商品情報・ストアヘッドホン The Headphones Park 体験者の声 Goh Hotoda×PHA2

User's voice Goh Hotoda×PHA-2 プロデューサー/ミックスエンジニア

シカゴでキャリアをスタート、1990年マドンナの『VOGUE』を担当し、ハウス・ミュージックの基盤を作った。 その後ジャネット・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン、坂本龍一、宇多田ヒカルなどの作品を手がけ、トータル5800万枚以上の作品を世に送り出す。グラミー賞受賞作品2作、世界的な評価を得る。

  • 1960年生まれ 東京都出身

世界的エンジニア・Goh Hotodaが聴くヘッドホンアンプ。
その「音楽的」な高音質

PHA-2写真

ヘッドホンアンプの存在は知っていましたが、以前は、音にすごくこだわるマニア向けのもの、という印象がありましたよね。PHA-1が出たときには、まさかソニーさんがこの分野に進出するとは、と驚かされました。やっぱり音の聴かれ方、楽しみ方が徐々に変わってきて、誰もが音楽の高音質を楽しむ/求めるようになってきているんだな、と。これまではハイファイな音質を求める人はオーディオ機器を揃えるのが定番でしたけれど、今は高品位なヘッドホンでその音質の良さを味わうようになってきているんでしょうね。音楽が、よりパーソナルでより繊細な部分まで楽しまれるものになってきているのかもしれません。

PHA-2が実現する新たな「音」体験。
圧縮音源も、その表情を変える

PHA-2写真

今回のPHA-2へのモデルチェンジを経て、より音が柔らかく、暖かくなったと思います。PHA-1は良い意味でソニーさんらしい元気な音でしたが、このPHA-2はよりオーディオ的な音というのかな、より音楽に特化された音になった。この音質は、つい3-4年前だったら60万円くらい出さないと経験することのできなかったものでしょうね。今まではとても高級なオーディオでしか聴くことのできなかった「空気」が、しっかりと聴こえてくる。すごい時代になりましたね。ここまで「いい音」が、広く手に届くものになったんだな、と。このフォルムとデザインも、独特のアナログ感があって面白いし、これはひとつのアートといってもいいんじゃないかな。

このPHA-2で試聴してみて面白かったのは、実はYouTubeなんです。あのようなビットレートの低い圧縮音源であっても、すごくいい音になって聴こえてくる。圧縮音源を大きなヴォリュームで聴くと普通はうるさく聞こえてしまうんですが、このPHA-2はそういうことがない。D/Aコンバーターや音を出す機構そのものの性能とともに、EQとコンプレッションがすごく繊細に調整されているんでしょうね。音楽の音の聞こえ方、バランスをよく理解されたうえで作っていらっしゃることがわかる。だからたとえばiPadと組み合わせて映像を見るのも面白いんじゃないかな。すごくいい音で映像コンテンツを楽しむことのできる、新しい体験になると思います。

音楽とその空気を味わう─「音楽」の原点

Goh Hotoda写真

こういう機器が出てくると、技術の変化と、音楽の変化というものを感じてやみません。例えば僕の関わった例で言えば、ハウス・ミュージックは、もともとは本当にベッドルームで生まれたものだったんです。それを最前線かつ最高のスタイルにしたのがマドンナの「ヴォーグ」でした。すごくラフだったダンス・ミュージックが、クオリティの高さとマドンナのポピュラリティによって、フロアではもちろん、高品位なステレオで聴くこともできるものになった。そしてその裏には、当時のデジタル技術の一般化があったわけです。

今回のPHA-2とか、最近のハイレゾ音源のムーヴメントは、新たにデジタルでアナログの良さを復活させる波なのかもしれませんね。たとえば昔のボサノヴァのレコードは、音が、それが鳴らされている空気も含めて、ものすごくよく音が捉えられています。実はあの頃が、アナログ録音技術のピークです。楽器が鳴って、その音が空気を震わせて……「音楽」の原点というか、一番いい部分が記録されている。たとえばこのPHA-2で、それらを聴いてみるといいんじゃないかな。そのすごさがよくわかると思いますよ。そしてそうですね、僕のような現代のエンジニアにとっても、こういうハイファイな機器に負けないような、現代なりの音作りをしていかないといけません。僕自身もいろいろと考えていることはあるので、今後の展開に期待していただければ嬉しいですね。

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