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プレスリリース

2010年12月24日

第10回『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』
助成対象に23グループを決定
〜大学生が中心に活動し社会貢献につながるボランティア活動を幅広く支援〜

ソニーマーケティング株式会社は、ボランティア国際年の2001年に大学生の社会参加への第一歩となり、社会をより良くしていこうとするリーダーシップの芽生えとなるボランティア活動の支援を目的とした『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』を設立しました。
今回、第10回の助成対象となるボランティアのグループ活動を公募し、応募総数64件の中から審査により23件を助成対象グループとして決定いたしました。


審査委員(五十音順)

・栗田 伸樹 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 社長)
・田中 晴規 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 専務)
・原田 勝広 (明治学院大学 ボランティアセンター長)
・松原 康雄 (明治学院大学 副学長)
・若林 之矩 (学校法人 明治学院 理事長)



講評 ソニーマーケティング学生ボランティアファンド 審査委員長 原田 勝広

ソニーマーケティング学生ボランティアファンドも創設から10周年を迎えることができた。
折々に苦しいこと、困難なことが少なからず存在したが、社会をよくしたいという学生の皆さんの熱い気持ちを支えたいという一心でここまで頑張ることができ、晴れて10年という節目の年を迎えることができた。この間、多くの若者が、ファンドを活用して社会に貢献し、また、その活動を通して学び、自己研さんにつなげてくれたことは喜ばしい限りである。彼らは、卒業し、社会に巣立ってからもボランティア活動のことを忘れず、その精神を、それぞれの持ち場に応じた新しい形で発揮してくれているものと信じている。
さて、その記念すべき10周年のことしの応募状況を見てみよう。当ファンドが、全国の学生にすっかり定着したことを象徴するように、ことしも日本各地から64件(Aコース48件、Bコース16件)という多数の応募があった。応募数そのものは、昨年の99件から減少したが、東京、神奈川の首都圏と、大阪、地方では岩手が多かった。これまで、応募の一度もない、福井、和歌山、島根の3県からは、残念ながら、今回も声が上がらなかった。来年に期待したいと思う。
ことしの特徴としては、新規立ち上げの活動が26件と多かったこと、10人以下の小規模団体が目立ったことがある。意欲に燃えた学生が小規模ながら、自ら活動を立ち上げている姿が思い浮かぶ。
分野別では、「国際支援」が引き続き第1位である。海外に行くのを敬遠する若者が増えているといわれているが、このファンドに関心を持つ学生の視野の広さが印象的である。次いで「地域・コミュニティ」が多い。海外に目を向ける一方で、身近な活動も活発なのは、「Think globally, act locally」いわゆる“グローカル”である。貧困、気候変動など、世界と地域に共通する課題を意識していることの反映とも受けとれる。
「募集をどこで知ったか?」という質問に、1位「ソニーのホームページ」、2位「ポスター・掲示板」についで、3位に「WEB記事」が入った。パソコンを駆使して幅広くファンドにアプローチする学生が増えている証左であり、今後の広報を考えるうえで参考にしたい。
少し辛口なコメントもしよう。意欲的なものがある一方で、学生らしいユニークな応募が少なかった。皆さんの奮起を促したい。ボランティアは重要であるが、昨今のソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)ブームを考えると、ボランティア精神の発露が多様化しているのかもしれない。 私たちとしても、こうした時代の流れには関心を持っており、今後のファンド募集に反映させていきたいと考えている。
ソニーマーケティング学生ボランティアファンドは、「次の10年」に向け、いま、学生の皆さんとともに新たな一歩を踏み出す覚悟です。

助成対象グループ活動Aコース(助成金 上限25万円)

※五十音順
グループ名
STP カンボジア
代表者在校大学 上智大学
活動企画名称 『カンボジアの中学校における英語の授業の提供』
活動概要 英語ティーチングサークルに属する学生が、夏にカンボジアの中学校で英語教育のプログラムを中学生約60人を対象に1週間実施する。毎年新しいことを取り入れていき、英会話の授業に加え、日本の文化を紹介したり、英語を織り交ぜながら理科実験や絵を描く授業を実施する。

グループ名
大阪体育大学 ボランティア部“きょうりゅう”
代表者在校大学 大阪体育大学
活動企画名称 『発展途上国への車いす寄贈活動』
活動概要 開発途上国の障がい児へ贈る車いすを、自らの手で集め整備した後、現地の児童養護施設まで運び直接渡す。学園祭での模擬店の売上を運搬費用に充てる。寝たまま時間を過ごさなくてはならない子どもが、車いすによって外の景色を見たり世界が広がるようにとの願いから、活動を続ける。

グループ名
茅葺の神様
代表者在校大学 神戸芸術工科大学
活動企画名称 『茅場から考える地域の活性化』
活動概要 茅場を再生することで地域の活性化を目指す。鳥取県において、茅の燻蒸実験に取り組み、茅場整備作業を行うことで今まで捨てられていた茅を資源として活用し、茅葺屋根を増やしていき、過疎化に悩む山村に貢献する。

