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スナップフォトグラファー 鈴木知子氏「α6600」「E 16-55mm F2.8 G」「E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS」撮りおろしインプレッション

α Universe editorial team

こんにちは。スナップフォトグラファーの鈴木知子です。 普段はα7 IIIを使っている私ですが、今回は新発売のカメラ「α6600」と、まるでこのカメラのために登場したかのような2本の新レンズで、スナップフォトを撮ってきましたので、よろしければご覧ください。 発売前から 気になられていた方は多いのではないかと思います。「α6600」と「E 16-55mm F2.8 G」&「E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS」。APS-Cは、やはりコンパクトで機動力があることが魅力だと思いますので、とにかく様々な場所に出かけ、このカメラとレンズの魅力を確かめてきました。

その前に、先ずは簡単ですが「α6600」について少々。このカメラはAPS-Cセンサーを搭載したモデルなので、やはり最初の感想は「軽い!」でした(笑)
とてもコンパクトなカメラではあるのですが、でもグリップは深く、ホールド感がとても良いです。
さて早速ですが、私が今回の撮影を通して「いい!」と思った3点を書き出してみます。先ず、バッテリーの持ちの良さです!α7 IIIと同じZバッテリーなので、あっちにこっちにと撮影が長時間になっても心配不要です。
そして2点目は、光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載していること。 スナップ撮影の大半は手持ち撮影ですので、やはり手ブレ補正機能が搭載されていることは大きなアドバンテージになります。 そして3点目が「リアルタイムト ラッキング」と「動物瞳AF」機能です!私の場合、動きのある被写体といえば野良猫やカモメが多いのですが、シャッターボタン半押しで、快適に追随させることができます!

今回ご覧いただく写真ですが、前半がSEL1655Gで撮ったものから4枚。後半にSEL70350Gで撮った4枚と、合計8枚の写真になります。 前半の4枚を撮ったレンズ「SEL1655G」ですが、焦点域は16mm〜55mm、ズーム全域で開放F値2.8というスペックが、私のスナップ撮影には最適なスペックになっています。ズーム全域で開放値F2.8というと、いわゆる大三元。大きく重たい レンズをイメージされるかもしれませんが、このレンズ、驚くほどコンパクトで 軽いです!コンパクトで機動力の高いα6600のために生まれたレンズと言っても、良いかもしれません。

α6600, E 16-55mm F2.8,F8,1/500秒,ISO100

それでは早速、1枚目の写真になります。 ワイ端16mmの描写力を試してみたくて、建物を下からあおるような構図で撮ってみました。歪みが無く建造物のラインも美しく描写されていること、お分かりいただけると思いますが、古い建造物の壁の質感も見事に表現されており、この描写力の高さには正直驚いてしまいました。

α6600, E 16-55mm F2.8,F2.8,1/100秒,ISO400

2枚目の写真になります。 この写真は、先ほどとは反対に、テレ端の55mmの描写力を試してみたくて撮りました。描写力もさることながら、皆さん「え?こんなに寄れるの?」って思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか?このレンズの最短撮影距離は0.33mなので、こうしたスイーツの1枚でも躊躇(ちゅうちょ)なく撮影に臨めます! 如何でしょう?美味しそうに撮れていますか?(笑)

α6600, E 16-55mm F2.8,F2.8,1/1000秒,ISO100

3枚目の写真です。 昭和初期に建てられたという、古い建造物のレンガ造りの外壁を撮影してみました。ご覧いただければお気づきのとおり、ひとつひとつのレンガの色や質感が精緻に表現されていることに加え、画面の周辺部までも美しく描写していますよね。このレンズのポテンシャルの高さを、最も実感した一枚となりました。

α6600, E 16-55mm F2.8,F10,1/160秒,ISO100

「SEL1655G」で撮った最後の写真になります。 この場所は、結構有名な撮影スポットなので、皆さんの中でも行かれた方、いらっしゃるのではないでしょうか。私は美しい描写力には欠かせないひとつ、諧調表現の力を確かめたくて、日没直前を狙って出かけてきました!まさに日没直前に特有の、美しい空が目の前に広がっていたのですが、そのドラマチックで美しい空を、私が残したいと思ったそのままに写してくれました。 思わず「うわ!素敵!」と一人で呟(つぶや)いてしまいました・・・

