レンズ間の基線長が31mm の、一体型二眼式3Dカムコーダーです。最短80cm（ワイド端時）まで被写体に接近して3D撮影が可能です。マニュアルダイヤルを使用して3D 奥行き調整をすることができます。撮影時総質量が約1.2k g のハンディサイズなので、リグなどの大規模システムでは撮影困難な場面でも使用できます。

• ※ 基線長：3Dカメラの左右レンズ間距離

3D撮影時、光学10倍ズームが利用可能です。1/4型“Exmor R”CMOSセンサーを2組搭載しており、これと組み合わせることで左目用・右目用の各映像ともに、1920×1080の解像度で高精細な3D映像を収録することができます。

• ※ 2D撮影時は光学12倍

左右のレンズが連動してズームや手ブレ補正機能が作動するので、動いている被写体に対しても安定した3D映像が得られます。ズーム性能は3D撮影時、広角34.4mmから344mm（35mm 換算値）。手ブレ補正は、上下、左右方向に加え回転方向も含めた3方向手ブレ補正技術であるActive SteadyShotが3D撮影時も機能します。

裸眼3D表示対応の3.5型タッチパネルエクストラファイン液晶を搭載。12 2.9万ドットの高精細により、その場で高解像度な立体視が可能です。3D表示だけでなく、2D表示切り替えも可能で、左右の画像を混合して視差確認できるL+R Mixモードや、左の映像のみ、右の映像のみの表示も選択可能。3D撮影時の視差セッティングをサポートします。

• ※ 3D時は、約30cm離れて正面からご覧ください

3D映像の記録形式はMVCを採用し、右目・左目ともに1920×1080の解像度で処理しています。1080/60i、50i記録に加え、1080/24p記録にも対応しています。2D映像の記録モードも幅広く選択することができます。

• ※ MVC（Multiview Video Coding）：複数のビデオ信号をひとつのストリームに記録するコーデック

HDMI1.4aに対応したHDMI出力端子を装備。3D映像出力形式は、フレーム・パッキングまたはサイド・バイ・サイドを任意に選択できます。サイド・バイ・サイド選択時には、HDMI変換アダプターをはじめとした既存の2D環境の機材と共に使用することも可能です。

• ※ すべての機材に対する接続を保証するものではありません

96GBの内蔵メモリーに、3DやHDで約7.5時間、SDで約24時間以上の長時間記録が可能です。また、“メモリースティックPROデュオ” （Mark2）/“メモリースティックPRO-HG デュオ”/“メモリースティックPRO-HGデュオ”HXまたはSD/SDHC/SDXCメモリーカードをメモリーカードスロットに差して記録できます。

業務用マイクを使用するためのXLRアダプターを付属しています。入力レベル、アッテネーター、ローカットフィルターなどの設定が可能です。また、音声記録形式は、ドルビーデジタルだけでなく高音質なリニアPCMもサポートしています。

• ※ エレクトレットコンデンサーマイク（ECM-XM1）も付属しています

PCを介さず、外付けHDDなどのメディアに直接、動画・静止画を保存できます。また保存した画像を本機で再生することも可能です。

本機で収録した3D映像を編集するためには、MVC 形式に対応した編集環境を準備するか、2D左右映像を作成し2つの2Dファイルとして編集するかの2通りがあります。

1.MVCファイル1本で運用
左右の映像を1つのファイルとして収録できるMVC 形式で記録されたファイルは、Vegas Pro10などMVC 対応の3D 編集環境にて、2D編集同様、1クリップ／1ファイルでの編集作業が可能となり、3D編集の手間を大幅に低減することができます。

2.AVCHDファイル2本で運用
従来からの左右独立した映像の3D編集環境に対応するため、付属のソフトウェアContent Management Utilityを使って、MVC形式の3Dファイルから、左右独立した2つの2Dファイルに変換することができます。

• ※ この機能を使えるのは、Content Management Utility で取り込んだファイルのみです