グループ名
甲南女子大学 I.B.J.
代表者在校大学 甲南女子大学
活動企画名称 『インドネシアと日本を絵本でつなぐ〜Indonesia Buku Jepang〜』
活動概要 インドネシア語を専攻する学生が、日本の絵本をインドネシア語に翻訳し、インドネシアの保育機関や児童養護施設に寄贈する。クリスマスプレゼントの企画として、翻訳した絵本とともに文房具、衣類もインドネシアに送る。絵本を読んでもらうことで子どもたちの心を豊かにしようというもの。

グループ名
甲南女子大学 MP2
代表者在校大学 甲南女子大学
活動企画名称 『インドネシア人看護師、介護福祉士候補生の国家試験合格への日本語学習支援と心のサポート』
活動概要 日本の国家試験合格を目指す、インドネシア人看護師・介護福祉士候補生が働く病院4カ所で日本語ミニスタディーを開講し、日本語の学習支援を行う。また、日頃の疲れや不安を解消してもらえるよう、異文化交流を通した心のサポートにも力を入れる。

グループ名
施設で暮らす子どもとの余暇活動サークルすきっぷ
代表者在校大学 岡山大学
活動企画名称 『子どもの暮らしを豊かにする余暇支援ボランティア−アセスメントから支援計画、支援の実施へ−』
活動概要 児童養護施設などで暮らす子どもが、豊かな余暇活動を経験することを目的に活動する。毎週施設を訪問し、子どもと遊ぶ中でどのような余暇活動を支援できるかを探り、そのニーズに応じて交流会を実施する。現状2カ所の施設での活動を予定するが、今後より多くの施設に活動範囲を広げていく。

グループ名
J-FUNユース 〜学生にもできる難民支援・学生だからできる難民支援〜
代表者在校大学 青山学院大学
活動企画名称 『J-FUNユーススタディツアー2011 〜タイに住むビルマ人不法労働者、難民キャンプ施設訪問〜』
活動概要 難民を取り巻く環境を良くすることを目指す。タイの難民キャンプを訪問して、難民と交流を図るほか、国内ではビルマ・タイ・日本の交流を目的に料理会などを実施する。報告会を開催して共感の輪を広げていく。

グループ名
自立のための道具の会・京都(TFSR-Kyoto)
代表者在校大学 立命館大学
活動企画名称 『カンボジアでの衛生環境改善事業』
活動概要 カンボジア住民の生活向上を目標に、衛生面の問題に継続して取り組んでいる。主な活動として、水を浄化するフィルターの設置、および自作の紙芝居を用いた衛生に関する教育に力を入れる。2011年春の派遣では、これまで小学校に設けたフィルターを地域にも普及させていく。

グループ名
SWITCH
代表者在校大学 大阪大学
活動企画名称 『わいわいみのお園広報イベント 〜私たち、わいわいみのお園やってます〜』
活動概要 遊休宅地を活用したコミュニティ活動推進を目的に、農園「わいわいみのお園」を運営する。この農園の存在をPRするための広報イベントを開催して活動内容を紹介し、農園でとれた野菜を使った炊き出しをするなど、より多くの人にコミュニティ活性化の活動を広げる。

グループ名
デポル京都
代表者在校大学 大阪経済大学
活動企画名称 『一本歯下駄での鴨川ウォーキング』
活動概要 学生が学ぶ専門分野で得たことを社会に還元しようと、鞍馬天狗が履いたといわれる一本歯下駄でのウォーキングでダイエット実践、およびバランス能力向上につなげる。鴨川での一本歯下駄ウォーキングを広めて新たなコミュニティ創出をも目指す。

グループ名
富山国際大学 ボランティア部
代表者在校大学 富山国際大学
活動企画名称 『多文化共生に向けたボランティア活動』
活動概要 多文化共生を富山で定着させようと、自分たちの大学に在籍する中国・韓国・ロシアなどからの留学生と地域の小学生との交流の場を設ける。留学生を含む大学生と小学生による、人形劇・紙芝居などを創作して、学童保育や公民館での練習を重ね、芸術祭の場で発表する。

グループ名
ふらっと
代表者在校大学 東北芸術工科大学
活動企画名称 『ユニバーサルミュージアム in やまがた−誰もが楽しめるアートを共有する「ふらっと」な空間の創造−』
活動概要 障がいの有無にかかわらず、エンターテインメントを共有する場をつくることを目指す。障がい者と健常者がペアになり、日本画の作品に手で触れた感触を、岩絵具で描き表す。制作した作品は学内のギャラリーに展示し、広くコミュニケーションを生み出す。

グループ名
ふれんずNSE(Non Smoking Environment)
代表者在校大学 大阪府立大学
活動企画名称 『喫煙防止教育・禁煙支援プロジェクト』
活動概要 地域の小中学生の喫煙問題が顕在化していることを憂慮し、小学校や地域イベントにおいて講習会などを通じた喫煙防止教育を行う。また、子どもの喫煙問題と密接に関わる地域の喫煙問題にも目を向けて、禁煙の支援活動も展開する。

