α65で捉えたペットの表情 ペット撮影の第一線で活躍する写真家 小川晃代さんに、ペットの撮影をとおして“α65”の魅力を語ってもらった。

撮影はペットとコミュニケーションをとりながら。

DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM・1/200秒・F5.6・+1.0EV・ISO1600・WBオート
DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM・1/30秒・F5.6・+0.3EV・ISO800・WBオート

一人で撮るときは片手でカメラを持って、もう片方でペットと遊びながら撮るんですね。“α65”は、グリップのへこみが指にフィットするので、握りやすくて快適に撮影できました。握ったときの指の位置に、ボタンが配置されているので、カメラを持ち替えることなく、自然に操作できましたね。それから、ローアングルの写真なんかは液晶モニターを見ながら撮るのですが、可動式の液晶モニターなので簡単にしゃがんで撮れて服が汚れずにすみますね。液晶モニターがなかった時代は服を汚してまで寝そべって撮影していたんですけど、この液晶モニターなら服を汚さずに、簡単に誰でも撮れるようになったなと思います。

液晶モニターで、まず構図を先に決める。

DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM・1/125秒・F4・+2.3EV・ISO800・WBオート・ピクチャーエフェクト トイカメラ(ノーマル)

この写真は、ちょうどいい壁紙があったので、その前にワンちゃんを置いて撮影しました。ワンちゃんを置いてから構図を選びはじめると、その間にワンちゃんが逃げちゃうので、まず液晶モニターで構図を先に決めますね。構図もどこに空間を入れるか考えながら、物語を感じさせるような構図づくりをしています。液晶モニターで構図をつかむときも、液晶モニターとファインダーの切り替えがスイッチになっているカメラもあるのですが、“α65”の場合はアイセンサーで自然に切り替りわるので便利ですね。それから液晶モニターがすごくきれいなので、液晶モニターで見ている方が楽しいなと思うことがよくあります。昔のカメラだといいシーン撮ったけど、液晶画面で見ると「こんなんだったけな」みたいなことがありました。でも今はファインダーをのぞいてもキレイ、液晶モニターもキレイで、その進化がすごいなと思っています。それがみんなの撮影のモチベーションを上げてくれると思います。

自動でピントが合うので、動画も気軽に残せますね。

写真は一瞬を切り取りますけど、ペットっておもしろい動きも愛おしかったりするので、それを動画で残しておきたいというのはありますね。この前のお宅のワンちゃんは、一歩ずつすごくゆっくり近づいてくるんですよ。その動きは写真じゃ伝えられない。でもビデオとカメラの両方をぶら下げるのは面倒なので、1台でどちらも撮れる“α65”は便利ですね。それに普通のビデオカメラだと背景があまりぼけないのですが、“α65”の動画はぼけ味がキレイで、写真のように鮮明。もう写真動画って感じです。これまでマニュアルでしかピント合わせができないカメラだと、ペットの動画撮影はあきらめるしかなかったんですが、“α65”はオートフォーカスが追従してくれるので動画でも気軽に残すことができますね。それに動画でもクリエイティブスタイルの「ビビッド」やピクチャーエフェクトの「ソフトハイキー」などができてとてもおもしろいですね。

ペット撮影ではカメラの性能がとても大事。

DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM・1/125秒・F4.5・ISO800・WBオート・ピクチャーエフェクト レトロフォト

ペット撮影は、カメラの性能がとても大事。さきほども話したように、走っている姿を何時間も撮影して、結局納得が行く写真が撮れない生徒さんがいる一方で、連写性能の良いカメラを持っている生徒さんは10分くらいでベストショットが撮影できていたんです。だから、ほんとにカメラの連写性能がペット撮影では大事なんですね。室内で撮ることも多いと思いますが、“α65”ならきれいに撮れますし、書くネタに困ったときは「ピクチャーエフェクト」を使って違った作品が撮れるので、今までにない写真をブログにアップできると思いますね。“α65”なら欲しい機能がそろっているので、この先どんなふうに使いこなしていこうか、自分でも楽しみです。

70-200mm F2.8 G・1/400秒・F4・+0.7EV・ISO320・WBオート
写真家 小川 晃代

1980年 埼玉県生まれ。様々な動物資格を保持するペットのスペシャリスト、ペトグラファーの第一人者。野生動物写真家の前野やすし氏、ペット写真家の森田米雄氏に学びカメラマンとして独立。2006年 ペット専門のフォトスタジオ「ANIMAL LAGOON」を設立。現在は写真教室の講師をはじめ、著作や動物番組のディレクターとしても活躍中。