音と映像が迫力ありすぎて、ホラーに近いような心理的描写や、 気持ち悪いような痛々しいような映像が、もう逆に見ていられなくて、辛かったです。 家でテレビのモニターで観るのでは味わえない緊迫感とリアリティを感じられます。 ただ、画面から目を背けることができないのが難点。視界の端にチラリと入れて見るということはできないので、 目をつぶったりして、完全にシャットアウトするしかできません。ヘッドマウントディスプレイを使うことで、 作品世界へ入り込んでしまうので、ブラック・スワンのような辛い映画は、より辛い気持ちになって、あてられてしまうのが難点だと思います。 繊細な表現の多い作品なので、役者さんの細かい表情や仕草、美術や衣装・明かりなどの素晴らしさまで堪能できるのは嬉しいところだと思います。