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プレスリリース

2009年12月24日

大学生が中心に活動し社会貢献につながるボランティア活動を幅広く支援する
『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』
第9回助成対象に21グループを決定

ソニーマーケティング株式会社は、大学生を中心に活動する学生ボランティアのグループに対して助成を行う『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』の第9回の助成対象となるグループ活動を公募し、応募99件の中から審査により21件を助成対象グループとして決定いたしました。


審査委員(五十音順)

・栗田 伸樹 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 社長)
・田中 晴規 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 専務)
・原田 勝広 (日本経済新聞社 編集委員)
・松原 康雄 (明治学院大学 副学長)
・若林 之矩 (学校法人 明治学院 理事長)



講評 ソニーマーケティング学生ボランティアファンド 審査委員長 原田 勝広

このファンドも第9回目を迎え、全国の大学、学生の間にすっかり定着してきた感がある。その証左として、ことしの応募件数は昨年の69件から99件(Aコース77件、Bコース22件)と大幅に増えている。これで今まで一度も応募がない県は、福井、和歌山、島根の3県を残すのみとなった。
活動地域を詳しく分析しよう。国内82件に対し、海外15件となっており、海外は大半が東南アジアで、カンボジア、ミャンマー、フィリピン、バングラデシュなどが多い。分野別では、地域コミュニティが一番多く、ボランティア活動が地域など身近で根付いてきたことをうかがわせる。ボランティア振興・啓発、子ども、障害者支援、教育も多かったが、在日外国人支援も目立った。日系ブラジル人、フィリピンやインドネシアからの福祉関係者の来日などが背景にあるようだ。少子高齢化の中で日本自体多くの課題を抱えているが、こうした人たちへの支援を通して、学生が社会とのかかわりを深めていくことは日本の将来を考えた時、大きな意味を持つに違いない。
最近、こんな「いい話」に出合った。横浜にあすなろ学校という聴覚不自由者のために聴導犬を育成する学校がある。ここの生徒は引きこもりやニートから自立を目指す若者だ。私が知り合った若い女性も受験に失敗して自信をなくし、3年間も引きこもっていた。その子が担当した子犬も、虐待された後遺症を持った犬だった。玄関でピーンポーンとドアホンが鳴った時や、目覚ましが鳴った時、知らせるようにする訓練は大変だったが、根気よく教えたことで、その犬は聴導犬として自立した。同時に、彼女も自分に自信を持ち、ペットシッターの会社に就職するまでに成長した。彼女の言葉が印象的であった。「犬といっしょに人生をやりなおしたんですよ」。あすなろ学校は日本補助犬協会が運営し、韓国企業が支援している。
豊かではあるが生きにくい時代である。ひとりひとりが自己実現を目指して彷徨している。外に目を向ければ貧困があり、紛争がある。地球環境も深刻である。ひとつひとつを自分の身近な問題として意識し、できる範囲内で解決に貢献していく。そのために行政や企業とネットワークをつくっていく。今、わたしたちに求められているのはそんな社会である。
ボランティア活動、またそれを支えるボランティア精神というのは、その基礎になるものだと思う。そして学生時代だけではなく、社会人になっても、各自の持ち場で、いつまでも持ち続けてほしい「志」である。厳しい経済状況が続いているが、わたしたちは学生の皆さんのその心を、揺るぎない信念で支援していきたいと考えている。

助成対象グループ活動Aコース(助成金 上限25万円)

※五十音順
グループ名
あちょみだ
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『劇を通して身の回りの危険について学ぶあちょみだシアタープロジェクト』
活動概要 タイ北部に住む、アカ族の少女達を支援している。健康な生活を送れることを目指して、彼女達に参加してもらう劇を実施。生活支援・教育支援を行い、健康管理・保健への啓発を図る。

グループ名
岩手県立大学 学生ボランティアセンター ホームレス支援ボランティア
代表者在校大学 岩手県立大学
活動企画名称 『ホームレス支援 〜社会復帰を目指して〜』
活動概要 ホームレスのかたを支援するため、週一度お弁当や衣類を提供する。炊き出しを行い、その場に生活者サポートセンター・社会福祉協議会など専門家を呼んで、ホームレスのかたが抱える問題を解決していくよう取り組む。

グループ名
STPカンボジア
代表者在校大学 上智大学
活動企画名称 『カンボジアでの英語授業の提供』
活動概要 カンボジアでの英語教育への需要が高いところに目を向け、英語を楽しく勉強できる機会を現地に赴いて提供する。手紙を書いたり洋楽を聴き取ったりするといった実用的な内容で生徒に取り組んでもらう。

