商品情報・ストア 月刊「旅する大人のソニー」 2017 MAR.-APR.

月刊 旅する大人のソニー

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当記事は2016年4月~2017年3月にご紹介したものです。
商品がすでに生産完了している場合もございます。

2017 MAR.-APR.

月刊 旅する大人のソニー

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縦に撮るパノラマ写真 ~“天”開図フォトのレシピ~
17' 3.15 UPDATE 大人のソニー×マイ・フェイバリット関西

縦に撮るパノラマ写真 ~“天”開図フォトのレシピ~

2017 MAR.-APR.

旅先で、うつくしい建物に出会った。天井のモザイクやアプローチの階段が印象的だ。それを、できるだけ魅力が伝わるように残したい。

そんなときに試してみたい撮影法をご紹介します。それが“天”開図フォト。まるで展開図のようなユニークな写真です。

撮影の仕組みはかんたんです。普通は横に広々と撮るパノラマ写真を“縦”に撮るだけ。それでは、この作品をきれいに残す方法を、カメラマンの押山智良さんと考えてみましょう。

押山智良
押山智良

東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。(株)ランバーボックスで広告写真全般を学び、以後フリー。食関連、また人物撮影の経験多数。日本全国、世界各地で撮影を行っている。

【“天”開図フォト撮影の設定手順】
  1. 1. モードダイヤルを回してスイングパノラマを選択
  2. 2. メニューボタンを押して撮影設定を選択、[パノラマ:画像サイズ]でワイドを選択
  3. 3. 同じく撮影設定の[パノラマ:撮影方向]から、縦撮影を選択

また、今回はJR西日本が運営するWebメディア「マイ・フェイバリット関西」とのコラボ企画! 関西の人気スポットや隠れたおすすめスポットを知り尽くしたマイ・フェイバリット関西編集部が選ぶ、天井が印象的な関西3都市のランドマークで撮影を行いました。撮影地のレポートは以下のリンクから!

~プレミアムフライデーを活用して~フォトジェニックな街を歩こう

撮りはじめと撮りおわりをずらさない

最も基本の“天”開図フォト
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL1635Z /F値 4/ISO 6400)

こちらが最も基本の“天”開図フォト。目の前に見えている地面から背後の地面までの180°を捉え、上下逆さまに見ても成立するように仕上げます。作品を縦に見た際に、線対称になっていると幾何学的な要素が美しい写真に。

「幾何学的に撮りたいときは、被写体からカメラをずらさないことが重要です。線対称に見えるよう、被写体に正対し、横に振らさないように撮っていきます。その際、液晶画面にグリッドラインを出しておいて、被写体を線に合わせるようにするとズレが軽減されます」(押山さん)

操作説明
MENUボタン→(カスタム設定)→[グリッドライン]→「入」を選択

作例の撮影を行ったのは、大阪の中之島図書館。
「天井のステンドグラスが写真の真ん中に入って、印象的な作品に。階段の手すりが入ると構図がよくなりますね」(押山さん)

大阪中之島図書館についての詳細は、マイ・フェイバリット関西の特集記事へ!

安定する体勢を見つけよう

地面から地面までを捉えるという今回の撮影。カメラを180°動かすため、体勢はかなり重要です。ぐっと腰をそらすため、不安定になってしまうことも。

「自分の正面から撮りはじめるのか、腰をそらして背後をむいた状態から撮りはじめるか。どちらにするかで安定性はだいぶ変わります。私は腰をそらしてから撮りはじめる方が安定していましたが、皆さんもどちらが安定するか、試してみてください」(押山さん)

無理に身体をそらさなくても大丈夫

無理に身体をそらさなくても大丈夫。α7IIの液晶チルトモニターの角度を調整すれば、手元の動きだけで画角の確認は可能です。

撮影を行ったのは京都市美術館本館。なんと2017年4月から再整備工事のため、3年間の休館となります(別館は営業中)。
その前にこの天井を撮ることができ、レアな写真となりました。

階段の手すりがダイナミックに写るような“天”開図フォト
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL1635Z /F値 4/ISO 3200)
※京都市美術館では、今回特別に許可をいただいて撮影しています

「今回は単純な“天”開図フォトでなく、階段の手すりがダイナミックに写るよう、少し斜めから撮影をしてみました。パノラマで撮ることで、被写体の湾曲具合が強調されて迫力が出てきますね」(押山さん)

京都市美術館についての詳細は、
マイ・フェイバリット関西の特集記事へ!

ピントと明るさは「いちばん見せたいところ」で調整を

ぐるっと180°撮影をする“天”開図フォト
(使用カメラ α7II/使用レンズ SEL1635Z /F値 4/ISO 640)

ぐるっと180°撮影をする“天”開図フォト。こちらの作例のように、一方は暗く、もう一方は窓が明るいという状況にもなりがちです。そんなときには、最も見せたい場所に明るさを合わせることが重要です。

「いちばん見せたいところにあらかじめAEロックをしておいたほうが、思った通りの仕上がりになります」(押山さん)

また、広範囲を撮影する「“天”開図フォト」では、通常のパノラマ撮影とは違って天井に照明が浮いていたり、手前に階段の手すりがあったりと焦点距離はさまざま。この場合も、最も見せたい場所にピントを合わせておきましょう。

「フォーカスモードはマニュアルフォーカスにしておいて、自分でピントを合わせるようにするといいでしょう」(押山さん)

この作例は神戸ハーバーランド内 フィッシャーマンズマーケットにて撮影。

「一方に大きく窓が取られているため、明るさの調整に苦労しました。真ん中にポイントとしてシャンデリアが入ると、構図全体がまとまりますね」(押山さん)

神戸ハーバーランドについての詳細は、マイ・フェイバリット関西の特集記事へ!

手軽にできる、思い出の新しい残し方

カメラ一台

押山さんに、“天”開図フォトの面白さを伺いました。

「面白いのは、自分が見える景色の全部が一枚に入ってくるというところ。今回は印象的な天井を魅力的に残すために人工物のみを撮影しましたが、木がうっそうとしげった林など、自然の中で撮ってみるのもいいかもしれません」

建物の中を、より印象的に、魅力的に撮影できる“天”開図フォト。カメラ一台あれば、いろんなところで手軽に試せるというのもこの“天”開図フォトのいいところです。最後に、今回撮影した“天”開図フォトを縦でお見せします!

“天”開図フォト

ぜひ、旅行先に地元の建物に、いろんなところにカメラを持ち出して、“天”開図フォトにチャレンジしてみてください。

※建物内の撮影を禁止、また制限している施設もあります。マナーを守って撮影してください。

撮影協力

企画協力

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