グループ名
Vegy GaGa
代表者在校大学 愛知淑徳大学
活動企画名称 『規格外野菜を使用した、新・野菜スイーツ開発プロジェクト』
活動概要 農家の厳しい経営状況を改善する企画。味や栄養価に差がないのに、不恰好というだけで廃棄される野菜を見直し、トマト・アスパラガスなどを用いて新しいスイーツ作りに挑戦する。規格外野菜の付加価値を見出し、地域活性化を図るとともに、野菜の廃棄を減らす。

グループ名
めぐる
代表者在校大学 朝日大学
活動企画名称 『防犯ボランティア』
活動概要 学生の視点から安全で安心な地域社会の実現を目指している。園児・児童を対象に防犯教室を実施して、自転車盗難や、不審者、不審火などへの注意を喚起する。また、行政と連携し青色回転灯装備車での防犯パトロールも行う。

グループ名
もう一つの東海道駅伝実行委員会
代表者在校大学 神奈川大学
活動企画名称 『「駅伝」と「ゴミ拾い」が融合した新しいスポーツは、東海道清覇へ向けていよいよ、出掃。』
活動概要 「スポーツ」と「ゴミ拾い」という二つを掛け合わせることによって、ゴミの投棄を減らそうとする。2011年2月に日本橋〜箱根区間において、仲間とともにゴミ拾いに楽しく取り組み、その後、東海道に沿って5回の“駅伝”を行い、12月には京都に至る。この駅伝を通じ環境・地域の問題に目を向けるきっかけを作る。

グループ名
立命館大学 国際部国際協力学生実行委員会(CheRits)
代表者在校大学 立命館大学
活動企画名称 『インドネシアの農村における地域活性化〜学校防災の力を高める〜』
活動概要 スマトラ沖地震を契機に、地域コミュニティ開発という視点からインドネシアでの防災への啓発に取り組む。避難訓練を通じた防災力向上を目標に、火災を想定した訓練で自身を守る方法を体得してもらう。

 


助成対象グループ活動Bコース(助成金 上限10万円)

※五十音順
グループ名
ICE(International Community for Encounter)
代表者在校大学 群馬大学
活動企画名称 『多国籍メンバーによる外国人児童とのリレー式学習支援』
活動概要 留学生家族の児童への学習支援に取り組む。日本人学生と外国人学生で協力し、リレー式で分担しながら継続的に支援する。教材開発や、支援の方法を模索しながら地域の外国人児童への学習指導にも活動を広げていく。

グループ名
絵本ボランティアグループ 大空
代表者在校大学 清泉女子大学
活動企画名称 『グッと見やすく楽しめる絵本と音楽のコラボラ』
活動概要 高齢者施設、学童保育などでの本の読み聞かせと季節の歌や童謡などを歌い、音楽を通じた交流活動を実施する。マラカスなど高齢者や子どもが一緒に演奏できる楽器を用い、参加・体験型の交流会を開催する。

グループ名
耕ポレーション 夢村
代表者在校大学 法政大学
活動企画名称 『農から伝える協働体“耕ポレーション夢村”開村!』
活動概要 農作業を通して様々な地域文化、生活スタイルを学び、それらを伝えていく。農作業と地域で収穫した野菜などを使った料理について学んだり、菜種油づくりなど農作物の加工体験、交流スペースづくりなどに取り組む。

グループ名
こ・こ・ろ
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『こ・こ・ろで行う進学サポート』
活動概要 外国籍の子どもの日本語指導をするとともに、皆が抱える“進学”の問題について、サポートする。また、交流会を通して“楽しめる居場所”を提供する。

グループ名
DoNabenet in 宮古実行委員会
代表者在校大学 岩手県立大学宮古短期大学部
活動企画名称 『鍋を通しての地域交流会』
活動概要 鍋の会を通して、住民同士の絆を深める。また、会を通じて知り得たニーズを今後のボランティア活動に反映していく。将来的には、宮古独自の地域コミュニティを形成し、宮古の良さ、特色を市民へ情報発信していく。

グループ名
明治大学 ボランティアサークルLINKs
代表者在校大学 明治大学
活動企画名称 『多摩川の清掃活動』
活動概要 多摩川沿いに多数存在する諸大学のボランティア団体、環境団体に呼びかけ、共同でゴミ拾いを計画・実施する。

今後の予定:対象グループ活動の活動報告会を、2011年夏に開催する予定です。

関連情報

お客様からのお問い合わせ

ソニーマーケティング学生ボランティアファンド 事務局(担当 武村)

東京都港区白金台1-2-37 明治学院大学ボランティアセンター内
TEL&FAX: 03-5421-5131 ※月〜金 10時〜17時
E-Mail: svolfund@mail.meijigakuin.ac.jp

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