さて、ここからは後半になります。先ほどまでのSEL1655GからSEL70350Gにレンズをチェンジです! このSEL70350Gですが、このレンズもSEL1655Gと同様に、70mmから350mmをカバーする望遠ズームレンズにも関わらず、びっくりするくらいコンパクトで軽量です!α6600で望遠域を狙うなら、必携のレンズなのではないでしょうか。 ちなみにスナップでも望遠で撮りたいシーンは、たくさんあります!たとえば野良猫やカモメなど、私が好んで被写体にしている動物や、ショーウィンドウを撮る際に、大きな前ぼけを活かした表現をしたいような時など、活用したい機会はたくさんあります。

α6600, E 70-350mm F4.5-6.3,F5,1/200秒,ISO500

5枚目の写真です。SEL70350Gの1枚目になります。 ドア越しに室内をスナップしてみました。室内の雰囲気のある照明にフォーカスを合わせて、手前のドアをぼかしています。こうした表現は、望遠レンズならではかなと思います。街角でのスナップでは、何をどう構図に入れ込むか?という要素の整理が難しい時があります。 そんな時に、望遠レンズは自分の視点をギュっと絞り込んでくれるので、重宝します!望遠レンズでスナップ?と思われる方もいるかと思いますが、本当に重宝することが多いので、ぜひ積極的に持ち出してみてください!
さて肝心の描写力ですが、ご覧いただいたとおり美しい前ぼけに室内の雰囲気をそのままに写し捉えた描写力に、私は早々にこのレンズを気に入ってしまいました。

α6600, E 70-350mm F4.5-6.3,F11,1/500秒,ISO1000

SEL70350Gの2枚目です。 水浴び真っ最中のウミネコを撮りました。たとえば、不意にこのようなシーンに遭遇しても、なかなか自分が思うようには撮れないものです。そもそも望遠レンズを携行していなければ狙うこと自体が難しいですが・・・。 でも機動力抜群のα6600+SEL70350Gの組み合わせですから持ち出すことに抵抗が無いですし、だからこうしたシーンに遭遇しても焦ることなく狙えます!
そしてα6600のリアルタイムトラッキングAFの効果は素晴らしくて、私が撮りたいと思った瞬間を、見事に捉えてくれました。 こんな瞬間、なかなか撮れないかと思います!

α6600, E 70-350mm F4.5-6.3,F6.3,1/500秒,ISO12800

7枚目、SEL70350Gの3枚目の写真になります。 野良猫です。野良猫は警戒心が強いので、構図を追い込もうとすると、なかなか難しい被写体だったりします。この時は、野良猫特有の鋭い眼光を捉えたいと思い、カメラを構えてじっとその時を待ちました。 しばらく壁の方を見ていた野良猫が、不意に動き出して私の方を振り返りました! そしてすぐに何処かへ走り去っていきました。そんな瞬間を捉えたのが、この1枚です。大満足の1枚が撮れました! そしてスナップの語源は“狩猟”からきているという説があることをこの時、急に思い出しました(笑)

α6600, E 70-350mm F4.5-6.3,F11,10秒,ISO400

今回ご覧いただく最後の写真、8枚目になります。 三脚を使って、工場夜景を撮影しました。工場の金属的な質感と煙突から立ち昇る煙を幻想的に表現したいと思い、10秒のスローシャッターで撮ってみました。とても満足いく1枚が撮れたと思います! 工場夜景も、離れた距離から撮ることが多いと思うので、望遠ズームは重宝します。

というわけで、α6600と2本の新レンズを試してみましたが、描写力があまりにも良いうえに、コンパクトで軽いから気楽に持ち出せて、これは本当に素晴らしい組み合わせだと実感しました。

それでは、最後までお付き合いいただき有難うございました。 鈴木知子でした。

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