グループ名
エムペードゥア
代表者在校大学 甲南女子大学
活動企画名称 『国家試験合格を目指すインドネシア人看護師、介護士のサポート』
活動概要 病院で働きながら日本における看護師国家試験合格を目指す、インドネシア人にとってハードルとなる漢字の勉強、日本語の勉強を手伝う。自身と同年代のインドネシア人学生と悩みを分かち合い、同じ目的を持つ学生の交流の輪を作り、一人でも多くの人が日本で看護師になれるよう支援する。

グループ名
慶應義塾大学 学生団体リンクサイン
代表者在校大学 慶應義塾大学
活動企画名称 『身近に感じる手話の映像発信プロジェクト』
活動概要 手話を身近に感じて手話を学べる、手話の映像を作成し手話を広げていくことを目指す。日常の会話を題材に、ストーリーを取り入れた手話映像を作成し、インターネットの動画配信サイトに投稿したり、街頭スクリーンで放映したりし、より多くの人が手話に触れる機会を増やす。

グループ名
CCS 世界の子どもと手をつなぐ会
代表者在校大学 国際基督教大学
活動企画名称 『外国の文化的背景を持つ子どもへの教育支援』
活動概要 都内6カ所で学習教室を設置し、外国籍児童に対して学習サポートを行っている。外国籍生徒の高校進学率が50%にも満たない問題に取り組むため、高校受験に向け、子どもや保護者に受験制度や志望校決定へのアドバイスをおこなう。子どもと年齢が近いことを生かして、メンターとしての役割も果たす。

グループ名
新発田朝市十二斉市実行委員会
代表者在校大学 敬和学園大学
活動企画名称 『第四回新発田朝市十二斉市の開催』
活動概要 新発田市で江戸時代から開催された定期市である「十二斉市」が、当時の地域コミュニティとなっていたことから、学生の手で十二斉市を復活させ生き生きとしたまちづくりの実現を目指す。既にこれまで3回、十二斉市を開催したが、今後はより多くの店舗の出店とともに、学生らしさを取り入れた地域に根ざした市を開催する。

グループ名
自立のための道具の会・京都(TFSR-Kyoto)
代表者在校大学 立命館大学
活動企画名称 『カンボジア、タケオ州での水浄化を主とした衛生環境の改善』
活動概要 昨年実施した現地調査の結果を踏まえ、安全な水の確保、および衛生に関する啓発の2点に力を入れる。安価な濾過装置を配布し、トイレを設置、さらに現地の病院や学校と一緒に衛生教育の企画を立て実施していく。

グループ名
奈良教育大学 ボランティアセンター 学生スタッフ
代表者在校大学 奈良教育大学
活動企画名称 『音楽を通して障がい者と社会の接点を探る』
活動概要 障がい者施設のかたがたが、日頃練習している音楽を発表できるよう、大学内のホールで演奏会を開催する。また、外出することが困難な障がい者のもとへ訪問する計画も立てている。2つの活動により、障がい者が社会から隔絶された存在ではなく、さまざまな人とつながっていけることを実感してもらう。

グループ名
畑と食卓のリエゾンキッチン
代表者在校大学 宮城学院女子大学
活動企画名称 『近郊の農家と連携し、地元の食材や食文化をキャンパスの食卓につなげる』
活動概要 管理栄養士の卵である学生が、大学近郊でできる地産地消として近郊の農家と連携し、収穫される野菜などの食材を大学の食堂でメニューに取り入れ、学生に提供する。この活動を通し、身近な学生に地域の食情報を伝え、ひいては地域の活性化を図る。

グループ名
はぴしょく
代表者在校大学 神戸松蔭女子学院大学
活動企画名称 『農業活性化・自給率向上を目指し、「ごはん食」の推進活動』
活動概要 西宮市内の小学校の学童センターの子どもを対象に、田植え体験、おにぎり作り、食育教室などを行う。ごはんの重要性を見直してもらうことにより、将来を担う子どもたちに食文化を伝えていく

グループ名
福島大学 学生ボランティアグループ key's
代表者在校大学 福島大学
活動企画名称 『霊山生きがい発見プロジェクト』
活動概要 地域医療に力を入れる病院とともに、高齢化が進む福島県・霊山地区で、住人が生きがいを感じて生活できるよう企画を実施する。使用しなくなった畑で野菜や花を育てたり、「傾聴ボランティア」を実施したりし、コミュニケーションの充実を図るなどで、地域の活性化にも貢献する。

