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動物対応リアルタイム瞳AF
広告撮影の裏側

α Universe editorial team

ついに動物にも対応した瞳AF。進化するαのAF機能について、ペトグラファー小川氏に話をお聞きしました。

小川晃代/AKIYO OGAWA トリマー、ドッグトレーナー資格を持つペット写真 家。ペットカレンダーや写真集の撮影ほか、ペットモデルのコーディネーターとしても活躍。著書は『ねこの撮り方まとめました!』(日本カメラ社)、『ねこきゅう』(東京書店)、『ねこもふ。ごーじゃす』(宝島社)、『いぬのココロがわかる本』(ぶんか社)などがある。 世田谷でペット専門の写真スタジオ「アニマルラグーン」を運営。 https://www.animal-lagoon.com/

今回動物にもリアルタイム瞳AFが対応したことで、α7R IIIを使用して、人をモデルにしたポートレート撮影に動物をモデルにしたポートレート撮影がどこまで迫れるか。類似カットをお願いしました。

2019年8月号で各誌に掲載された広告(右写真が小川さん撮影のわんこ)

今回は人をモデルにしたポートレートに似せて、わんこをモデルにして撮るという事で、どこまで似せて撮れるかと不安な部分が多い反面、こういった依頼は初めてだったのでワクワク感もありました。
広告カットに使用された振り向きシーンは日陰で少し目元が暗い状況だったので瞳AFが作動するかどうかと心配でしたが、しっかり作動し瞳を捉え続けてくれました。
―動物対応リアルタイム瞳AFを使用しての感想をお聞かせください。
今までのペット撮影では、まずはフォーカスフレームをペットの瞳に合わせ、それからシャッターを切るといった撮影が当たり前でしたが、「動物の瞳AF」を使えば、電源入れてシャッターボタンを半押しにするだけで、ペットの瞳にピントが合った写真が撮れる!ということに驚きました。フォーカスフレームを動かす手間が省ける分、シャッターチャンスがより多くなったんです。また、「動物対応の瞳AF」は普段使用しているフォーカスフレーム(フレキシブルスポットS)よりもかなり小さい範囲のピンポイントで瞳を検出しピントを合わせてくれるので、瞳を鮮明にくっきり写すために、とても重宝する機能です。

実際に動物対応のリアルタイム瞳AFを使用して撮影した1枚

<撮影の裏側>
見本作品を見た時の印象として似せた方が良いと思った点は「振り向いた時の毛のなびき」と「クールな表情」でした。
クールな表情を表現するためには口を閉じている状態が良いので、暑いのは天敵です。
予報では曇りだったのでほっとしていたのですが、当日は予報が変わり23度の晴れ。
撮影場所は屋根のある日陰ではありますが時間が経つにつれ気温も上がってきますし、特に長毛の大型犬は暑さに弱いので時間との勝負です。当日は朝集合し、涼しい日陰で今回の撮影内容をもう一度共有、そしていざ撮影。写真は暑くなる前に撮れたので涼しげな表情で写っています。
―今回の広告でも取り上げているように、αは「表現に革新をもたらす5つの基準」と銘打ってその実力を説明していますが、小川さんは実際にα7R IIIを使用してみてそれらをどう感じていますか?
「高画質」について
ペットの毛の1本1本の質感や瞳の輝きをしっかりと表現してくれる解像感の高さは圧巻です。
高解像にも関わらず常用ISO感度も高いので、躊躇(ちゅうちょ)しがちな高感度撮影も恐れる事なく撮影できます。
また、諧調が豊かなので、明部や暗部でも白とびや黒潰れする事なく、しっかり色の表現をしてくれるのも頼もしいです。
「スピード」について
ペット撮影では7コマ/秒以上は欲しいところ、α7R IIIは高解像モデルにも関わらず最高約10コマ/秒あるので、十分すぎる程の連写速度です。ペット撮影において何よりも重要視しているAF精度とAFスピードは申し分なく、動きが不規則なペット撮影にもしっかりと対応してくれるため、シャッターチャンスを逃しません。さらに、動物対応のリアルタイム瞳AFを使えば、もう怖いもの無しですね。
「機動性」について
何かと持ち物が多くなるペット撮影ではカメラはコンパクトであって欲しい物。大きくてかさばるカメラだと徐々に撮影が疎遠になりがちですが、α7R IIIは小型&軽量なので持ち運びの苦悩がなく、普段のちょっとしたおでかけの時でも持ち歩けるサイズ感です。ペット撮影では三脚を使用する事はほぼなく、ペットの動きに合わせながら、手持ちで撮影するので、ボディ内手ブレ補正がついている、かつコンパクトなα7R IIIは機動性がよくて助かります。
ペットの寝姿を撮る機会も多々あって、いままでは起こさないようにしながら撮影するので苦労しましたが、サイレント撮影を使う事でその苦労もなくなりました。
「スタミナ」、「専用設計レンズ」について
ミラーレスカメラで一番心配なのがバッテリーの持ちでしたが、αはその心配がありません。撮影では念のため予備を1個持っていくだけで事足りています。またボディのポテンシャルを100%発揮できる、フルサイズミラーレス専用設計レンズのバリエーションが豊富なため、写真の表現の幅も広がります。APS-Cと共通マウントなのでサブ機で使用しているAPS-Cのα6400にもアダプター無しでレンズが使用できるのも嬉しいです。
―αの魅力、今後の期待などについて教えてください
センサーやレンズ、エンジン、アルゴリズム等が自社で開発しているので、発売されるミラーレスの進化がとても魅力的な商品群。実際、今回の画期的な機能の1つである「動物対応の瞳AF」はペット写真愛好家の満足度が高く、この機能の需要の多さを肌で感じています。
動物の写真は一瞬一瞬がとても貴重で、それを逃すと二度と撮れない一枚があります。今でも十分満足していますが、動物対応の瞳AF精度の更なる向上や認識する動物の種類が増えることなど、私たちがあっと驚く様な魅力的な製品を生み出すソニーに今後も期待しています。

実は今回広告用に撮影頂いたカットにはこちらのバージョンも。
まさに「高画質」と「スピード」の両立が成し得た1枚と言える。
(下写真が小川さん撮影のわんこ)

<撮影の裏側> オーナーさんに硬めの花をポンと投げてもらい、それをキャッチしようとわんこがジャンプをするので、そのタイミングに合わせて花を撒き、その瞬間にシャッターを切るのですが、なかなか一筋縄では行きません。花をめがけてジャンプするのでどうしてもわんこの目線や顔が上に行ってしまいます。これをカメラ側に向かせるのが最も苦労しました。 何回か試すうちに、回転するように体をひねってジャンプする花の投げ方を発見したので、ジャンプ中に正面を向くタイミングを予測して花を撒き、その瞬間にシャッターを切った写真がこちらです。オーナーさんやスタッフ全員で知恵を出し合い、協力する事で無事に終えることができました。撮影ではジャンプの事ばかりに集中していましたが、AF精度にも助けられました。 かなり暗い中で1ジャンプにつきほぼ1回のシャッターチャンスしかなかったのですが、これを逃さずに捉えてくれたAF精度にも感謝をしています。

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