現在はラックに入れていますが、外周部にカメラを設置していくと、レシーバーの設置場所を工夫する必要があるでしょう。レシーバーのチャンネル数を増やすなどの対応をしていただけると、スペースのメリットも出てくるのではないでしょうか。

IPELA HYBRIDシリーズは、多くのビル管理に利用できるシステムだと思いますので、ニーズに応えた新製品を次々と提供していただけると助かる企業も多いと思います。非常に期待していますので、今後ともよろしくお願いいたします。

システム構成
ネットワークカメラ
SNC-ZB550 ×1台
ネットワークカメラ
SNC-ZM550 ×85台
4チャンネルレシーバー
SNCA-ZX104 ×21台
ネットワークカメラレコーダー
NSR-500 ×6台
※上記は納入時の構成です。閲覧される時点で販売が終了している可能性がありますことをご了承ください。