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メイキングムービー 「URBAN RESEARCH ROSSO 2012-13 AUTUMN & WINTER Making Movie」 (クリエイティブディレクター 丸野 優 様・ジーエルエムブイ株式会社 様)

プロダクション

空間光学手ブレ補正機能を搭載したNXCAMカムコーダーHXR-NX30Jを使い全編手持ち撮影でプロモーションビデオ並みのクオリティを実現

メイキングムービー
「URBAN RESEARCH ROSSO 2012-13 AUTUMN & WINTER Making Movie」
(クリエイティブディレクター 丸野 優 様・ジーエルエムブイ株式会社 様)

ファッションブランド「URBAN RESERCH ROSSO」の2012-2013年秋冬コレクションが発表され、そのカタログ制作時のメイキングムービーがWebにアップされました。NXCAMカムコーダーHXR-NX30Jでほぼ全編を撮影したこのメイキング映像が、内容や構成、そして演出、映像などにおいてプロモーションビデオ並みのクオリティであると話題となっています。

この作品制作を担当したのが、クリエイティブディレクター/デザイナー、そして日本を代表するVJ(ビジュアルジョッキー)として知られる丸野優様です。丸野様と、様々なプロジェクトで撮影などのサポートで協業されているクリエイター矢野心吾様に、HXR-NX30Jを採用された目的や意図、作品制作における成果、映像制作における可能性などを伺いました。

カタログ用の写真撮影をメインとしたシーン設定、スケジュールという条件の中で小回りの利いた、スピーディーなビデオ撮影が可能な機種としてHXR-NX30Jを選択


ジーエルエムブイ株式会社
代表取締役
丸野 優 様


有限会社ジグ
矢野心吾 様

今回の作品は、元々が2012-2013年秋冬コレクションのカタログ撮影のメイキング映像を制作するのが目的でした。当然、現場であるスタジオにはDSLR(デジタル一眼レフカメラ)による写真撮影チームが入り、シーンの設定や進行スケジュールも写真撮影をメインに組まれます。さらに、Webチームも参加して、同様にDSLRでのスナップや動画を撮影するということでした。三脚を使った撮影チームが二つも入った環境でメイキング用のビデオ撮影を行うわけですから、VEを必要とするような大掛かりなビデオカメラを持ち込むことはできず、かといってDSLRを使うのも芸がありません。しかも、写真撮影がメインですから、彼らの邪魔をすることなく、撮影中や撮影の合間を利用して臨機応変に撮影できるカメラであることが条件でした。

そこで注目したのが、NXCAMカムコーダーHXR-NX30Jでした。小型・軽量、しかも画期的な手ブレ補正を可能にした空間光学手ブレ補正機能を搭載していることで、三脚を使わずとも撮影が可能な機動性を評価した結果です。これにより、メインの撮影チームの邪魔をすることなく、小回りの利いた撮影が可能になると考えた訳です。写真撮影時に後方からスタジオ全景を撮影したり、素材チェックや機材セッティングの合間にモデル撮影をするといったように、スピーディーに、しかも進行状況に合わせて臨機応変に対応できます。

結果的に、狙い通りの撮影を実施することができました。しかも撮影している最中から、思いがけないような成果を実感することになりました。それは、想像した以上の高画質・高品質の映像収録が可能であったという点です。手持ちで、手軽に撮影しているのに高画質で、そのままでプロモーションビデオとして通用するような表現が可能でした。本来の目的であるメイキング映像の枠を超えた、非常に魅力的で、新作コレクションの訴求にも貢献できるような映像コンテンツに仕上げることができたのではないかと思っています。

従来比13倍という画期的な手ブレ補正効果を持つ空間光学手ブレ補正機能が威力を発揮。さらに手ブレ補正優先のFIXED SHOTモードを活用することで全編を手持ち撮影

HXR-NX30Jの最大の特長で、実際に今回の撮影でも一番の魅力と感じたのは、空間光学手ブレ補正機能です。ワイド側でもテレ側でも従来比13倍という手ブレ補正効果を発揮し、しかもカメラ自体が非常にコンパクトで機動性が高いため、全編を手持ち撮影することができ、現場で小回りの利いた撮影をする上で大きく貢献してくれました。また、今回はカタログ用の撮影ですから、ビデオ用の演技や表情をつくることがありません。そこで手ブレ補正を優先し、長時間構図を固定したい時に威力を発揮する「FIXED SHOTモード」も有効に活用することができ、狙い通りのフィックスした画を撮ることができました。

この手ブレ補正効果は、後処理でスタビライズをかける際にもメリットを発揮してくれました。非常に粘りのある補正カーブなので、スタビライズをかける際にも非常にスムーズに作業することができるだけでなく、画が歪むこともありません。最近はDSLRなどでも手ブレ補正が進化していますが、補正領域が狭く揺り戻しが激しいため、スタビライズをかける際に非常に苦労する上、画の歪みも障害となります。こうした特性も空間光学手ブレ補正機能の大きなメリットであると実感しました。さらに、クレーンやレールといった特機を使った撮影でも、微小レベルの揺れ対策としても有効に使えことも、今回の作品でありませんが、すでに実証済みです。

一方、映像表現という観点で魅力を感じたのが1080/60p記録に対応している点です。編集で24pあるいは30p設定のタイムラインに展開することで、2.5倍あるいは2倍の滑らかなスローモーション映像に変換することができます。今回の作品でもこの特長を活用することで、モデルの表情であったり、新作コレクションの質感や風情といった魅力を情感豊かに表現することができたと思います。また、高感度の"Exmor R" CMOSセンサーや広角26.0mm、光学10倍カーツツァイスレンズも、高コントラストで、解像感のある画づくりに大きく貢献してくれました。