グループ名
Boss Rabbit
代表者在校大学 山梨学院大学
活動企画名称 『後輩たちが“第二の故郷”に誇りを持てるようになるための留学前後企画』
活動概要 山梨学院大学に留学してきた学生が、山梨の魅力を理解し「第二の故郷」として誇りと愛着を持てることを目指す。留学前企画として、団体の学生が中国に帰った際、日本語学校で山梨の魅力を紹介する。また、留学後企画としては、留学した新入生を県内バス旅行に招待して、山梨の特産品を使った郷土料理を体験してもらい、山梨への理解と愛着の促進を図る。

グループ名
遊Science
代表者在校大学 岐阜聖徳学園大学
活動企画名称 『わくわくドキドキさいえんすプロジェクト』
活動概要 科学の魅力を体験する機会を子どもに提供することを目指す。学校に実験おもちゃの入った「サイエンスボックス」と質問箱を設置して、子どもに実験を通した科学のおもしろさを知ってもらう。また、“電気ってなに?”などのテーマで科学教室を開催する。

グループ名
レインボーの会
代表者在校大学 徳島文理大学
活動企画名称 『さぬき源内ふるさと祭りにおける障がい者と小学生を対象とした科学体験フェスティバルの実施』
活動概要 知的障がい者のかたを対象に、科学実験に参加して学ぶ楽しさを知る機会を提供する。また、科学の不思議さが、見る人に共通の驚きを生み出すことから、知的障がい者のかただけでなく小学生など子どもも招いたフェスティバルを開催し、ともに楽しめる企画を実施する。

 


助成対象グループ活動Bコース(助成金 上限10万円)

※五十音順
グループ名
NPO法人 JUNKO Association ベトナムプロジェクト
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『ベトナム クァンナム省ディエンフック村でのクリーンアップキャンペーン』
活動概要 ベトナムのJUNKO School(小学校)を拠点として助成金を提供する事業をおこなっている団体が、現地の子どもたちとゴミ拾いなど身近な活動から始め、環境を守ろうと意識向上を目指す。

グループ名
海外支援サークル「あすなろの会」
代表者在校大学 明星大学
活動企画名称 『つながるえ(絵)がお♪』
活動概要 あすなろの会が授業料を支援するフィリピンのハイスクールや幼稚園の子どもと、日本の子ども(東村山市の幼稚園)とが、「将来の夢」というテーマで描いた絵を交換する。これにより、お互いの夢を知って国際交流を活性化させる。

グループ名
神戸大学心理学専攻 学生ボランティアグループ べーこっこ
代表者在校大学 神戸大学
活動企画名称 『患者さんの入院生活をより豊かにするボランティア 〜粘土で表現しよう!〜』
活動概要 小児科や神経精神科などに入院している患者のかたがたに、粘土を用いたワークショップを開催して造形に携わってもらい、自己表現の機会を提供することで病院での生活を豊かなものにする。

グループ名
こ・こ・ろ
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『戸塚在住の外国につながる子どもたちへの学習支援と交流』
活動概要 外国籍の子どもが、日本語の授業についていけない、友だちができないなどの悩みを解消できるよう、学習支援と交流イベントを実施する。活動の質を高めるため、学生たちが日本語指導の方法を学んだり、子どもの文化や生活の背景を知る勉強会を開催する。

グループ名
みんなに運び隊
代表者在校大学 岩手県立大学
活動企画名称 『高齢者世帯に栄養のある食事をお届けし、食べていただく』
活動概要 買い物に不自由し人と接する機会も少ない、大学周辺に住む高齢者世帯に対し、地域の方々と協力してお弁当を作り配達する。また、訪問活動を通して、高齢者のかたがたの健康状態を確認することで見守りをおこなう。

グループ名
YGU国際交流クラブ
代表者在校大学 山梨学院大学
活動企画名称 『郷土料理を通じた国際文化交流イベントの開催』
活動概要 山梨県に住む外国人と地元住民との交流を活性化するため、山梨の郷土料理である“ほうとう”づくりにチャレンジするイベントを開催する。イベントでビンゴなどゲームも実施して家族連れなど多くの人が楽しめる内容を目指す。

今後の予定:対象グループ活動の活動報告会を、2010年夏に開催する予定です。

関連情報

お客様からのお問い合わせ

ソニーマーケティング学生ボランティアファンド 事務局(担当 武村)

東京都港区白金台1-2-37 明治学院大学ボランティアセンター内
TEL&FAX:03-5421-5131 ※月〜金 10時〜17時
E-Mail:svolfund@mail.meijigakuin.ac.jp

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