法人のお客様 [法人向け]Creators’ Cloud Ci Media Cloud 事例・コラム 株式会社ニューメディア 様

映像コンテンツのクラウド共有・制作にCi Media Cloudを活用

映像コンテンツの制作は、社内のメンバーで制作を行うスタイルから、さまざまな組織やメンバーと連携した制作へと広がりをみせています。クラウドへ映像データを共有すれば、どこからでも制作に参加することができるメリットがあり、映像制作の質や速度を高めることができます。

2023年2月よりCi Media Cloudのテスト運用を行った株式会社ニューメディア 函館センター コンテンツ制作課 一森 裕正 課長に、映像制作にクラウド環境を活用するねらいや、具体的な運用の状況についてインタビューしました。

株式会社ニューメディア 
函館センター コンテンツ制作課
一森 裕正 課長

株式会社ニューメディア

1986年の設立以来、「地域に根差したメディア」として地域の皆様の生活を豊かにすることを目的に、 ケーブルテレビ事業を始めインターネット、固定電話、MVNO などのサービスを提供しています。現在は、山形、福島、新潟、北海道の4拠点にセンターを設け、ケーブルテレビ事業、メディア事業やシステム開発を行っています。また直近では、国連とメディアが共同で推進する気候キャンペーン「1.5℃の約束―いますぐ動こう、気温上昇を止めるために」 に参加し、「私たちの地域から行う SDGs 活動」に焦点を当て、気候変動に関する情報発信、 そして自社における SDGs の取り組みの強化を行っています。

無償トライアルにチャレンジ

―今回、どのようなきっかけでCi Media Cloudを知りましたか?

2022年11月に開催されたInter BEE 2022の会場でCi Media Cloudを知りました。その後、ソニーから商品の紹介をいただき、良いきっかけだったので無償トライアルにチャレンジすることにしました。

Ci Media Cloud以外にも無料ファイル共有サービスや、いくつかの有償サービスは比較検討していましたが、一番は操作のわかりやすさ、また日本語表記などを重要視しました。それから、コンテンツの確認をする方は専用アプリが不要で、簡単にプレビューできる、そういったサービスを求めていました。

コンテンツ確認や拠点間連携に課題

―これまでの運用には、どのような課題がありましたか?

映像コンテンツの確認作業では、広告主や提供者とのやりとりにおいて、これまではDVDやブルーレイディスクに記録して郵送する、または、MP4ファイルを作成し、一般的なファイル共有サービスにアップロードして、そのURLをメールで送付することが一般的でした。この作業に手間があると感じていました。あとは共有サービスにはセキュリティの課題もあり、改善できるものを探していました。

また、拠点間での共同制作や、各拠点の映像素材を共有して制作する映像コンテンツが増えておりました。最近は、自社配信アプリにも力を入れており、共同制作の機会が増えています。
弊社グループには4つのセンターがあり、担当ディレクターは必ずしも同じ拠点で仕事をしているわけではありません。拠点間で連携をする一つの手段として、クラウドを活用したい理由があります。

制作品質の向上にCiを活用してみた

―具体的に、どのようにチームメンバーと活用されたのでしょうか?

番組作りでは、eスポーツやグルメ番組などで、定期的に拠点間のコラボ番組を作っています。その過程で、映像の社内プレビュー、チェックが必要となりますが、今回はその用途でテストしていました。放送する前に各拠点の方にレビューをしてもらい、いろんなコメントをもらって、番組をさらに良くしていくという動きがあります。この運用にCi Media Cloudが向いていると感じました。担当者と一緒に隣で確認するならまだしも、拠点が離れていると、タイムコードの何秒のところで〜とか、この映像が〜とか、細かなニュアンスを伝えるのってなかなか難しいですよね。この点は、共通の理解ができるチャット機能が便利でした。

関係機関との連携時に、セキュリティ課題を解決

―社外のユーザーとの共有についてはいかがでしょうか?

社外とのやり取りでは、企業や自治体との制作で利用しました。企業広告はもちろんのこと、最近は観光地PR、講演会や講座などの制作機会が増えています。映像の確認や提供をする際に、お客様側のセキュリティルールの関係で、特定のファイル共有サービスが利用できない、またはメールが届かない、ということは多々あります。そういったケースでCi Media Cloudを利用し、弊社提供の形でアクセスパスワード、IDなどを用いて利用いただける点が良かったです。お客様側は、専用アプリやコンテンツのダウンロードも不要で利用できました。

また、2023年2月に開催された、はこだてFOODフェスタ2023でも活躍しました。
弊社がこのイベントの運営をサポートしましたが、社内だけでなく、主催者、自治体や登壇者といった複数の関係者が存在する中で、関係者でデータ共有できました。

トランスコード不要で快適に利用、利用実態確認機能も高評価

―その他に、使ってみて便利な機能はありましたか?

プレビューの際に、XDCAM MXFファイルをMP4等にトランスコードする必要がなく、アップロードだけすればよい点はとても便利でした。自動的にプロキシ映像やサムネイル画像が作成されます。メディアの郵送などと比べて楽でした。共有サービスではファイルサイズの問題や、拡張子がMP4でなければならないなど制限がありますが、そういったことがなく扱いやすかったです。全体的に作業量が減らせました。

それと、ユーザーのアクセス確認ができる点はとても良いと感じます。番組モニターの方がコンテンツを最後まで確認いただけているか、映像のどの部分で途中離脱しているかなども確認ができ、分析データを出力できる点も良いですね。アクセスデータを使えば、スマートフォンで見ているのか、PCで見ているのかも確認できました。

先ほどのイベントでの活用でも、細かい修正が頻繁に入る中で、誰かに聞かないとどれが最新かわからない、といった状況も減らせて良かったです。関係者が勝手にファイルをアップロードしていても、これが最新だなっていうのがパッと見てすぐに認識できました。日付や会場名でフォルダ分けもできますし、動画だけでなく図面、進行台本や表示資料も共有できて、すごく便利に使えました。

本格的に導入し、拠点間確認に積極利用したい

―今後さらに期待していることはありますか?

Ci Media Cloudは機能がたくさんあり、もっと試していきたいと思いました。アップロードした映像素材データを手振れ補正するなど補正機能や、AIで自動編集など、そういった編集機能が追加されると嬉しいですね。拠点間での制作作業がさらに円滑になると思います。

今回のきっかけはキャンペーンでしたが、今後、本格的に導入していく予定です。拠点間で連携するひとつの手段として、クラウドを活用する理由がありました。

※2023年5月より利用開始いただきました。