2001年 4月 3日

新商品

ネットワークを利用したシステム構築など幅広い運用形態に対応 最新のデジタル技術を駆使したHD対応次世代スイッチャーシステム　発売 −NAB 2001（全米放送事業者連盟主催の放送機器展）に出品−

マルチフォーマットライブスイッチャー『MVS-8000』

　ソニーマーケティング株式会社（社長：小寺　圭、本社：東京都港区）は、SDおよびHDに対応したマルチフォーマットライブスイッチャー『MVS-8000』を発売します。

商品名	発売時期	システム価格（税別）
マルチフォーマットライブスイッチャー『MVS-8000』	2001年10月	HDシステム：6千万円※1〜 SDシステム：4千万円※2〜

※システム価格にはDME機能も含んでいます。

　『MVS-8000』は、マルチフォーマット対応で、ネットワークを利用したコントロールによりさまざまな形態で効率良く運用できる次世代スイッチャーシステムです。HDシステムにおいて現行モデルに対して約30％の大幅なコストダウンを実現するとともに、SDシステムにおいてはオプションの入れ替えによりHDシステムへのスムーズな移行が可能な拡張性に優れたシステムです。マルチパネル/マルチプロセッサーでのシステム構成やM/Eをシェアしての運用が可能です。また、ネットワークを経由してのシステムのセットアップや静止画データの入出力、外部からの監視も可能です。
　当社は、HDCAM VTR を初めとするHD関連機器のラインナップ充実／低価格化を実現してきましたが、スイッチャーなどシステム機器においてもそれを実現し、地上波/BS/CS放送局やプロダクションを対象に、デジタル放送に対応するトータルHDシステムの構築を積極的にサポートしていきます。
　なお、本機は、4月23日から4日間米国ラスベガスで開催される「NAB 2001(世界最大の放送の総合展示会)」に出品する予定です。

●主な特長／仕様

1.HDTVおよびSDTVの各種信号方式に対応可能

オプションの選択によりSDTVおよび1080/60i,1080/50i、さらに1080/24pなどのHDTVに対応。さらにSDTVシステムを導入後に一部のオプションを交換するだけで、HDTVに対応したシステムへアップグレードが可能です。

2.大規模システムに対応可能なエフェクト列（M/E）・入出力構成

M/E（エフェクト列）数： ２M/E から４M/E （１M/E単位で拡張）

プライマリー入力数： 最大６８ （１７単位で拡張）

出力数： 最大４８ （８単位で拡張）

DME専用入出力： ８ch DME分

3.最新の多彩なエフェクト機能を搭載

トランジションタイプ：ワイプ・ミックス・スーパーミックス（Add Mix）・NAM・DMEワイプ（DMEワイプは専用のDMEプロセッサー接続時のみ）

4. 多機能なキーヤーを各M/Eに４系統ずつ標準装備

キーヤー数： 各M/E に４系統（最終M/EのキーヤーはDSKとしての使用も可能）

キーヤー機能： ルミナンスキー・リニアキー・クリーンキー・パターンキー・クロマキー（各キーヤーに全ての機能を装備）

5. 多チャンネルを実現する専用DMEユニットを接続可能

接続可能チャンネル数： 最大８ch （２DMEユニットで実現）

6. 大容量でネットワークに対応した強力なフレームメモリー機能

メモリー：HD非圧縮 ５８フレーム（HDモード使用時）

　　　　　SD非圧縮 １００フレーム（SDモード使用時）

入力： 内部専用ビデオバス ２系統 又は イーサーネット経由

出力： 内部専用ビデオバス ８系統（同時出力可能）または イーサーネット経由

7. さまざまな形態での効率の良い運用が可能

・ マルチパネル／マルチプロセッサー運用が可能

・ M/Eごとに各種設定が可能で、M/Eをシェアしての各種運用が可能（ライブ＋ライブ、ライブ＋ハイライト編集、16：9／4：3サイマルなど）

8. 用途に合せた機能レイアウトを可能にし、操作性の向上を実現したコントロールパネル

・ 機能モジュールの組み合わせによるコントロールパネル構成方式で操作面レイアウトの自由度向上を実現

・ 用途に応じて選択が可能な各種機能モジュール

・ コントロールパネルにはタッチパネル式10.4型カラーLCDを採用

・ メモリー呼び出し部にLCD表示機能付ボタンを採用

9. 外部機器のコントロール／インターフェース機能を強化

・ RS-422でのVTR、ディスクレコーダー、ミキサーなどを同一タイムライン上で制御可能。

・ S-busでのルーターコントロール及びタリー連動

・ GPIによる外部機器コントロール