実は、今回の作品にはWebチームが撮影したDSLRによるカットも数点使用していますが、おそらくそのカットがどれか分からないのではないかと思います。色合わせを含めて非常にスムーズに作業することができただけでなく、統一したイメージで高品質に仕上げることができました。前述したスタビライズの作業についても同様で、効率的かつ高品質に調整することができており、作品性の向上にも貢献してくれたと評価しています。

とにかく、これだけコンパクトなカメラで、これだけ高品質の映像が撮れ、これだけ機動力を発揮できる業務用カメラはこれまでなかったと思います。さらに96GBの内蔵メモリーとメモリーカードによる長時間記録や、取り外し可能なXLRアダプターなど、幅広い映像制作に対応する性能・機能・使い勝手を実現しています。クリエイターの立場からしますと、非常にありがたいカメラが登場してくれたというのが正直な感想であり、評価ということになります。

ファッションや音楽業界でもWeb配信などを目的とした映像のニーズが急増中。手軽に、高品質の撮影ができるHXR-NX30Jはこうした時代の要請に最適なカメラ

ファッション業界や音楽業界に限ったことではありませんが、いまWebでの配信や店頭での映像展示など、映像コンテンツに対するニーズが急増しています。インターネット環境の定着、映像文化の浸透、マルチメディアの進化などが背景にはあると思います。必然的に配信映像の更新が大きなテーマとなり、あらゆる機会に撮影できる体制や対応が望まれるようになっています。今回の撮影もその一例ですが、カタログの写真撮影のついでにWeb用のコンテンツやメイキングも撮るといったように、クリエイターにも臨機応変に映像制作できる能力が求められるようになっています。

実際、私たちのプロジェクトでも、たとえば音楽イベントに合わせて出演者のインタビューやコメントをスピーディーに撮ったり、イベントの様子を簡単に撮ってWebで配信するといったニーズが増えています。DSLRや大掛かりなビデオカメラでは、こうした要望、現場での突発的なニーズに柔軟に対応するのは至難の技です。HXR-NX30Jはまさにこうした臨機応変の対応に最適なカメラです。これ1台を持っていくことで、急なインタビューやコメント取材、簡単な配信用映像といった要望にも的確に対応することができます。しかも、わざわざプロのカメラマンに依頼することなく、ディレクターでも簡単に、高画質・高音質の素材収録が可能ですから、応用の範囲が格段に広がります。

今後も映像制作に対するニーズは、ますます多様化し、その範囲も広がっていくのは間違いありません。その一方で、若手のカメラマンやクリエイターにはDSLRによる動画撮影からこの世界に入った人が多く、カメラワークの不自由さ、長時間記録やバックアップ収録、音声収録など、DSLR特有の難点に悩まされているケースが少なくありません。映像制作の多様化と複雑化するニーズへの柔軟な対応が求められる中では、これらの悩みが一層深刻化するであろうことは想像に難くありません。このHXR-NX30Jが1台あれば、そうした悩みの多くを解消することができると思います。軽装備で済みますから、どこにでも手軽に持ち歩ける点も大きな利点です。まずこのカメラの存在を知ってもらい、ぜひ一度試してみて欲しいと思います。必ずや運用のメリットを実感できるだけなく、コンテンツ制作の幅や作品性を大きく向上するツールとして活用できるはずです。

丸野優

まるの・ゆう●クリエイティブディレクター/デザイナー、株式会社ジーエルエムブイ代表取締役。1975年東京生まれ。1997年頃よりGLAMOOVEの名義でVJ(ビジュアルジョッキー:グラフィックスや映像の新たなる可能性、新たなるカテゴリーをテクノロジーや音楽とともにクリエイトする活動を行うこと)を中心に、映像クリエイターの活動をスタート。2004年にはイギリスの世界的DJ誌「DJ MAG」のVJランキングで世界第3位を獲得する。VJソフトウェア「motiondive」でグッドデザイン賞、スライドショーの新しい楽しみ方を提案した「LIFE* with Photocinema」で2002年度グッドデザイン賞金賞受賞など、新しい映像の価値を提案するプロジェクトでクリエイティブを担当。2006年にジーエルエムブイ株式会社を設立し、代表取締役に就任。250mに及ぶLEDの外壁を持つ「表参道ヒルズ」(2006年/全館の映像コンテンツディレクション)、「BMW Group Studio」(2007年/映像ディレクション)など映像による空間演出をはじめ、元気ロケッツ、Mondo Grossoなどミュージシャンとのプロジェクトに携わるなど、空間と映像、映像と音楽など複数のカテゴリーに広がる新しい映像文化を提案するプロジェクトへ多数参加。

http://www.glmv.jp/

矢野心吾

やの・しんご●クリエイター/カメラマン、有限会社ジグ。学生時代に丸野氏と一緒にVJ活動を開始。現在も幅広い映像制作、イベント等で主にDSLRによる静止画・動画撮影等で丸野氏のプロジェクトにも多数参画。NXCAMカムコーダーHXR-NX30Jについては、DSLRによる動画撮影ではできなかった自由なカメラワークと機動性、長時間記録、音声記録、バックアップ収録などをすべて充たしてくれるものとして高く評価。実際に、すでにインタビュー収録などに活用されており、手軽に高画質・高音質の収録ができるメリットを実感。手持ち撮影だけでなく、自作のクレーンやレールなど、特機を使った撮影での微振動対策においてもHXR-NX30Jの空間光学手ブレ補正機能が活躍中。

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